学校外教育サービス利用助成事業実施要綱 (ファイル名

南房総市学校外教育サービス利用助成事業実施要綱
平成27年南房総市教育委員会告示第7号
(目的)
第1条 この告示は、子どもが学習塾等を利用する場合に、その料金の一部又は全部を助
成し、子育て世帯の経済的負担を軽減することにより、子どもの学習環境を確保し、も
って子どもの学力及び学習意欲の向上並びに個性及び才能の伸長を伴う子どもの成長
を図ることを目的とする。
(用語の定義)
第2条 この告示において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところに
よる。
(1) 塾利用助成券 市が発行する証票で、参画事業者が行う学校外教育サービスの提供
を受ける際に利用できるものをいう。
(2) 学校外教育サービス 小学校学習指導要領(平成20年文部科学省告示第27号)
に定める学校の教育活動以外の場において、学習塾及び文化・スポーツ教室を提供す
る教育サービスで、第13条に規定するものをいう。
(3) 保護者 親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護し、かつ、こ
れと生計を同じくするものをいう。
(4) 利用児童 塾利用助成券を利用して学校外教育サービスの提供を受ける児童をい
う。
(5) 参画事業者 第12条に規定する要件を満たす事業者で、第14条第2項の規定に
よる登録を受けたものをいう。
(対象者)
第3条 塾利用助成券の交付の対象となる者は、学校教育法(昭和22年法律第26号)
第1条に規定する小学校又は特別支援学校に在籍する小学校5年生及び小学校6年生
の児童の保護者で、本市に居住し、かつ、本市の住民基本台帳に登録されている者とす
る。
(交付の申請等)
第4条 塾利用助成券の交付を受けようとする者は、あらかじめ塾利用助成券交付申請書
(別記第1号様式)により市長に申請しなければならない。
2 市長は、前項の規定による申請があったときは、その内容を審査し、交付の可否を決
定し、塾利用助成券交付決定(却下)通知書(別記第2号様式)により当該申請を行っ
た者に通知するものとする。
(塾利用助成券の交付)
第5条 市長は、前条第2項の規定により交付を決定したときは、塾利用助成券(別記第
3号様式)を当該決定を受けた者(以下「受給者」という。)に交付するものとする。
2 塾利用助成券は、受給者1人1年度につき、前条第2項の規定により交付を決定した
日の属する月の翌月から当該日の属する年度の3月までの月数及び助成額に応じた枚
数を限度として交付し、その使用期限は、当該日の属する年度の3月31日までとする。
3 交付を受けた塾利用助成券の紛失、盗難、き損等があっても、塾利用助成券の再交付
は行わないものとする。
(助成金の額)
第6条 助成金の額は、別表のとおりとする。
(塾利用助成券の使用範囲)
第7条 塾利用助成券は、参画事業者の提供する学校外教育サービスを第4条第2項の塾
利用助成券交付決定(却下)通知書に記載された利用児童が受けた場合において、その
対価の全部又は一部として使用することができる。ただし、教材、教具、備品、服装等
の物品購入のみでの使用はできないものとする。
2 塾利用助成券の券面に満たない額の使用に対する釣銭は支払わないものとする。
(申請事項の変更)
第8条 塾利用助成券の交付を受けた受給者は、第4条第1項の規定により申請した事項
に変更が生じたとき、又は第3条に規定する要件に該当しなくなったときは、速やかに
塾利用助成券交付申請内容異動届(別記第4号様式)を市長に提出しなければならない。
(塾利用助成券の使用停止等)
第9条 市長は、受給者が次の各号のいずれかに該当するときは、塾利用助成券の使用停
止措置を講ずるものとする。
(1) 第3条に規定する要件を満たさなくなったとき。
(2) 第4条の規定による申請の内容に偽りがあったとき。
(3) 次条の規定に違反したとき。
2 市長は、前項の使用停止措置を講じた場合において、第4条第2項の規定により交付
を決定した交付決定の取消しをするときは、塾利用助成券交付決定取消通知書(別記第
5号様式)により当該受給者に通知するものとする。
3 前項の通知を受けた受給者は、
交付を受けた塾利用助成券を返還しなければならない。
(交換等の禁止)
第10条 受給者は、塾利用助成券を交換し、譲渡し、売買し、又は不正に使用してはな
らない。
(不正使用に係る支払額の返還)
第11条 受給者が偽りその他不正の行為により塾利用助成券を使用した場合において、
既に参画事業者が第21条の規定による支払いを受けていたときは、当該受給者は、そ
の支払額の全部又は一部を返還しなければならない。
(参画事業者の要件)
第12条 参画事業者の要件は、次のとおりとする。
(1) 安房郡市内で利用児童を対象とする学校外教育サービスを有償で提供している法
人、任意団体又は個人事業主であること。
(2) 個人事業主にあっては、1年以上の学校外教育サービスの提供の実績を有すること。
(学校外教育サービスの種類)
第13条 本事業の対象となる学校外教育サービスは、次の各号のいずれかに該当するも
のとする。ただし、通信教育、自宅での e ラーニングは対象に含まないものとする。
(1) 人を集めて学習指導等を行う形態により、補習又は教科指導を行う学習塾のプログ
ラム
(2) けいこごとや練習の指導を行う文化・スポーツ教室のプログラムで、小学校学習指
