導入しやすく信頼性の高い アプライアンス製品で

導入しやすく信頼性の高い
アプライアンス製品で、データベースから
仮想マシンまでを安定してバックアップ
エラーが多く不安定なバックアップシステムを導入が簡単な
アプライアンス製品に置き換え、安定稼動を実現し、事業継続性を向上
カスタマー・プロファイル
企業名:
株式会社
フルキャストホールディングス
業 種:
人材サービス業
所在国:
日本
従業員数:
465 名
Web サイト: www.fullcastholdings.co.jp/
課題
人材総合サービスのフルキャストホールディング
スでは、社内システムや業務システムのバック
アップシステムが不安定でエラーの対応に工数
がかかっている状況であった。全体的なシステ
ムの見直しの中で、バックアップシステムにも改
善が必要と考えた同社では、導入しやすく安定し
て稼動するソリューションを求めていた。
ソリューション
システムを見直す中で、コストパフォーマンスと
信頼性の高さからデル製品を採用してきたフル
キャストホールディングスでは、バックアップシス
テムも Dell
DR4100 に注目。アプライアンス
製品としての導入しやすさ、安定性、ライセンス
コスト削減などで大きなメリットがあると判断し、
バックアップソフトとして Oracle データベース
の バック アップ の 実 績 が 高 い
N e t Va u l t
Backup を採用している。
導入効果
「デルの製品は、コストパフォーマンスが高く、信頼性も高い
• コマンドラインですぐに導入でき、将来的な
Dell DR4100 の追加も簡単に行える。
• エラーなく安定稼動し、対応やメンテナンス
の手間を低減。
と感じているため、新たなハードウェアの導入はデルを選択
• 常に最新の信頼できるバックアップデータに
するようにしています。エラーが多かったバックアップシステ
• プラグインを利用して、冗長構成のデータ
ムを刷新する際にも、アプライアンス製品で導入しやすく、コ
ストメリットがあって安定稼動が期待できる Dell
Disk Backup Appliance を採用しました」
株式会社フルキャストホールディングス
情報システム部 担当部長
日向野 渉 氏
DR4100
復元できる。
ベースのどちらがアクティブでも自動的に
バックアップが行える。
• 重複排除機能によって、バックアップした仮
想マシンを書き出す際に約 8 割の圧縮が行
える。
ソリューションエリア
• バックアップソリューション
短期人材紹介、給与計算代行、長期人材派遣などの事業を行う株式会
社フルキャストホールディングス(以下、フルキャストホールディングス)
は、人材サービス会社として業績を伸ばしている会社だ。2016 年 1 月
のマイナンバー制度に対しては、IT 総合サービスの ITBook 株式会
社と提携し、各企業で雇用されるアルバイトを中心にマイナンバーの
収集・管理・取扱などの煩雑な業務を代行し、セキュアな環境で運用を
行えるサービスを提供するほか、マイナンバー制度対応セミナーなど
開催している。
「 Dell
DR4100 導 入 後
は、バックアップがエラー
で停止することなく、安定
して稼動しているため、エ
フルキャストホールディングスは、コア事業
め、同様のスペックで各メーカーを比較した場
である短期人材サービスにおいて、リードタイ
合に最終的に残るのはデルの製品になることが
ムの短い人材ニーズに即応し、給与計算代行な
ほとんどです。デルの製品は、コストパフォーマ
ど付加サービスを組み合わせ人材サービスブ
ンスが高く、信頼性も高いと感じています。特に、
ランドとしての価値を生み出し、成長を遂げて
スイッチ周りのパフォーマンスがよく、新たに導
ラーの対応やメンテナンス
きた。その中で、営業社員の教育やコンプライ
入するサーバ、ストレージ、ネットワークスイッ
で時間を取られることがな
アンスの徹底を行い、情報漏えい対策などを行
チなどは、デル製品で統一するようにしていま
うためには IT の整備が必要不可欠となってく
す」と日向野氏は語る。実際に、フルキャストホー
くなりました。冗長構成の
る。フルキャストホールディングスでは、社内の
ルディングスでは、2015 年 中に 1,000 台 規
システム全体を見直し、順次入れ替えや新規シ
模の仮想デスクトップ環境をデル製品で整備す
ステム導入を行う中で、新たなバックアップシス
ることを計画。11 台の Dell
データベースのどちらがア
クティブであっても、仮想
IP を指定するだけで自動
的にバックアップできる機
能が便利です」
株式会社フルキャストホールディングス
情報システム部
担当部長
日向野 渉 氏
テムの導入に Dell
PowerEdge ™
R720xd と 10Gbps のスイッチである Dell
