2015 年 8 月 26 日 21 世紀は「環境・人権・平和」の世紀です。 生物多様

2015 年 8 月 26 日
21 世 紀 は 「 環 境 ・ 人 権 ・ 平 和 」 の 世 紀 で す 。
生物多様性条約など環境に関する国際条約では、生物多様性や自然資源、地域コミ
ュ ニ テ ィ や 先 住 民 、戦 争 や 核 兵 器 な ど 環 境・人 権・平 和 に 係 わ る 問 題 を 解 決 す る た め 、
各分野の主体者が連携して行動することが求められています。
沖縄島には多くの米軍基地が集中しているにもかかわらず、さらに名護市辺野古・
大浦湾では海の埋立による巨大な新基地建設が、また、東村高江では自然林の伐採に
よる 6 か所のオスプレイ用ヘリパッド建設が、多くの地域住民や市民団体の強い抗議
行動にもかかわらず、日本政府によって強行されています。
辺野古・大浦湾にはサンゴ礁や海草藻場が広がり、絶滅危惧種ジュゴンの重要な生
息場所となっています。高江の周辺には「やんばるの森」と呼ばれる亜熱帯林が広が
り、ノグチゲラやヤンバルクイナなど地球上でこの森にのみ生息する固有種がみられ
ます。両地域ともに地球規模でみて生物多様性の宝庫と言えます。
2014 年 の 名 護 市 長 選 、 名 護 市 議 選 、 沖 縄 県 知 事 選 、 衆 議 院 選 で は 、 新 基 地 建 設 反 対
を 唱 え た 候 補 者 が 選 ば れ ま し た 。 沖 縄 の 方 々 の「 辺 野 古 に 新 基 地 は 要 ら な い 」 と い う
意 思 は 、 選 挙 に よ っ て 明 確 に 示 さ れ た の で す 。 ま た 、 東 村 議 会 は 2015 年 に 「 オ ス プ レ
イの撤去を求める」決議を採択しています。
沖 縄 県 に は 日 本 の 米 軍 専 用 基 地 の 74 パ ー セ ン ト が 集 中 し 、 沖 縄 島 は そ の 面 積 の 18
パーセントが米軍基地で占有されています。このような沖縄における状況は、日本国
憲法が保障する住民の権利を無視するものです。このように環境、人権、平和が尊重
さ れ て い な い な か 、再 び 民 意 を 無 視 す る 形 で 新 基 地 建 設 が 進 む こ と は 大 き な 問 題 で す 。
私たちは、辺野古・大浦湾と高江における新たな基地建設に強く反対し、現存の米
軍基地が返還され、豊かな自然地域を世界自然遺産に登録して、生物多様性を守りな
がら持続可能な開発が行われることを目指し、基地建設に反対する地域住民や市民団
体 の 方 々 と と も に 行 動 す る た め に 「 辺 野 古 ・ 高 江 を 守 ろ う ! NGO ネ ッ ト ワ ー ク 」 を 設
立します。
「 辺 野 古 ・ 高 江 を 守 ろ う ! NGO ネ ッ ト ワ ー ク 」 は 、 辺 野 古 ・ 大 浦 湾 と 高 江 の 新 た な 基 地 建 設
に 反 対 し 、 生 物 多 様 性 を 守 り な が ら 持 続 可 能 な 開 発 が 行 わ れ る こ と を 目 指 す NGO の ゆ る や か
なネットワークです。
参 加 団 体 ( 2015 年 8 月 26 日 現 在 13 団 体 ):
国 際 環 境 NGO FoE Japan( エ フ・オ ー・ イ ー・ ジ ャ パ ン )/ ラ ム サ ー ル ・ネ ッ ト ワ ー ク 日
本 / 国 際 環 境 NGO グ リ ー ン ピ ー ス ・ ジ ャ パ ン / ピ ー ス ボ ー ト / 美 ら 海 に も や ん ば る に
も基地はいらない市民の会/公共事業改革市民会議/ピース ・ニュース/沖縄のため
の 日 米 市 民 ネ ッ ト ワ ー ク ( JUCON) / ア ー ユ ス 仏 教 国 際 協 力 ネ ッ ト ワ ー ク / 環 境 市 民
/ APLA/ ジ ュ ゴ ン 保 護 キ ャ ン ペ ー ン セ ン タ ー / 沖 縄 ・ 生 物 多 様 性 市 民 ネ ッ ト ワ ー ク