2015年9月30日 【ご参考資料】 中長期の視点で見る日本株式市場 ポイント1 日本企業の稼ぐ力は向上している 近年の日本企業は、アベノミクスによる政策効果や、企 業自身が取り組んできた経営改革などが奏功し、ようやく 稼ぐ力を取り戻しつつあり、増益基調に入ったと思われま す。そんな中で、9月29日火曜日の日経平均株価は前 日比で4.0%安と大幅に下落しました。 ポイント2 予想利益に連動してきた日本株市場 安倍政権発足と歩調を合わせ、2012年暮れから始 まったアベノミクス相場ですが、しっかりした増益基調に沿っ た格好で上昇してきました。予想EPS(1株当たり利 益)の14.4倍の線を引いてみると、株価はそれに沿いな がら上昇してきた様子が見られます。利益が増えれば株 価も上がる相場に入ったと考えられます。 なお、14.4倍というのは、2012年12月以降の予想利 益に基づいたPER(株価収益率)の平均値です。 ポイント3 中長期の視点vs短期の視点 アベノミクス相場における予想EPSベースのPERの推移 ですが、短期的には投資家心理によって大きく振られ、概 ね12.5~16.5倍の間で推移してきました。 2013年5月には16.5倍まで拡大したものの、バーナン キショックで反落。2014年は消費増税のダメージで平均 (14.4倍)以下に低迷。そして2015年は好調な企業 収益を好感して16倍台まで買われていましたが、今夏の 世界経済減速懸念等によって反落しました。 このように、株式市場は短期では投資家心理動向に左 右される傾向がありますが、足元のPER13倍はアベノミク ス相場の最低水準付近にあります。政策効果や企業経 営改革によって中長期的には増益基調は続くと思われる ので、短期の変動に一喜一憂せず、中長期の視点で相 場を見るべき局面にあると思われます。 【図1】日経平均株価と予想利益との関係 (円) 22,000 期間:2012年12月3日~2015年9月29日、日次 20,000 ボトムアップ予想EPS×14.4倍 18,000 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 '12/12 ※予想EPSは野村證券予想を優先し、東洋経済予想で補完、 時価総額ベース。 '13/6 (年/月) '13/12 '14/6 '14/12 '15/6 【図2】日経平均株価の予想利益ベースのPER (倍) 期間:2012年12月3日~2015年9月29日、日次 17 アベノミクス相場の平均PER 16 (14.4倍) 15 14 13.0倍 (9/29) 13 (年/月) 12 '12/12 '13/6 '13/12 '14/6 '14/12 '15/6 (出所)QUICK、野村證券、東洋経済データより野村アセットマネジメント作成 当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的として野村アセットマネジメントが作成したご参考資料です。投資勧誘を目的とした資料ではありません。当資料は 市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を示唆するものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の 正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に示された意見等は、当資料作成日現在の当社の見解であり、事前の連絡なしに変更される事があります。な お、当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご自身でご判断なさるようお願いいたします。投 資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しします投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 1
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