反応度の定義 千葉 豪

反応度の定義
千葉 豪
中性子増倍係数
ある世代の中性子数をN0としたとき、次の世代の中性子
数がN1となったとする。このとき、「中性子増倍係数」kを
次のように定義する:
中性子増倍係数
ある時刻における、体系中の中性子の消滅量(吸収と体
系からの漏れの和)に対する、体系中の中性子の生成量
の比としても、中性子増倍係数kは定義できる:
k=
(生成)
(消滅)
=
(生成)
(吸収)+(漏れ)
反応度(Reactivity)
反応度:体系が臨界状態からどれくらい離れているか
制御棒が部分挿入されて臨界: 制御棒が引き抜かれて超過臨界:
k=1.0000; ρ=?
k=1.0010; ρ=?
反応度
「反応度の差」もまた反応度
反応度
「反応度の差」もまた反応度:
制御棒が部分挿入された系:
k=0.9985
制御棒が引き抜かれた系:
k=1.0010
このふたつの系の反応度差は?
(=引き抜かれた制御棒の反応度は?)
いろいろな反応度
燃料温度が高い系:
k=0.9985
燃料温度が低い系:
k=1.0010
このふたつの系の反応度差は?
(=燃料温度の低下により印加された反応度は?)
いろいろな反応度
基準の系:
k=0.9985
燃料を追加した系:
k=1.0010
このふたつの系の反応度差は?
(=追加した燃料の反応度は?)