2015年 (平成年) 月日発行 (第三種郵便物認可) 第3138号 ( ) 地域・社会との連携で職能や存在感をアピール 第4回『薬物乱用防止キャンペーンin 横濱』 い て の 討 論 会 な ど 新 た な 試 み も 実 施 危険ドラッグによる事件・事故が依然として後を絶たな い状況に、今後より一層の対策や啓発活動が重要となって くる。そうした中、横浜では横浜市・横浜市薬剤師会・横 浜薬科大学の公民学が連携して危険ドラッグ撲滅に向けた 活動を行う『薬物乱用防止キャンペーンin横濱』を展開し ており、若年層を中心に継続した啓発・情報発信に力を注 いでいる。また横浜においては、市と横浜薬科大との協定 締結により、災害時における医薬品救援物資の物流拠点を 設置するといった新たな活動も実施するなど、薬剤師会や 今 年 は 薬 学 生 ら に よ る 薬 物 乱 用 に つ 薬科大学が地域や社会と連携した形での取組みが活発化している状況にあ ながらも“麻薬”という言葉のイメ る。薬の適正使用や生活者への健康サポート、また薬剤師の専門性を発揮す ージの悪さも指摘し、これに変わる るうえで、地域との結びつきのいかに重要であるかが、改めて窺い知れる。 新しい名称にして認知・啓発を強化 するといった意見も出された。 “公民学” が連携し薬物乱用防止に積極的な取組み 月1日、3日、8日、日 年秋季 カシオ薬局支援セミナー 【会場】1日:福岡・カシオ福岡ビル 3日:大阪・AP大阪梅田茶屋町 8日:名古屋・名古屋都市センター 日:東京・中野サンプラザ 【時間】時分~時 【参加費】無料 【申込み締切】月日 【問合せ】カシオ情報機器 調剤営業部 ☎・ ・ 「『その先』にある薬局経営~ 年診療報 酬改定に備える~」をテーマに日本薬剤師会 相談役・漆畑稔氏が講演 総括として横浜薬科大の篠塚達雄 教授は「特に医療用麻薬について、 今年で4回目となる『薬物乱用防 薬性鎮痛薬や睡眠薬・抗不安薬など 一般生活者に正しい知識を啓発する 止キャンペーンin横濱』は、7月の も取り上げ、若い世代ならではの視 場がもっと必要なのではないか」と 政令指定都市薬剤師会統一キャンペ 点で意見を出し合った。乱用防止や 指摘し、危険ドラッグに限らず、処 ーンを皮切りに、市内の小中学校の 適正使用に向けた具体的な取組みと 方薬でも依存性が問題となっている 教職員などを対象とした薬物乱用防 して、地域の薬局間での情報共有に 薬物の適正使用に関する取組み強化 止啓発指導者研修会や、小中高校生 よる偽造処方せん対策など利用者が も重要との考えを強調した。 などから募集した啓発ポスター・標 簡単に手に入れられないよう管理・ 語コンクールなどを実施。先ごろキ 対策の必要性を改めて確認するとと ャンペーンの締めくくりとして行わ もに、薬剤師との信頼関係構築によ れた横浜みなとみらいでの啓発イベ る生活者の薬の理解向上など啓発の ントには、神奈川県警や横浜税関な 重要性も強調。また、医療用であり ど地元神奈川・横浜の専門機関や団 体も加わり、まさに“オール横浜” で薬物乱用防止や危険ドラッグの根 絶に取り組む内容となった。 啓発イベントでは、毎年行ってい ㊤毎回実施している薬剤師体験コーナー は今年も大盛況 ㊧浜薬ブースでは危険ドラッグに関する 情報発信のほか漢方生薬による入浴剤作 りも行い子どもたちから人気を博した る子ども調剤体験コーナーは今年も 月6日(金)、7日(土) 列を作るほどの賑わいとなり、生活 「日本薬学教育学会」 設立準備シンポジウム 者に薬局・薬剤師をアピールする場 【会場】6日:大阪府・摂南大学薬学部 7日:京都府・京都薬科大学 【時間】6日:9時分~時分 7日:9時~時分 【参加費】6日: , 円 7日: , 円 【問合せ】摂南大学薬学教育学研究室 [email protected] 「薬学教育学のスタートアップ」をテーマと 印象的だ。またステージでは、横浜 した講演やワークショップなど としても効果的に活用していたのが 薬科大学の学生らが薬物乱用防止教 室やクイズ大会を行い、パネルや模 横浜市 横浜薬科大 協定締結により災害時の対応を強化 一元管理で医薬品救援物資の有効活用に期待 型などを用いながらわかりやすくド 横浜市においては、横浜市と横浜 は、薬物乱用防止キャンペーンでの ラッグの危険性を訴えたほか、薬学 薬科大の協定締結による災害時対応 挨拶の中でそうした取組みについて 生らによる『医薬品の乱用と対策』 を新たに展開している。 具体的には、 も触れ、横浜市薬・横浜薬科大学な をテーマに行った討論会も来場者の 災害時に他都市等から送られる医薬 どが薬の専門家として地域と協力体 注目を集めた。 品救援物資を横浜薬科大に集め、医 制を構築することにより、災害対策 討論会では、危険ドラッグ以外に 薬品の知識を持つ大学スタッフや学 にもしっかりと取り組んでいく姿勢 も乱用や依存が問題となっている麻 生などが仕分け作業等を行うといっ を強調し、 来場者に向けて発信した。 た取組みとなっている。これは日ご 今回の薬物乱用防止の取組みや災 ろからの積極的な連携活動に加え 害時対応といった活動においては、 て、東日本大震災の際に横浜薬科大 薬剤師が職能を発揮する機会や場が の学生・職員らが医薬品等の支援物 増えることに加え、薬局・薬剤師の 資仕分け作業のボランティア活動を 役割を広く生活者にアピールするこ 行った実績を契機としたもので、物 とにもつながるだけに、メリットは 【問合せ】東京都薬剤師会薬事保険課 ☎・ ・ 流拠点を一元化することにより医薬 大きいと言えるだろう。今後もこう 品の適切な集積・管理、仕分けがで した地域や社会と連携が、より一層 演題「消費者が薬局・薬剤師に期待すること」 「在宅医療について」ほか きる体制構築を目的としている。 の広がりをみせることに大いに期待 横浜市薬剤師会の向井秀人会長 したい。 月8日(日) 東京都薬剤師会 平成年度かかりつけ薬局研修会 【会場】東京都千代田区 日比谷公会堂 【時間】時分~時 【参加費】無料 (緒方)
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