12月号 この実なんの実 気になる実

この実なんの実 気になる実
<園長通信2014・12月号・上妻和夫>
ヒョウモンチョウ
ツルソバの実
ムラサキシジミ
のはら園の小川に沿ってツルソバの白い花が咲いています。ヒョウモンチョウの仲間がこの時期
には少ない花の蜜を求めて飛び交っています。ツワブキの黄色も晩秋の園庭に彩りを添えています。
そこにはムラサキシジミやミツバチの姿がみられます。ツワブキの名札に葉が重なり、
「わ」と「ぶ」
の字が見えにくくなっていますが、年長さんが年少少さんに「“つわぶき”だよ」と教えていました。
? の木札もあります。近くのハリエンジュの木の特徴をつかんで、同じ仲間の木であることをしっ
○
かりと認識しているようです。先日は未就園児教室「めだか Kids」のお友だちが親子で「のはら園
探検ごっこ」をして楽しいひと時を過ごしました。あんず、くるみ、つばき、ぶるーべりーなど目
的の木を見つけたらごほうびにシールを貼ってもらいました。
ムラサキシジミの幼虫の食べ物はアラカシ、シラカシ、ウラジロガシなどですが、夏場の新芽の少
ない時にはクヌギやコナラなども食べるそうです。もしかしたらログハウスの横のコナラの葉を食べ
ていたかもしれませんね。幼虫は若芽を丸めて巣を作ります。成虫で越冬し、春先に産卵して秋まで
世代交代を繰り返します。朝夕の気温が低くなっているこの時期にも、暖かい時には日当たりの良い
ところで秋の一日を過ごしています。のはら園も格好の越冬地となっているようです。
この時期、錦坤館には「何の実ですか?」と木や草花の実を大事そうに持って来る子どもたちの姿
がよく見られます。子どもならではの発想で自然事象と楽しく関わっている様子がみられます。自然
はこちらが語りかけると無言のうちに何倍もの知恵を授けてくれそうな気がします。
リズム室からはお遊戯会に向け子ども達の元気な声が聞こえてきます。友だちと協力しながらひと
つの行事をやりとげ、絆が一層深まっていきます。毎年のことながら職員も大忙しです。園だけでは準備
が追い付かず、家庭に持ち帰りアイディア豊かに小道具をつくり、翌日は大きな袋を肩にかけて出勤して
います。保護者の皆様にもお手伝いをいただいて、今年も素晴らしい衣装もできあがりました。当日は係
の皆様にはお世話になります。よろしくお願いします。