「アシネトバクター・バウマニとその類縁菌種よる菌血症

「アシネトバクター・バウマニとその類縁菌種よる菌血症に関する後方視的研究」のお願
いとお知らせ
アシネトバクター・バウマニという細菌は免疫力が低下した患者さんなどに菌血症（細菌
が血液の中に入り込んだ状態）を起こすことが知られており、予後を悪くする一つの原因
であると考えられています。アシネトバクター・バウマニ感染症を疑った場合は、培養検
査を行い確認するのですが、近年、アシネトバクター・バウマニと考えられていたものの
中に、異なる菌種のものが含まれていることが徐々にわかってきました。これらの類縁菌
種はアシネトバクター・バウマニと抗生物質の効き方や個々の臨床経過の点で異なる可能
性があります。
そこで、本研究では 2009 年～2013 年の間に防衛医科大学校病院に入院され、アシネトバ
クター・バウマニによる菌血症と診断された患者さんを対象とした後ろ向き研究（過去に
さかのぼって臨床情報を調査する）を行います。採取された菌について詳細な検査を行い、
アシネトバクター・バウマニの類縁菌種が含まれているかどうか、また検出菌について抗
生物質の効き方や臨床経過を調査します。なお、本研究ではこれまでの既存情報のみを用
い、新たに研究のために患者さんから検体を採取したり検査を行ったりすることはありま
せん。
患者さんの臨床情報は氏名、ID、入院時期、生年月日等の個人情報とは無関係な番号付与
による匿名化によって管理し、プライバシーが保護された状態となります。研究結果につ
いては学会などでの報告を予定しております。
なお、上記の期間に入院中に菌血症を発症した患者さんまたはご家族の方で、ご自分の臨
床情報を研究に使わないでほしいというご希望があれば下記連絡先までご連絡をいただけ
ますようお願いいたします。
今回の研究に対する臨床情報使用の拒否の意思を表明されても、防衛医科大学校内科（感
染症・呼吸器）における診療には全く何の影響もなく、いかなる意思においても不利益を
被ることはありません。
連絡先：防衛医科大学校内科学講座（感染症・呼吸器）
藤倉雄二
TEL：04-2995-1211
内線 2762

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