平成 27 年度 入試問題 問 5 解答と解説 平成 27 年度入試問題問 5 の解答と解説を行います。まずは問題文を読んで下さい。問題 文の図 2 がヒントになっています。 5 図のような,底面の円周の長さが㎝,高さが㎝の 円柱がある。上の底面の円周上に,線分が直径となるよ うに点をとる。また,点から垂線を下ろし,下の底 面との交点をとする。このとき,点から円柱の側面に 沿って緑と赤の本の糸をそれぞれ糸の長さが最短となるよ ㎝ うに巻き付ける。なお,糸は以下のように巻きつけることと する。 緑の糸…点から巻き始め,周半して点に達した。 図 赤の糸…点から,緑の糸とは逆方向に巻き始め,周 して点に達した。 図は,円柱の側面を線分で切ったときの展開図で あり,点線は緑の糸の様子を表したものである。 次の各問いに答えなさい。 緑の糸の長さを求めなさい。 緑の糸と赤の糸は全部で何回交差するか答えなさい。 ただし,巻き始めの点は数えないものとする。 本の糸が最後に交差した点をとし,から下ろした 垂線と下の底面との交点をとする。このとき,線分 の長さを求めなさい。 図 立体を扱う問題では,図 2 の様に平面図形に直し考えていくことがポイントです。 それでは問題を解いていきましょう。 は図の点線(緑の糸)の長さを求める問題です。 まずは,図のの長さを求めてみましょう。 線分の長さは 線分の長さは よって線分の長さは 図 したがって,緑の糸の長さは ワンポイント この問題の△は三辺の比がの直角三角形であることに気づいたでしょうか。 このほかにもの直角三角形など,直角三角形の三辺の比が整数比になるものを 覚えておくと,時間短縮や計算ミスの防止にも役立ちます。 ⑬ ⑤ ③ ⑤ ④ ⑫ 整数比の直角三角形は無限に存在します。この他のものも見つけてみて下さいね。 は緑の糸とは「逆方向に巻く」赤い糸を展開図に,書き表すこと ができるかがポイントです。 赤の糸は図の様にからまで通るので,緑の糸と 回交差する。 は三角形の相似を使って解いていくことが一般的な解法 ですが,今回は次関数を用いた解法を紹介します。 図の様に各点を定めると, はとなる。 緑の糸と赤い糸を次関数に見たてると,図の様になる。 赤い糸は, と を通る直線なので,直線の式は 図 緑の糸は, と を通る直線なので,直線の式は この直線の交点が点なので,直線の式を 連立し点の座標を求めると, となる。 よって,図において, 従って 図
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