Force10 シリーズを 4 台使って、すでに環境
DR4100 Disk Backup
Appliance を採用。NetVault Backup を
使って、Oracle データベースや仮想イメージ
を構築しており、今後、順次展開していく予定と
の安定的なバックアップを実現している。
なっている。
「デルとデル・ソフトウェアは、我々
システム全体を見直す中で
さまざまな提案をいただけるので非常に助かっ
コストパフォーマンスの高いデル製品を採用
ていますね」と日向野氏は話す。
の要望をかなえてくれるように頑張ってくれて、
フルキャストホールディングスの事業では、個
人情報などの重要なデータを扱う必要があり、
コストや導入しやすさ、安定性を考えて
業務での IT 活用は必要不可欠であるといって
アプライアンス製品の DR
もよい。しかし、従来の社内システムや業務シ
フルキャストホールディングスでは、このよ
ステムが十分なパフォーマンスを出しておらず、
うなシステム全体の見直しの中で、事業継続性
システム停止などが起きることもあったと情報
を支えるバックアップシステムも見直すことと
4100 を採用
システム部 担当部長の日向野渉氏は説明する。
なった。最適なバックアップ用のハードウェア
そのため、日向野氏は約 1 年半をかけてシステ
とバックアップソフトを探し、さまざまな製品を
ム全体をあるべき姿にすることに挑戦し、仮想
検討する中で、日向野氏が注目したのが Dell
基盤の構築、ネットワークの集約、保守サービス
DR4100 Disk Backup Appliance(以
下、Dell DR4100 )だ。アプライアンスである
の見直しなどを行い、基礎となるインフラを整
備してきたという。
このような会社全体でシステムを見直すため
には、大きなコストがかかることが予想される
が、日向野氏は、最初に無駄な保守契約やハー
導入システム
ドウェアなどを最適化して整理し、無駄なコスト
ハードウェア
を数千万円規模でなくせることを示した上で、
システム再構築のコストを捻出するようにして
きた。その際に、非常に役に立ったのがデルの
一連の製品だったという。
「必要なスペックを決
2
Dell DR4100 Disk Backup Appliance
NetVault Backup
ため、導入が簡単で安定して利用できることや、
うにできることも、バックアップに関わる手間を
必要なライセンスを一括で購入できるためコ
削減することにつながっているという。
「データ
ストを削減できると考えたと、日向野氏は説明
ベースのアクティブ/スタンバイが切り替わる
する。また、他社のバックアップ用のアプライア
たびにバックアップの設定を変えるのは手間が
ンス製品は SATA を採用している製品が多かっ
かかり、現実的ではありません。仮想 IP を指定
たが、Dell
DR4100 では SATA のほかにも
するだけで、どちらがアクティブでもバックアッ
SAS もラインアップされているため、ディスク
プできています」と日向野氏は語る。
の信頼性が高いと考えたという。
「以前利用し
また、森氏は、Dell
ていたバックアップシステムも SATA でしたが、
能によって、仮想マシンのバックアップで 8 割く
SATA は数年経つと故障のリスクが高くなりま
す。信頼性と言う点で SAS ディスクを選択でき
DR4100 の重複除外機
らいの圧縮をかけることができることをあげた。
「スナップショットを読み込むときにはすべてを
た点がよかったと思います」と日向野氏)
。
読み込む必要があるのでバックアップ時間は変
バ ック ア ッ プ ソ フト とし て
NetVault
Backup を選択したのは、Oracle データベー
わりませんが、書き出すときには重複除外で容
スのバックアップの実績が高く、安定してバック
となく、ネットワークの負荷を低減できます」と
アップできるという信頼が高いからだ。日向野
森氏は話す。
氏 は NetVault
Backup を使うの が 初めて
だったというが、これまで使ってきたバックアッ
量が圧縮されるため、あまり容量を意識するこ
現在、2 台の Dell
DR4100 を利用してい
るフルキャストホールディングスだが、将来的に
プソフトと比べて操作性もそん色なく利用でき
は、社内システムと業務システムを 1 つのデー
ると感じたと説明する。
タセンターに集約し、バックアップの分散化の
フルキャストホールディングスでは、社内シス
ために Dell
テムと業務システムが 2 つのデータセンターに
も検討しているという。Dell
分かれているため、Dell
DR4100 をもう 1 台追加すること
DR4100 を追加
DR4100 を 2 台導入
する際にも、アプライアンス製品でセットアップ