導要領で取り扱われている種目・分野に関するもの及びそれに準ずると市長が認める
もの
(参画事業者の登録)
第14条 参画事業者として登録を受けようとする者は、学校外教育サービス利用助成事
業参画事業者登録申請書(別記第6号様式)に市長が必要と認める書類を添え、市長に
提出しなければならない。
2 市長は、前項の規定による提出があったときは、その内容を審査し、登録の可否を決
定し、学校外教育サービス利用助成事業参画事業者登録決定(却下)通知書(別記第7
号様式)により通知するものとし、登録の決定をした者を塾利用助成券を使用できる参
画事業者として登録するものとする。
(参画事業者の遵守事項)
第15条 参画事業者は、次に掲げる事項を遵守するものとする。
(1) 本事業の趣旨を理解し、良質な学校外教育サービスを提供するとともに、当該学校
外教育サービスの提供に際しては、利用児童の安全を確保すること。
(2) 利用児童の通塾を促すとともに、出席状況を記録し、市長が求めた場合にはその記
録を開示し、提供すること。
(3) 偽りその他不正の行為によって第21条の規定による請求を行わないこと。
(4) 利用児童以外の学校外教育サービスに係る塾利用助成券の使用や、偽造された塾利
用助成券を発見した場合は、速やかに市長に通報すること。
(5) 本事業の効果測定のために、市長が実施する調査に協力すること。
(調査等)
第16条 市長は、参画事業者の提供する学校外教育サービス内容に関して、必要がある
と認めるときは、当該参画事業者に説明を求め、又は実態を調査することができる。
(参画事業者登録の取消し)
第17条 市長は、参画事業者が次の各号のいずれかに該当するときは、参画事業者の登
録を取り消すことができる。
(1) 第12条に規定する要件を満たさなくなったとき。
(2) 提供する学校外教育サービスが第13条の規定に該当しなくなったとき。
(3) 第15条の規定に違反したとき。
(4) 前条の規定による説明又は調査を拒み、妨げ、又は忌避したとき。
(5) 不正の手段により参画事業者の登録を受けたことが明らかになったとき。
(6) 前各号に掲げるもののほか、参画事業者が公序良俗に反する行為をしたとき。
2 参画事業者の登録の取消しは、学校外教育サービス利用助成事業参画事業者登録取消
通知書(別記第8号様式)により行うものとする。
(参画事業者登録事項の変更の届出)
第18条 参画事業者は、第14条第2項の規定により登録を受けた内容に変更が生じた
ときは、学校外教育サービス利用助成事業参画事業者登録内容変更届(別記第9号様式)
により市長に届け出なければならない。
(参画事業者登録の抹消の届出)
第19条 参画事業者は、参画事業者の登録の抹消を希望するときは、学校外教育サービ
ス利用助成事業参画事業者登録抹消届(別記第10号様式)により市長に届け出なけれ
ばならない。
(参画事業者登録の抹消)
第20条 市長は、次の各号のいずれかに該当するときは、参画事業者の登録を抹消する
ものとする。
(1) 前条の規定による届出があったとき。
(2) 第17条の規定による登録の取消しを行ったとき。
(塾利用助成券使用に係る請求)
第21条 参画事業者は、塾利用助成券の使用により学校外教育サービスを提供した場合
において、その対価の全部又は一部として塾利用助成券を使用した額を請求しようとす
るときは、学校外教育サービス利用助成事業使用実績報告書兼請求書(別記第11号様
式)を、当該提供した月(以下この項において「サービス提供月」という。
)の翌月1
日から15日までに市長に提出するものとする。ただし、サービス提供月が3月の場合
は、サービス提供月の翌月1日から10日までに市長に提出するものとする。
3 市長は、前項の規定により請求を受けた金額が適正であると認められるときは、請求
を受けた日の属する月の翌月末日までに参画事業者に対して支払いを行うものとする。
(支払額の返還)
第22条 市長は、参画事業者が偽りその他不正の行為によって前条の支払いを受けたと
きは、その支払額の全部又は一部を返還させることができる。
(委任)
第23条 この告示に定めるもののほか、必要な事項は、教育委員会が別に定める。
附 則
この告示は、平成27年4月1日から施行する。
別表(第7条関係)
助成額表
利用児童の保護者の属する世帯の階層区分
階層
定義
助成額(月額)
第1階層 生活保護法(昭和25年法律第144号)に基づく被保
円
護世帯(単給世帯を含む。)及び中国残留邦人等の円滑
7,000
な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び
特定配偶者の自立の支援に関する法律(平成6年法律
第30号)に基づく支援給付受給世帯
第2階層 第1階層を除き、前 市町村民税非課税世帯
6,000
第3階層 年度分の市町村民税 所得割48,600円以下
5,000
第4階層 課税額が次の区分に 所得割77,100円以下
3,000
第5階層 該当する世帯
所得割211,200円以下
2,000
第6階層
所得割211,201円以上
1,000
備考
1 世帯構成員中2人以上に所得がある場合は、父母及びそれ以外の扶養義務者(世帯の
生計を維持する上で中心となる者の場合に限る。)の市町村民税の所得割課税額を合算
する。
2 市町村民税の所得割課税額は、租税特別措置法(昭和32年法律第26号)に基づく
住宅借入金等特別税額控除等の適用前の額とする。