1-5 地盤面

_ブック_建築法規PRO_01章.indb 35
5 地盤面
◆令 2 条 2 項
⑴ 地盤面
建築物が周囲の地面と接する位置の平均の高さにおける水平面をいう。
接する位置の高低差が 3 mを超える場合、その高低差 3 m以内ごとの平均の高さに
おける水平面である。
建築物本体の外壁又はこれに代わる柱の中心線を結んだ位置を「建築物が周囲の地
盤面と接する位置」とみなして地盤面を算定するのが原則である。
北
西
C
東
C
D
E
b2
B
a1
南
A
a2
東
b2
S2
B
a3
北
S3
C
H0
D
a4
西
S1=A∼B∼Eの面積
建築物の全周長=a1+a2+a3+a4
S2=B∼C∼F∼Eの面積
平均地盤面 H0=
(S1+S2+S3)/(a1+a2+a3+a4)
S3=C∼D∼Fの面積
D
a2
A
建築物の全体の高さ H1
建築物の平均地盤面からの高さ H=H1−H0
A
配置図
内 容
領域の設定は、原則として、建築物が地面と接する位置の最高点
又は最低点から 3 mごとに行う
⑴ 地盤面を算定する
ただし、敷地や建築物の形状により、この方法によることが不合
領域の設定方法
理である場合には、 3 m以内の適切な高さにより領域を設定する
ことができる
⑵ 地盤面の位置の算 設定した領域ごとにその全周囲の接する位置の平均の高さを算定
定方法
する
地盤面を算定するためのそれぞれの領域は、直線とすることを原
⑶ 設定する領域の平
則とする。ただし敷地や建築物の形状により、この方法によるこ
面的な形状について
とが不合理な場合には、他の形状の境界線にて、領域を設定する
Point
b1
H1
展開図
B
a3
傾斜地
状 況
D
H
F
S1
建物
b1
a4
a1
▼平均地盤面
H1
F
南
E
H2
H1
▼最高接地
3m以内
▼地盤面 1
▲地盤面 2
3m
▼最低接地
地面(高低差が3m以上ある)
・建築物の高さを算定する際には、この令 2 条 2 項の「地盤面」に該当する。具体的には平均地盤面を活用することになる
・地方公共団体は、地階の住戸等の容積率の緩和については、条例で、令 2 条 2 項の地盤面とは別に定めることができる(法52条 4 項・ 5 項)
・斜面地の 3 mを超える場合は、一番下の平均地盤面についてのみ地階の住戸等の容積率の緩和が対象となることが地方公共団体等の条例に定
められている
2015/01/30 14:14:57
・地階判定での地盤面下は、ある階においては 3 m超であっても、一の地盤面を設定する
1-5
地盤面
地盤面
総 則
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1-5
地盤面
地盤面の設定
⑵ 地盤面の設定
総 則
状 況
① ピロティ、
オーバーハング
内 容
ピロティや上階が張り出している部分は、上階の部分を地表面
に投影された外壁等の中心線を結んだ位置を接する位置として
設定する
② 屋外階段、廊下、バ これらの地表面に水平投影された手すり等の中心線を結んだ位
ルコニー等
置を地面と接する位置として設定する
③ 建築物と一体のからぼり、ドライエリアのある建築物の地盤面の高さ
については、特定行政庁により取扱いが異なるので建築主事等の判断
や確認が必要である
例:小規模ドライエリア
a 周壁(建築物と構造上一体のもの)の外側を、周囲の地面と接する位置の高さ
( )とする場合
は、当該建築物及び周壁の外側の部分を「周囲の地面と接する
位置」とする(小規模ドライエリア)
ただし、斜面地等において大規模な擁壁とともに設けるからぼ
建物
り等の場合には、建築物が実際に接する地表面の位置を「周囲
3 m≧
周壁
G.L
位置」とする(開発許可・宅造許可等)
④ 造成が行われた後建 ただし、敷地の衛生上、安全上必要な範囲を超える盛土又は局
部的な盛土がなされる場合においては、当該盛土後に建築物が
築物が接する位置
接する位置以外の元の地盤で適切と考えられる位置を「接する
位置」として設定する(花壇)
建物
高さにかか
わらない
ピット
G.L
建物
建物
高さにかか
わらない
建物
G.L
バル
コニー
建物
廊下
≦5m
ピット
G.L
2m
以上
建物
G.L
ピロティ
外部階段
周壁
3 m<
b からぼりの底部の上端を、周囲の地面と接する位置の高さ( )とする場合
① ピロティ、オーバーハング
② 屋外階段、廊下、バルコニー等
2m
以下
G.L
の地面と接する位置」とする(大規模からぼり)
盛土後に建築物が接する位置を「建築物が周囲の地面と接する
有効
2 m 50㎝
以上
以下
隣地境界線
建築物本体と一体的な周壁を有するからぼり等がある場合に
③ ドライエリア、
からぼり等
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【図表 2 】ドライエリア、からぼり等の原則的な地盤面の取り方
【図表 1 】周囲の地面と接する位置の指定
高さに
かかわら
ない
奥行きにかか
わらない
G.L
3 m<
G.L
5m
以上
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【図表 3 】地面と接する位置の高低差が 3 mを超える場合の原則的な地盤面のとり方
領域Ⅲ
領域Ⅱ
【図表 4 】建築物の形状により 3 mごとに切り分けることが不合理な場合
領域Ⅰ
領域Ⅲ
H3
H2
領域Ⅱ
領域Ⅰ
H1
空中歩廊
G.L
平均地盤面ウ
H1
1m
G.L
3m
平均地盤面イ
H3
3m未満
3m
平均地盤面ア
G.L
この場合、最低点から3mごとに切り分け、領域Ⅰ+Ⅱ+Ⅲを設定する
3m未満
G.L
その領域ごとに平均地盤面ア・イ・ウを計算し、高さを算定する
【図表 5 】垂直な面に建築物の一部が接する場合の地盤面のとり方
領域Ⅱ
【図表 6 】地盤面位置の算定方法について
領域Ⅰ
平面図
B
A
領域Ⅱ
平均地盤面
H2
建築物を低い地盤面に接する部分と高い地盤面
に接する部分とに切り分けて、領域Ⅰ・Ⅱを設定
し、各領域ごとに平均の高さを算定する
H1
G.L
領域Ⅰ:高さH1
領域Ⅱ:高さH2
1m
3m
6m
E
C
【図表 7 】設定する領域の平面的な形状について
平面図
領域Ⅰ
B
E
F
D
B
F
D
C
F
領域ⅠについてはAーBーFーEーA
領域Ⅱ
1m
A
E
その部分を算入する
E
▽6m
領域境界線
E点とF点を直線で結ぶ
領域Ⅰ
3m
G.L
領域Ⅰ
B
E
領域Ⅱ
C
領域ⅡについてはCーDーFーEーC
D
A
領域Ⅱ
領域ⅠについてはAーBーFーEーA
3m
G.L
A
EーF部分も算入する
F
領域Ⅱ
領域Ⅰ平均地盤面
E
領域境界線(3m以内ごと)
領域Ⅰ
F
C
領域ⅡについてはCーDーFーEーC
D
等高線
A
2015/01/30 14:14:58
総 則
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地盤面
地盤面の設定