渋谷労働基準監督署 当署管内では、平成25年に建設業で6件の死亡災害が発生しています。同種の重篤 な災害を発生させないために、店社、建設現場それぞれで安全点検し、対策を立て、実 施するようお願いします。 (グラフ) 建設業における過去の死亡災害発生状況 6 5 墜落転落 4 飛来落下 3 崩壊倒壊 2 CO中毒 1 交通事故 0 平成21年 1 22年 23年 24年 25年 墜 落 災 害 を 防 止 し よ う ! 【このような災害が発生しています。】 枠組み足場の 9 段目で作業を行っていた労働者が約14m下の地上へ墜落 した。足場の組み立て中であり、9段目にはまだ下さんが設置されていなかっ た。 【チェック!確認してください。】 足場上での作業はありますか? ⇒ □ 有る ・ □ 無い □ 手すり先行工法を採用している。 □ 手すり等を地上で組み立ててから足場を設置している。 □ 手すり、中さん、下さんなどの墜落防止措置が完成するまでは安全帯のフッ ク等を堅固なものに掛けて使用(・使用するよう指導)している。 □ 作業主任者・職長に安全帯の使用状況を監視させている。 □ 足場の組立作業についてリスクアセスメントを実施している。 □ ダブルランヤード式の安全帯を使用している。 □ ハーネス式の安全帯を使用している。 2 飛 来 落 下 災 害 を 予 防 し ょ う ! 【このような災害が発生しています。】 外管に内管を差し込んだパイプサポート約30本をワイヤロープで玉掛け し、タワークレーンで吊り上げていた。このうち約半数のパイプサポートの内 管が抜け、約15メートル下の地上に落下し、地上を通行していた被災者の頭 を直撃した。 【チェック!確認してください。】 クレーンによる荷上・荷下ろし作業はありますか? □ ⇒ □ 有る・□ 無い 吊り上げ作業についてリスクアセスメントを実施し、荷の形状に応じた適切 な玉掛け方法をとっている。 □ 玉掛け・玉外し作業は技能講習修了者等法定の資格者に行わせている。 □ 荷の下にあたる区域には、囲いを設ける、監視人を置く等立ち入り禁止区域 を明示し、人が立ち入らないよう措置している。 3 一 酸 化 炭 素 中 毒 を 予 防 し よ う ! 【このような災害が発生しています。】 解体中のアパートで、1室の台所付近に可搬式のガソリン式発電機(内燃機関) を置き、これを電源としてエアコンを可動させていた。 数時間後、同室内で被災者らが発見され、病院に搬送された。 【チェック!確認してください。】 内燃機関を現場に持ち込んでいますか? ⇒ □ いる ・ □ いない □ 屋外の自然換気が十分なところに設置している。 □ 内燃機関の定期検査を実施し整備している。作業前に不具合がないか点検し ている。 □ 屋内等自然換気が十分でない場所で使用せざるを得ないときは、換気装置と 警報装置を同時に使用している。 □ リスクアセスメントを実施し、これを作業計画に反映させている。 「安全衛生ワンポイント」 Q 一酸化炭素が発生すると排気ガスのような臭いがするからすぐわかるはず? A 一酸化炭素(CO)自体は無色無臭です。ばく露には気づきにくく、頭痛や 吐き気などで中毒に気づいた時には体が動かず逃げられなくなることがあり ます。ですから、あらかじめ中毒にならないための対策を取っておくことが 大切です。 (平26。4)
© Copyright 2024 ExpyDoc