良い姿勢 計算力高める

良い姿勢 計算力高める
サレジオ高専(東京)の大藤晃義(だいとう てるよし)教授(70)は、姿勢が成績に及ぼ
す影響を数値で実証している。 大藤教授は、人体の仕組みと健康の関わりを工学的
に研究するバイオメカニクスを専門とする。 中学生と高専生を対象に、「楽な姿勢」と
背筋を伸ばした「良い姿勢」で、それぞれ計算問題に取り組んだ結果を比較した論文を
2005年に発表している。
中学3年生210人を対象とした調査では、正解率は「楽な姿勢」で51.4%だったのが、
「良い姿勢」では55.6%とアップ。高専3年生40人への調査では「楽な姿勢」で55.3%、
「良い姿勢」では61.1%。同5年生35人では「楽な姿勢」で59.2%、「良い姿勢」で67.8%
と「良い姿勢」の方が、8.6ポイント高くなっている。
大藤教授によると、生徒や学生の「楽な姿勢」は猫背が大半で、受験中の生徒や学生
の後ろ姿を観察したところ、多くの背骨が曲がっていたという。 大藤教授は、「猫背で
は頭が過剰にうつむき、首や肩周りの筋肉が緊張を続けなければならない上、肺が圧
迫され脳の動きを悪くする。また背骨が曲がっていると神経の動き、血行の状態が低下
し、計算にはマイナス」と指摘する。
「勉強するには、楽な姿勢の方がいいという人が多いが、そうではない。集中力を高め
るには、自分の姿勢も見直した方がいい」と提案している。
北海道新聞(夕刊) 2015年(平成27年)1月28日(水曜日)版より引用