社会貢献や環境保全に向けた取組み 1 社会貢献活動への取組み東日本大震災に関連した社会貢献活動当社を含む MS&AD インシュアランスグループでは、東日本大震災被災地の復興支援の一環として、社員によるボランティア活動を継続的に実施しています。具体的には、2011 年の活動で復元させた宮城県南三陸町の水田を「ふゆみずたんぼ」農法※を用いて再生し、田植え・稲刈りを実施しました。また、東日本大震災発生から 4 年目の 2015 年 3 月 10 日には、東北地方の百貨店の協力を得て、本社の入居して販売会の様子いる八重洲ファーストフィナンシャルビルで東北復興支援販売会を開催しました。本イベントには、今年も当社の社員だけではなく、同ビルに入居している他のテナントからも多くの方が訪れました。こうした活動を通じて震災によって被害にあわれた地域の復興を願うとともに、継続的な復興支援の必要性をあらためて認識しました。 ※ 冬の期間に有機物を多く含む水を水田に張り、抑草・施肥効果を得て稲を育てる農法。東北地方の名産品を販売フェアトレード商品の社内販売発展途上国における貧困解消や経済的自立を目的として、チョコレートなどの食品や民芸品の輸入販売を展開し社会貢献や環境保全に向けた取組みている「第 3 世界ショップ」の活動と連携し、毎年、当社の八重洲本社でフェアトレード商品の社内販売を実施しています。 2014 年度も多くの当社社員が参加し、適正な価格での継続的な取引（フェアトレード）の意義や重要性について認識を深めました。チョコレートなどのフェアトレード商品販売会の様子荒川河川敷のごみ拾い奥秩父から埼玉県、東京都を流れ、東京湾に注ぐ河川である荒川は、飲み水や生き物などを育むなどの恩恵を受ける大切な川です。当社では、河川敷の美化や生態系の保全を目的として、特定非営利活動法人「荒川クリーンエイド・フォーラム」の活動に参加し、荒川河川敷のごみ拾いを、2008 年度より実施しています。2014年度も多くの社員とその家族が参加し、河川敷の環境保全に汗を流しました。 42 Mitsui Sumitomo Primary Life Insurance Disclosure 2015 荒川河川敷でのごみ拾いの様子グループ社会貢献活動への参加 MS&AD インシュアランスグループ社員の社会貢献活動団体である「MS&AD ゆにぞんスマイルクラブ」に参加し、社会貢献団体への寄付や援助、国内の災害救助法適用災害や海外の大規模災害に対する災害義援金の募集などを行っています。また、子ども向けの図書がほとんど出版されていないカンボジアやアフガニスタンなどに、翻訳シールを貼った絵社員による手編みのセーターやマフラーなど本を贈る活動や、社員が手編みしたセーター・マフラーなどをベトナム山岳地帯で寒い冬を過ごす子どもたちへ届ける活動にも、毎年継続して参加しています。 2 翻訳シールを貼った絵本地球環境保全への取組み環境問題への基本姿勢当社では、地球環境問題を経営の重要課題の一つとして位置付け、企業活動を通じて地球環境の保全に取り組んでいます。「三井住友海上プライマリー生命　行動憲章」では、社員一人ひとりが果たすべき 7 つの責任の一つに「環境への責任」を掲げ、「MS&AD インシュアランスグループ環境基本方針」のもと今後も環境保全活動を積極的に推進します。基本理念 MS&ADインシュアランスグループ環境基本方針行動指針 1. 2. 3. 4. 保険・金融サービス事業を通じた地球環境保護事業活動における環境負荷の軽減と生物多様性の保全環境マネジメントシステムの推進環境啓発活動を通じた社会との共生環境マネジメントシステムの推進当社では、環境に配慮した事業運営を自主的かつ積極的に行うため、社会貢献や環境保全に向けた取組み MS&AD インシュアランスグループは「グローバルな保険・金融サービス事業を通じて、安心と安全を提供し、活力ある社会の発展と地球の健やかな未来を支えます」という経営理念に基づき、企業活動を通じて地球環境の保全と改善に努力し、下記の行動指針に沿って着実かつ持続可能な取組みを推進していきます。環境マネジメントシステムの国際規格である「ISO14001」の認証を 2012 年 2 月に取得し、PDCA による取組強化を図っています。 2014 年度も、本社各部が環境に配慮したサービスの提供や業務の進め方に関する具体的な活動目標を積極的に設定しました。主な取組事例として、当社で販売している商品すべての「商品パンフレット」「ご契約のしおり・約款」「契約締結前交付書面」「特別勘定のしおり」で、FSC ®（Forest Stewardship Council ® : 森林管理協議会）認証用紙とベジタブルインクを使用し、対象範囲を拡大しています。 Mitsui Sumitomo Primary Life Insurance Disclosure 2015 43 省エネ・節電、リサイクル活動の推進長時間離席時の端末電源オフ、夏季・冬季の冷暖房温度設定、未使用会議室の空調・照明の電源オフ徹底等による電気使用量の削減に取り組んでいます。また、両面や 2 イン 1 縮小印刷等による紙使用量の削減やクールビズなどを推進しました。その他、社内にペットボトルキャップの回収 BOX を設置し、2014 年度は約 3 万個を回収しました。集めたキャップは、NPO 法人を通じて、海外の子どもたちにワクチンを贈る活動等に役立てられています。また、分別回収は CO2 発生の抑制と再資源化の促進につながるため、今後も積極的に取り組んでいきます。グループ環境保全活動への参加 MS&AD インシュアランスグループでは、ラムサール登録湿地を中心とした水辺の生物多様性保全活動「MS&AD ラムサールサポーターズ」を推進しており、当社の社員も参加しています。また、グループ各社の社員一人ひとりが、地球環境にやさしいエコライフと人にやさしい社会貢献活動の実践状況を自己チェックする「MS&AD エコ smile」の活動も行っています。 3 文化活動への取組み社会貢献や環境保全に向けた取組み 2014 年 7 月にサントリーホールで開催された「ベルリンフィル 12 人のチェリストたち」の東京公演に特別協賛（主催 : 日本経済新聞社）しました。「ベルリンフィル 12 人のチェリストたち」は世界最高峰のオーケストラであるベルリンフィルハーモニー管弦楽団のチェロセクション全員で構成されるアンサンブルです。1990 年に天皇陛下への皇位継承のお祝いとして御前演奏を行ったほか、1996 年には阪神淡路大震災チャリティコンサートを行うなど、日本とドイツの親善大使としても大きな役割を果たしてきました。 1990 年以降、2 年に一度開催されており、当社の協賛は今回で 5 回目となりました。また、今回もご縁の深い天皇皇后両陛下がご鑑賞されました。また、2015 年 10 月開催予定の「チェコ・フィルハーモニー管弦楽団」への特別協賛を行うなど、さまざまな文化貢献活動に取り組んでいます。公演当日の様子 4 ユニバーサルデザインへの取組み当社の商品パンフレットやその他の募集帳票、ディスクロージャー誌等は、認識性が高く読みやすいものとなるよう、UD フォント（ユニバーサルデザインフォント）を使用しています。また、色覚の個人差を問わずできるだけ多くの方に情報が適切に伝わるよう、利用者の視点に立った色づかいに加え「形の違い」「線や色の塗り分けパターンの違い」などをあわせて使用し、整理された見やすいデザインになるよう工夫しています。 44 Mitsui Sumitomo Primary Life Insurance Disclosure 2015