してそれぞれのデータセンターに設置し、社内
に手間がかからず、すぐに追加できることが大
システムの環境と人材の業務システムをバック
きなメリットになると日向野氏は考えていると
アップするため、仮想マシンのイメージとデー
いう。
タベースをバックアップするようにしている。実
際の導入を行ったシステム担当の森雄二氏は、
「コマンドラインですぐに使える状態となるの
将来的にはディザスタリカバリも検討していく
システムを 1 つのデータセンターに集約した
で、セットアップは非常に簡単でした」と話す。
後は、Dell
また、一部の設定で迷うことがあったが、デル・
けでなく、2 つのデータセンター間でディザスタ
ソフトウェアに連絡するとすぐにサポートが駆
リカバリ
( DR )を行うことも将来的には実現し
けつけて解決することができたと日向野氏も説
たいとフルキャストホールディングスでは考え
明してくれた。
安定稼動して信頼性の高い
DR4100 でバックアップを取るだ
ている。
「まずは、1 つのデータセンターにシス
テムを集めて冗長化し、その後に DR に取り組ん
でいきたいですね。DR を考える場合は、全社
バックアップが取れることが大きなメリット
をあげて取り組む必要があります。災害時にシ
Dell
ステムが DR サイトで稼動するだけでは意味が
DR4100 導入後は、バックアップがエ
ラーで停止することなく、安定して稼動してい
なく、異なるデータセンターで動いている業務
ると日向野氏は説明する。エラーが出なくなる
システムにどのようにアクセスするのか、それ
ことで、対応やメンテナンスに情報システム部
によってオペレーションや業務をどう行って事
の時間が取られることがなくなり、信頼できる
業を継続させていくのかをセットにして考えな
バックアップデータを蓄積できるようになったこ
ければならないと思っています」と日向野氏は
とが、新しいバックアップシステムを導入した最
話す。
も大きなメリットだ。
また、データベースのパフォーマンスを向上
Oracle データベースのバックアップが安定
させるためにフラッシュストレージの導入を予
して行えることも、フルキャストホールディング
定している。ストレージの重要性は非常に高く
スでは高く評価している。データベースは冗長
なってきており、ストレージの可用性、信頼性、
構成となっているため、プラグインオプションを
パフォーマンスをどれだけ担保していけるのか
導入することで、どちらの構成がアクティブに
が、今後の事業継続性に大きく関わってくると
なっていても自動的にバックアップを取れるよ
考えているのだ。
3
これらの計画を実現していくために、日向野
も出てきます。後にデルセキュアワークスさん
氏は今後もデルのソリューションに期待してい
にもお世話になる予定ですが、今後もラインアッ
ることを明かしてくれた。
プを広げて、コストパフォーマンスと信頼性の
「デルは製品ラインアップも増え、ハードウェ
高い製品、サービスを提供してくれるとありが
アだけでなくソリューションも提供するように
たいですね」
なったため、さまざまなシステムでデル製品を
フルキャストホールディングスは、今後も IT
活用できるようになってきています。情報シス
を整備して事業継続性やセキュリティを高め、
テム部としては、さまざまなシステムを 1 つの
人材サービスのブランドとして、さまざまなサー
メーカーにまとめることができれば、保守や運
ビスを提供していく。
用管理の面でメリットが生まれ、コストメリット
「コマンドラインですぐに使
える状態となるので、セット
アップは非常に簡単でした。
また、たとえばバックアップ
した仮想マシンを書き出す
ときには重複排除で 8 割く
らいに圧縮できるため、あ
まり容量を意識することな
く、ネットワークの負荷を低
減できます」
株式会社フルキャストホールディングス
システム担当
森 雄二 氏
株式会社フルキャストホールディングス
株式会社フルキャストホールディングス
情報システム部
システム担当
担当部長
森 雄二 氏
日向野 渉 氏
ユーザ導入事例ウェブサイトにて、他にも多くの事例をご覧いただけます。
www.dell.co.jp/casestudy
October 2015. ©Dell Japan Inc.
4
● Dell PowerEdge 、Dell ロゴは、米国 Dell Inc. の商標または登録商標です。
●その他の社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。
●取材 2015 年 6 月 10022375
デル株式会社 〒212-8589 川崎市幸区堀川町 580 番地 ソリッドスクエア東館 20F
Tel. 044-542-4047
www.dell.co.jp