【Ⅰ】 教育研究上の基礎的な情報

【Ⅰ】 教育研究上の基礎的な情報
1.学科ごとの名称及び教育研究上の目的
<建学の精神、教育理念>
本学の建学の精神は「学理のみでなく、女性の“さが”に光沢のにじみだせるような、温かく家庭
的な女子高等教育」をです。
そして、「豊かな人間性と幅広い教養」「いかなる困難にもくじけない強さ」「思いやりのある温か
さ」「考えたり感じたりする心」を具体的に教育理念の中に揚げています。
目まぐるしく変化する現代社会で、私たちが人として豊かな生活を送るためには、現実と向き合い、
日常を科学的に知ること。そのためには、人間と家庭と社会との相互作用を研究し、生活向上、ひ
いては、人類の福祉に貢献するための総合科学としての“生活科学科”を設定し、「配慮ある愛の
実践」を建学の精神に、その具体化のひとつとして、福祉の心をもった人材の養成こそ本学の使命
であると考えています。
この理念に則り、食物栄養専攻、生活福祉専攻とも時代に即した教育目標を設定し、カリキュラ
ムの充実や編入学支援、キャリア支援の強化等に取り組んでいます。
本学の教育目的は、学則第1条に示されているとおり、「広い教養と家政学を主要な領域とする
生活科学の専門的学芸を教授研究し、豊かな科学的知識と専門的技術を修得させ、個性の伸長
をはかり、国家社会の有為な人材を育成すること」を目的としています。
具体的には、次の4点
①「心豊かな人間の育成」
②「たくましく生きる人間の育成」
③「共感・共存・共生の心を育てる」
④「自己教育力の育成」このような教育目的の中で、現在の短期大学の使命は、「高等教育のワ
ンステップ」として、学生や社会のニーズに応え、更に進学を希望する場合のスタート台とも考
えられています。
建学の精神を教職員ひとりひとりが深く理解し、日々学生に接しており、更に本学では、学長自
ら先頭に立ち、入学式や各種ガイダンス、教授会、各専攻会議等、あらゆる機会を捉えて周知徹
底を図っています。
<教育目的、教育目標>
「生活科学科」は、人間生活と家庭と社会との相互作用を研究し、生活向上、ひいては
人類の福祉に貢献するための総合学科です。
本学では、建学の精神である「配慮ある愛の実践」の具体化の一つとして、福祉の心を
持った人材の養成を目指し、早くから「社会福祉」を全学生に必修科目として受講させて
きました。その精神を発展・強化させ「食」
「介護」など福祉に関わるすべての分野におい
て、国家資格をもつスペシャリストを養成しています。
食物栄養専攻
【食生活と健康に関する専門的知識と技術を養い実践する力の育成】
「食生活と健康」に関する専門性を高め、実践力を身につけ、次世代のための豊かな食
環境の創造を目指しています。
「栄養士」資格取得のためには、人間の生命の源である「食物」の栄養価、成分、物性
はもちろん、消化、吸収、代謝など、身体の仕組みを総合的に学び、調理方法の指導や望
ましい摂取の方法を、日常の食生活に提案できる栄養士の育成を目標としています。更に
病気を予防する食事、食品の安全性など健康や衛生面についても学びます。
「フードスペシャリスト」資格取得のためには、消費者の視点にたって、多様化する現
代の「食」のアドバイザーとして、食に関する高度な知識及び技術を有する専門職=フー
ドスペシャリストの育成を目標としています。
「健康管理士一般指導員」資格取得のためには、高齢化とライフスタイルの変化等によ
る生活習慣病の増加は今や社会問題となっている中で、健康管理や予防医学の知識を身に
つけ、自分の健康を守ると共に、家庭・地域・職場などでも、その知識を生かせるような
能力を持つ人材の育成を目指しています。
生活福祉専攻
【専門知識と実践力を備えた人間性豊かな介護福祉士を育成】
年々高齢者が増加し、高齢者への対応の必要性が日増しに高まってきている、この状況
下、介護福祉についての理解を深め、老人や障がい者の心理を学び、医学の知識をはじめ、
衣食住に関する生活原理を極め、現在強く要請されている介護活動に献身的に努めていけ
る人材の育成を目指しています。
最新施設・設備の入浴実習室や介護実習室等での介護実習を通して、介護専門職として
の実践力を養い、建学の精神である「配慮ある愛の実践」を基調として、豊かな人間性と
幅広い教養を培いながら、いかなる困難にも耐えて、温和な思いやりの心で活動していか
れるような人間の育成を目標としています。
介護福祉の現場で活躍できる、地域に根差した介護福祉士、中高老年期運動指導士、介
護予防運動スペシャリストを養成しています。