演題: 「がんになっても笑顔で育つ」 (平成 27 年2月 13 日 楠木 重範 先生) 「がん」=ほとんど治らない病気と考えてしまうのは私だけではないと思う。 しかし、小児がんにあっては子どもの死亡原因の2位であるが、今は7~8割治ると聞 いて正直驚いた。 自分の子どもが今、がんと宣告されたら、私はどう接するのかと考えると、やはりどこ か作ってしまうのではないかと思う。100 言わなければいけないことを 90 や 80 にしたり、 好きなことをさせてやろうとしたり、好きなところへ連れて行ってやろうとすると思う。 それはやはり、どこかに「死」を意識しているからだと思う。 楠木先生は自らが中学 2 年生のときに悪性リンパ腫を発症され、約 3 年の闘病生活の後、 見事に治癒され、その経験を現在の医療現場で生かしておられる。さらに、多くの小児が ん患者やその家族と向き合う中で、いろいろな場面に遭遇されると思うが、大切にしてお られることは、 「とにかく子どもを大切にする」ということ。 大人が憧れるくらいの純粋さが子どもにはある。確かに子どもの反応は小さければ小さ いほど、純粋で空気を読まないし素直な反応が返ってくる。先生は憧れる=頑張れると仰 っていたが、私が子どものように素直な反応ができるかというと?である。やはり、いろ いろな事を考えてしまうので、純粋な反応をしようとすると逆に頑張らないと出来ないと 思う。だから憧れの存在の子どもを尊敬し、大切にされるのだと思う。 私も子どもを持つ親としてもっとしっかりと子どもと向き合って、尊敬する気持ちをど こかに意識して持とうと思う。そうすれば、過保護という意味ではなく、もっと子ども大 切できるのだと思う。 自らもがんを克服し、がんと戦う子どもを何人も見てこられた先生の子どもを見る考え 方はとても意味深く、改めて気付かされることが多くあった。 同じように子どもを持つ親の受講者は当事者として先生のお話を聞けたのではないかと 思う。
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