有機溶剤中毒予防規則一部適用除外認定申請について 古河労働基準監督署 塗装などの有機溶剤業務に継続的に労働者を就かせる際、有機溶剤等の単位時間あたりの 消費量が少量である場合でも、原則、6か月に1回、作業環境測定や有機溶剤健康診断の実 施が必要です。ただし、単位時間あたりの消費量が常時少量であることを労働基準監督署長 が認定した場合には作業環境測定や有機溶剤健康診断などの規定が適用除外となります(有 機溶剤中毒予防規則第3条、第4条)。 1.適用除外となる有機溶剤等の消費量の限度(作業場の気積が150m3超の場合) Ⅰ.通風の良い屋内作業場の場合 ※窓などの外気に向かって解放されている部分の面積が天井・壁・床の総面積の3%超の作業場 第1種有機溶剤等・・・1時間あたり10g 【消費量の計算例】 第2種有機溶剤等・・・1時間あたり60g 業務内容: (第3種有機溶剤等は適用なし) 自動車部品のタッチアップペイント Ⅱ.通風の悪い屋内作業場の場合 使用する有機溶剤等: 第1種有機溶剤等・・・1日あたり10g キシレン等が含有するラッカー塗料 第2種有機溶剤等・・・1日あたり60g 使用量(=消費量) : 第3種有機溶剤等・・・1日あたり225g 1か月で300gスプレー缶4本 2.認定申請に必要な書類等 ○有機溶剤中毒予防規則一部適用除外認定申請書 (様式第1号) ○作業場の見取図 ○有機溶剤等の消費量の計算書 ○有機溶剤等の安全データシート(SDS) ○業務の概要を示す書面(必要に応じて) 3.申請から認定までの流れ 申請書を所轄労働基準監督署へ2部提出 ↓ 書類審査 ↓ 労働基準監督署担当官による実地調査 ↓ 審査結果の通知 (計1,200g) 作業場の条件: 通風の良い屋内作業場 (気積は150m3超) 作業者の労働条件: 月20日間、1日8時間勤務 厚生労働大臣が定める値:0.5 (下記告示(※)参照) ・1か月の作業時間 =8時間×20日=160時間 ・作業時間1時間あたりの消費量 =4本×300g÷160時間 =7.5g/時間 ・これに厚生労働大臣が定める値を 乗ずると 0.5×7.5g/時間 =3.75g/時間<60g/時間 (※)有機溶剤等の量に乗ずべき数値を定める告示(昭和53年8月7日付労働省告示第87号) 記入例 有機溶剤中毒予防規則一部適用除外認定申請書 様 式 第 1号 (第 4条 関 係 ) 事 業 の 種 類 事 業 輸送用機械器具 製造業 場 の 名 称 事 業 場 の 所 在 地 茨城県古河市東3−7−32 古河工業株式会社 電話0280(32)3232 労 働 者 数 記載しきれない場合、 80 別紙に記載し、添付 してください。 申請に係る有機溶剤 業務従事労働者数 5 申請に係る有機溶剤 業務の概要 自動車部品を組み立てた後、塗装が剥げている箇所にタッチア ップペイントを施工する。 申請に係る有機溶剤 業務において使用す る有機溶剤等の種類 及び量 種 類 トルエン キシレン (下記「備考」参照) 消 費 量 1時間あたり3.75g 使用する有機溶剤等の安全データ シート(SDS)を参照し、該当す 年 月 日 る有機溶剤名を記入してください。 古河工業株式会社 事業者 職 労働基準監督署長 氏名 代表取締役 殿 古河 太郎 印 消費量(使用量又は蒸発量) を算出した計算書を作成 し、添付してください。 備考 1 「事業の種類」の欄は、日本標準産業分類の中分類により記入すること。 2 「種類」の欄は、有機溶剤中毒予防規則第1条第1項第3号から第5号までに掲げる 有機溶剤等の区分により記入すること。 3 「消費量」の欄は、有機溶剤中毒予防規則第3条第1項第1号に該当するときは、作 業時間1時間に消費する有機溶剤等の量を、同項第2号に該当するときは、一日に消 費する有機溶剤等の量を記入すること。 4 この申請書に記載しきれない事項については、別紙に記載して添付すること。 5 氏名を記載し、押印することに代えて、署名することができる。 本様式は、厚生労働省のホームページからダウンロードできます。 http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei36/05.html
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