みなさん、こんにちは。川口ぞうれっしゃ合唱団です。 平和への思いをこめ、合唱組曲「ぞうれっしゃがやってきた」を歌い続けている私たちです が、1991年4月に初のコンサートをリリアメインホールで催してから、早いもので四半世紀が 過ぎました。来年は、記念すべき 13回目のコンサートを、原点でもあるリリアメインホールで 開催します。ただいま団員を募集中です。年齢、性別、経験は問いません。こんな時代だから こそ、ひとりでも多くの方に参加していただきたいと思っています。ぜひ一緒に歌いましょう。 練習日:11月8日・29日 12月13日・20日 10時~12時 以降は原則第2・第4日曜日、本番1ヵ月前は毎日曜日 場 所:川口市立教育研究所(旧芝園小学校) 蕨駅西口徒歩 5 分 参加費:一家族(何人でも)まとめて 8000円 子ども一人での参加は 4000円 楽譜代(大人のみ) 1500円 保険代(全期間)一 人あたり 500円 TEL.FAX.: 048-268-9256(TEL は夜間のみ) [email protected](メール) http://kawaguchizou.sakura.ne.jp(ホームページ) 後援:埼玉県 埼玉県教育委員会 蕨市 蕨市教育委員会 川口市 川口市教育委員会 埼玉新聞社 朝日新聞さいたま総局 毎日新聞さいたま支局 読売新聞さいたま支局 NHKさいたま放送局 ぞうれっしゃのお話 動物園には、さまざまな動物がいます。そして、いつもたくさんの子どもたちの笑い声に満ちています。 ぞうやキリンを間近に見た子どもたちの驚き、興奮そして笑顔は、大人たちの心にも、ほのぼのとした平和 の喜びを感じさせてくれます。 かつて、このあたりまえの、温かな光景が壊されてしまった時がありました。あの太平洋戦争の時代です。 敵機の空襲に備えて、「危険な動物を処分せよ」という命令が、軍から下されたのです。全国の動物園で、 罪もない動物たちがつぎつぎと殺されていきました。 そのころ、名古屋の東山動物園に4頭の象がいました。木下サーカスから譲り請けた、子どもたちの人気 者、アドン・エルド・マカニー・キーコです。動物園に殺戮の嵐が吹き荒れる中、この象たちだけは、何と しても守りたいという動物園の人々の強い決意と尽力のおかげで、エルドとマカニーの2頭だけが、何とか 生きながらえることができました。長い戦争が終わった時、動物園にはからっぽの檻が並ぶばかり。全国の 動物園に20頭いた象も、この2頭だけになっていました。 動物園を知らない子どもたち、楽しみも喜びも押し込められてきた子どもたちの、「本物の象が見たい」 という声は大人たちの心を動かし、全国の子どもたちを東山動物園のマカニーとエルドのもとへ運ぶ、特別 仕立ての「ぞうれっしゃ」が走ることになったのです。平和への願いを乗せて。 この実話をもとに作られたのが、合唱構成「ぞうれっしゃがやってきた」です。サーカスの人気者だった 象たちが動物園で大歓迎され、やがて続く、長く苦しく悲しい時代を生き抜き、ふたたび子どもたちの歓声 に包まれるまでの日々を、全11曲、男声、女声、そして子どもたちの声で歌いあげます。 「川口ぞうれっしゃ合唱団」のご紹介 1990年、「蕨市平和都市宣言5周年のつどい」で、戦争中の実話から生まれた、合唱構 成「ぞうれっしゃがやってきた」が歌われました。その歌に魅せられた数人のメンバーが、 どうしても川口でも歌いたいと呼びかけたのがきっかけとなって、川口ぞうれっしゃ合唱団 は誕生しました。初演は1991年4月、会場は川口リリアメインホール。第一部のゲスト は、元上野動物園園長の中川志郎さんでした。 当初はその1回で解散する予定でしたが、解散を惜しむ声が数多く寄せられ、以来25年 「いのちと平和と子どもたち」を合唱団の枕詞として活動を続け、2年に1度のペースで 大ホールコンサートを開いてきました。いつでもだれでも「ここにくればあえるね」を合言 葉に、毎回メンバーを募り、約8ヵ月にわたる練習を重ねて、本番を迎えています。練習の 合間には、動物園に遠足に行くなどして、楽しく、和気あいあいと活動しています。 メンバーの年齢は2歳から80代までと幅広く、川口、埼玉を越えて近県からの参加者も います。初回から歌い続ける人もあれば、初めて参加する人も毎回大勢います。子どもの時 に参加した人が、大人になってまた歌いに来てくれたり、一人で参加していた人が、家族を 引き連れて来たりと、さまざまにその輪がひろがっています。始めたころは、子どもの数が 多くて、家族参加が主体でしたが、このところは、大人お一人での参加も増えてきました。 来年6月19日(日)に行われるリリアメインホールの公演に向けて、来たる11月8日(日) 午前10時、ぞうれっしゃ13号は発車します。あらゆるいのちを慈しむ心を、子どもたち にも大人たちにも持ち続けてほしい、という思いをこめて歌います。
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