継手・バルブのシール構造一覧 (PDF形式 122KB)

技術資料
バルブ・継手 シールの「ご使用方法」および「特徴」
1 ソロバン型・ソロバン玉シール
■使用方法
ご使用されるチューブを
『袋ナット』
→
『ソロバン型・ソロバン玉シール』
へ挿入。チューブ先端がボディ部にぶつかった箇所で袋ナットを締め込
むとチューブが固定されます。
(ボディが貫通タイプの場合は、チューブ
を止めたい箇所で袋ナットを締め込んでください)
■メリット
専用工具不要で安易に使用可能。
■デメリット
圧力が高くなるとチューブが抜けてしまう場合がある。
■推奨チューブ
樹脂製の硬質チューブ
ソロバン型・玉シール
2 Fロックシール
■使用方法
まず、ご使用されるチューブに溝を切る必要がございます。
(推奨工具:NR1404)
もし専用工具がなくても、チューブにカッター等で薄溝を切れば使用可
能です。次にご使用されるチューブを
『袋ナット』
→『F ロックシール』へ
挿入します。
(Fロックシールの内面突起がチューブの奥側になるよう装
着ください)
装着の際、少しきつく感じますがグッと押し込んでください。
最後に、チューブ先端がボディ部にぶつかった箇所で袋ナットを締め込
むとチューブが固定されます。
(ボディが貫通タイプの場合は、チューブ
を止めたい箇所で袋ナットを締め込んでください)
■メリット
ソロバン型シール、ソロバン玉シールよりも抜けにくく、高い圧力にも
耐えられます。
■デメリット
チューブへの溝切り作業が必要な為、少々面倒。
■推奨チューブ
樹脂製の硬質チューブ
Fロックシール
3 高圧式シール
■使用方法
まず、ご使用されるチューブを袋ナットに挿入ください。
次に、チューブの先端をフレア形状にする必要がございます。
(推奨工具:NR0339)
最後に、袋ナットを締め込めばチューブは固定されます。
■メリット
Fロックシールよりも抜けにくく、高い圧力にも耐えられます。
弊社のシール構造の中で一番の耐圧性がございます。
■デメリット
チューブ先端をフレア形状にする手間がいる為、面倒。
■推奨チューブ
樹脂製の硬質チューブ
フレア加工が必要(推奨工具:NR0339)
技術資料
4 スリーシール
■使用方法
ソロバン型・ソロバン玉シールと同様、専用工具は不要。
袋ナットを締め込むだけでシール可能です。
■メリット
樹脂チューブ以外の硬質チューブ(ガラス管やステンレス管等)の接続
に威力を発揮します。このシール方式は、OリングとPTFEリングを独
自の構造で使用している為、硬質樹脂以上の硬度をもつガラスやステ
ンレスでも確実にシールいたします。
(Oリングは通常 FKM 製になりま
すが、パーフロへも変更可能)
■デメリット
その他のシール方式よりも高価。
スリーシール
FKM(フッ素ゴム)
※パーフロへの変換可能
PTFE
5 フレキ用シール
■使用方法
ソロバン型・ソロバン玉シールと同様、専用工具は不要。
チューブの先端より
『袋ナット』
→『ソロバン型シール』
を挿入します。
『特殊インサート
(タケノコ型スリープ)
』
をチューブ先端より内径側へ差
込み、最後に袋ナットを締め込むだけでシール可能です。
■メリット
チューブの内側と外側よりシールする構造の為、比較的圧力には強い
設計となっております。カタログには
【NR0518 用フレキシブルチュー
ブジョイント
(薄 肉タイプ)】
と掲 載して おります が、通 常 の PTFE、
PFA、FEP チューブ等の薄肉タイプ (肉厚 0.5mm 程度)をご使用で比
較的圧力をかけたい場合、肉薄によりFロックシール用の溝がチューブ
に切れない時にはこちらで代用が可能なシール構造です。
別途制作になりますが、お気軽にお問合せください。
■デメリット
その他のシール方式よりも非常に高価
フレキ用シール
■一覧表
作 業 性
ソロバン型・玉シール
F ロックシール
高圧式シール
スリーシール
フレキ用シール
容易
○
○
○
困難
○
○
耐 圧 性
ソロバン型・玉シール
F ロックシール
高圧式シール
スリーシール
フレキ用シール
低い
○
高い
○
○
○
○