「話すこと」と「書くこと」の根本は同じ 「 会 話が大 事 だ 」「話 せ る ように な り たい」 と い う人た ち は 、「話 す こ と」と 「 書 く こと」 は ま ったく 異 な る行為 の よ うに考 え て おられ る の ではな い で しょう か 。「 話 す」「聞 く」と「 読む 」「 書 く」に分 け る 考え方 が 英 語教育 の 主 流です 。 前 者 を 「オー ラ ル ・イン グ リ ッシュ 」 と 呼んで 区 別 するの が 一 般的で す 。 し か し 、よ く よ く考え る と 、「話 す こ と 」と「 書 く こと 」が 1 つの こ と で 、「聞 く 」 と 「読む 」 が その対 極 に あると 考 え たほう が 英 語学習 に も よいと い う のが私 の 考 え です。 「 話 す」「 書 く 」とい う 行 為は、 脳 が 考える メ ッ セージ を 表 現する た め に、そ れ を 口 に出す か 、 手に出 力 さ せるか の 違 いです 。 実 際に、 い ま ワープ ロ で 文章を 書 い て います が 、 書こう と し ている 内 容 が頭の 中 に あって 、 そ れを音 に し ないで 口 に 出 す寸前 に 指 先に出 力 命 令がか か っ ている よ う に感じ ま す 。考え た こ とを、 「 話 す 」か、 「 書 く」か は 、 紙一重 な の です。 で は 、なぜ 多 く の人が 「 話 す」こ と を 特別視 す る のでし ょ う か。そ れ は 「音」 に あ り ます。「 発 音 」です 。脳 の デー タ ベ ースに は 、外 国語 の ほ とんど が 通 常「文 字 」 で 記録さ れ て いて、 そ れ を脳の 別 の 機能が 読 み 上げて い る のです 。 も し、母 語 の よ うに、 最 初 から音 と し て脳に 記 憶 されて い れ ば、音 へ の 変換が 不 要 になり ま す 。 その代 わ り に、文 字 と して出 力 す るには 、 文 字の形 や ス ペリン グ な ど別の 機 能 を 働かせ ね ば なりま せ ん 。 そ れ にして も 、 「こう し た い」、 「 私 はこう 考 え る」と い っ た頭の 中 の 最初の 思 考 は 、音で も な く文字 で も ない、 概 念 のよう な も の(コ ン テ ント) だ ろ うと思 い ま す 。それ を 臨 機応変 に 、 脳のそ れ ぞ れの機 能 を 使って 、 口 に音と し て 表現さ せ る か 、指に 文 字 として 書 い てもら う か になり ま す 。 コ ン テント の と ころが 最 初 から日 本 語 的なも の か 、英語 的 な ものに な っ ている か に よ っても 、 後 のプロ セ ス は効率 が 大 きく違 っ て きます 。 初 源 的なコ ン テ ントを 英 語 的なも の に してお け ば 、後の プ ロ セスは 非 常 に易し く な り ます。こ れ を 作れ る の が「英 語 脳 」です 。そ れ は、日 本 語 のよ う で もあり 、 英 語 の ようで も あ る 、まだ 言 語 として 未 分 化 、いう な れ ば概念 の よ うなも の で す 。 英 語 を話す 場 合 、その 概 念 が英語 的 に 浮かぶ よ う になっ て い るかど う か 。ここ が 非 常 に重要 な 点 です。 英 語 ができ て も 、英語 脳 に なって い な ければ 、 相 手は理 解 に 苦 しむで し ょ う。友 好 的 な関係 の と きはま だ し も、ビ ジ ネ スで利 害 を めぐっ て 交 渉 してい る と きには 、 向 こうは こ ち らを無 視 し てしま い ま す。 ま ず 「英語 脳 」 ありき だ と 考えま す 。 英語が 熟 達 に達す る に したが い 、 「英語 脳 」 は しっか り し てきま す が 、日本 語 に よって で も 「英語 脳 」 はつく れ る という の が 私 の主張 で す 。 EdeM の 学 習指 導 が ユニー ク な のは、 こ れ まで教 え ら れなか っ た 「 英語脳 」 を 、日本 語 を 通して 教 え るとい う 点 にあり ま す 。 「 話 す」と い う ことで 一 番 の障害 は 、 発音で す 。 脳の中 の コ ンテン ト を 英語と い う 音 に転換 す る 機能が で き ていな い こ とです 。 発 音だけ は 、 最初に し っ かりと 脳 に 覚 えこま さ な ければ な り ません 。 発 音 が大事 だ と はこれ ま で 多くの 人 が 指摘し て い ます。 し か し、発 音 よ りもあ る 意 味 でもっ と 重 要なの が イ ントネ ー シ ョンで す 。 話を理 解 さ せるの に 、 イント ネ ー シ ョンが 重 要 な役割 を 果 たして い ま す。
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