史穂里`パパの東アジア大会予選会観戦記

史穂里’パパ
5月4日。気持ちのいい薫風に誘われて…♪森合コートへ出かけたが男子中学生だらけ!!!
本部で齋藤弘一氏に聞くと今年から予選方式が変わったとの事。お目当ての二本松一がいな
いのでは帰ろうかと思ったが川島氏から耳寄りな情報…。
仙台市で東アジア予選会が開催されているとか…。
早速自宅に帰りカミさんを連れて高速道路をぶっ飛ばす!。利府町グランディ21(ワールドカップの時
に作ったデカイサッカー場があるところ)へ着いたのが12時ジャスト。車から降りるとすぐ、物凄い
気合が入った声が聞こえてくる。
『しゃぁ∼』『OK!!ナイスモーション』目に飛び込んできたのは、マガジンの表紙を飾っている面々。
明治大の菅野創世、花田/川村、松口/小林に中堀/高川の顔も見える!!!。女子では高野/
柳田と逢野/加藤が凄いラリーを続けており、脇の通路では玉泉がストレッチでアップしている。
どの試合を観ればいいのかと目移りをしていると、なんと丸井絵美子(信陵中、広島女子商、東
北福祉大)パパを発見。もと広島女子商の先輩、逢野/加藤を観戦中。その両脇には逢野夫妻
も見える。『丸井さーん』と声を掛けると『おっ!!!』と振返る。娘が小学生の時からの付き合いの為
お互いの笑顔ですべてOK!心の中は『娘が出ているわけでもないのに仙台まで…。モノ好きだ
ねぇ』『お互い様…。』そう顔に書いてある。
私は中堀/高川と松口/小林を観戦。中堀組は最新のダブル前衛フォーメーションを採用中。完成の
域なのかは定かでないが時代ははっきりと変革へと向かっている。後衛は強烈なスピンをかけた
サーヴを打って前へ詰めサービスライン上で相手のシュートボールをボレー&スマッシュで得点
する硬式テニススタイル。相手後衛はただ漫然と打っていれば確実に失点する。レシーブをネット
近くでなおかつサイドぎりぎりへ落とすコントロールとセンターを強烈なストロークで抜く破壊力が
無ければ太刀打ちできない。松口も強烈なストロークを持ってはいるが、180cm級が2人揃った
中堀/高川の間を抜くことができない。結局5−3で中堀組の勝利。
高野/柳田と逢野/加藤の試合はG1−3からG4−4へ高野組が追い上げたがファイナルで逢野
組の勝ち。観客が一斉に立った途端、古宮ママの姿が見える。『おいおい…。』と声を掛けると
『パパさんも居ますよ』とにっこり笑顔。古宮パパはビデオで佐藤/緒方VS岡本/山崎を収録中。
『よっ』と、声を掛けると『どうも』と返事し脇へ座れる様に荷物を片付ける。娘に見せる為の収録
だろうが、姉は筑波大でテニスはしてるが環境で勝てないし、妹のほうだろうな…と勝手に推測。
佐藤/緒方VS岡本/山崎の試合はファイナル6−3でリーチを掛けた佐藤組の勝利かと思えた
が、全日本クラスはここから驚異的な粘りを発揮する。岡本組が開き直って攻めたのに対し、佐
藤が打てなくなり5ポイント連取し8−6でひっくり返す!!!。この佐藤に関東オープンで歯が立たな
い娘は永久に全日本には上がれないと確信。(当然です)
次の観戦をどこにしようかとうろうろしていると、日本体育大の水澤(山形鶴岡四中)を発見。
試合は始まったばかりだったが水澤の剛球が炸裂している。相手がロブを打ってきてもしっかり
回り込み、トップで思いっきり叩く。ゴムのボールが破裂寸前の悲鳴を上げながら相手コートへ突き
刺さる。サイドヘセンターへと思い通りに打ち込んでいる。G3−1へなったところで楽勝を確信し
となりのコートへ移動。河野/濱中VS渡邊/平田を観る。社会人と大学生トップとの対戦。
この対戦も河野組が先行するが渡邊組が追込みファイナルへともつれる。ファイナルが始まった
時に、となりのおばさんたちが『水澤君負けたのよ∼相手の前衛凄くて全く打てなくなったの』と
話をしている。『えっ』と思い、改めて対戦表を確認すると宮下/大賀(同志社大)…。高田商業で
インターハイを取った宮下とその前年に宮下を決勝で破った三重高校の大賀かぁ。
(G3−5で水澤の負け)4Gで水澤の打球に慣れたという事か!!! 適応力に感心。
河野/濱中VS渡邊/平田は学生の勝ち。
最後に中堀/高川を現役時代になんとしても破りたい若手の旗手『花田/川村』が吉岡/鈴木
との対戦を残していた。花田組は中堀組と同じスタイルの『攻撃的ダブル前衛平行陣』で予選会に
臨んでいる。A・Bブロックに分かれている為、中堀組との今日の直接対決は無いが、明日の最終
予選では間違いなく激突する。その為にもBブロックで1位抜けを確実にしておきたいはず…。
しかも、ここまで吉岡組は1勝3敗の成績。花田組の勝利は間違いないと思っていたが、吉岡のス
トロークは尋常ではなかった…。
前進する花田/川村の狭い間を一瞬で抜く…ボールが見えない…。
自分だけかと思っていたら後ろで観戦していた他の選手たちも、『速いな。ボールが見えねェ』と
囁き始める。圧巻は花田組がそろってピクリとも動けない内に間を抜かれた場面で、花田/川村
がお互い見つめ合い、がっくりとひざをついた場面だった。2人にもボールは見えていなかったよう
だ。後ろから誰ともなく『今日の中でこいつが1番早い』という声があがっていた。花田組をG5−3
で一蹴したがそれでも吉岡は最終予選に残れない…。
この予選会には魔物が住んでいるようだ。
凄いレベルの戦いを満喫し夕刻迫る仙台をあとにする。あしたは森合で二本松一中を応援。
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