全日本選手権エリートレースレポート 天候 曇 出場選手 山下、小渡、大塚 初めて開催される那須高原塩原でのレース。 下見の段階から誰にでもチャンスがあり、チームとして充分戦略的に対応が可能でチャン スがあると判断するコース。 チームとしては三名ではあるが、経験豊かな選手ばかりでレースの展開に乗り勝負どころ の終盤に勝負するというもの。特にコース終盤のアップダウンと平坦路で集団のスプリン トも想定する。勝負どころは山下、大塚で狙うというもの。 雨が不安であったが、曇り空の中、定刻にスタート。 いきなりのアタック合戦になるが、どれも決まらない。 3 周目にディフェンディングチャンピオンであるブラーゼン佐野、有力選手のアンカー初 山、西園、チーム右京の土井、ブリッッエン増田、愛三レーシング平塚、小森、NIPPO 山本、イナーメ高岡等の 19 名の逃げが決まる。ここに小渡がきっちりと入る。 昨年もこのような展開でゴールまでいったこともあり、各チームのエース格も入りこのま ま終盤まで行ってもおかしくないメンバーである。 一気にタイム差は 5 分まで開く。しかし、何故か愛三勢がこれを嫌い、愛三の二名はメ イン集団に戻る。愛三は中島をエースに徹底的に終盤勝負にこだわった模様。メイン集団 では戻った愛三勢とキナン、マトリックスがコントロールし、集団を追う。 逃げ集団でもこのまま行きたいアンカー、NIPPO がペースを上げる。 この駆け引きで徐々にタイム差は詰まるが、結局 10 周回まで人数を減らしながら逃げ続 ける。小渡も 100km 以上逃げた結果になった。山下、大塚は集団で待機。 結局、10 周回でその逃げは捕まる。ここで小渡は DNF。 この間、二度ほど同時刻で同じコース内を周回する女子カテゴリーとの兼ね合いでニユー トラルがとられる。これがメイン集団の人数を残すことになる。 逃げが捕まった後も散発的に逃げが出来るも全て吸収される。 残り 3 周回のスタートフィニッシュ地点で大塚が後ろの選手に接触しホイールを破損す る。メイン集団がスピードを上げたところでニュートラルサポートが近くに居なかった為 に、集団からとり残され補給地点でスペアバイクにて復帰を目指すも最終回で DNF。 最終回の文字通り勝負どころで 15 名程が先行する。ここに山下が入る。 人数を揃えるチーム右京にブリッッエン勢が対抗するもチーム右京の窪木が最後抜け出 し優勝。山下は後続の集団でのスプリントで 12 位となる。 チームとしてはリザルトは山下の 12 位ではあるが、出場した3名がそれぞれきっちりと 「仕事」をこなし、山下を最後まで勝負させる事ができた。 3名でも「レース」をすることができた事は今後に繋がると考える。惜しむらくは大塚の トラブルへの対応遅れた事が悔やまれる。
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