特別読み切り いただきます �� 食育 Essay 年 齢と共に会議や研修会で出張の機 この数か月も大阪、東京、大分、京都と、 が多くなったここ数年。宿泊先を 分のホテルでの朝食。和食のみの献立ですが 会も多く、ホテルに宿泊すること 決めるポイントは、私の場合は何と言っても 『朝食』! 朝食をしっかりとることが身体に 染みついている私にとって、一日の力は朝食 にあり、頭の回転も朝食の力によるところが 多いと感じています。 特 に朝食はパワーの源、幼い時から 決まってパン食の我が家の朝は、 パンとサラダとりんご、そして卵 かチーズが必ず食卓に ( 朝食は大事!と言い つつも、生まれた時から我が家はなぜか朝は 米飯ではなくパンというのが不思議なのです が…)。しっかり食べることで身体に力を得て 一日が始まります。毎日同じ時間に朝食をと ることで、生活のリズムであるルーティンも 定まり「さあ!やるぞ!」と力がみなぎります。 この習慣は親から授かった大切な習慣。朝食 を作ってくれた母がいて、朝食に使うパン皿、 カップ、お箸を、夜寝る前に必ずお盆に準備 してくれた父がいて、朝食から力を得る習慣 会議が続きましたが、中でも感動したのは大 大分の郷土料理が朝食という枠の中に美しく 収まり松花堂風お弁当に。私だけではなく、 運ばれてきたその内容にお客様方の第一声が 「すご∼い」と周りはみんな笑顔。白米に、お 椀はだんご汁。小麦粉で作った平たい麺の郷 土食でお味噌仕立て。別府湾でとれたチリメ ンや浅利、湯布院豆腐、大分特産のしいたけ、 納豆も大分産。 今回は朝から夕方遅くまで会議と研修で、 電車で一時間もすれば湯布院へ行けるにもか かわらず、市内観光もかなわない日程でした ので、大分尽くしの朝食になんだか観光をし た気分になってしまった私。なんとも不思議 な体験でした。食の中にその地域が凝縮され て、味わうことで旅をした気分になったので すから、食の力をあらためて感じました。 お っと、忘れてならない朝食の一員 はコーヒー。いつの間にこんなに とりこになってしまったのかしら… を身につけて今の元気な私がいるのですから。 コーヒーのない朝はまず考えられない!私の することで培われるもの。簡単には身につか ります。脳がぐぐっと起き上がるくらい濃い 習慣は積み重ねです。毎日毎日規則正しく ないのですが、身についてしまえばそれは一 生を支えます。高校生からは寮生活が始まり ましたが、規則正しい寮での生活も朝6時か らの朝食の時間(起床は5時半でした…)は、 食べ盛りの時期でしたから楽しみでならない 時間でした。 朝は、コーヒーのあの香りに刺激されて始ま 味がお気に入りのジュンコ先生。 新しい一年も食から様々な刺激を受けて過 ごすことができますように、ウェル参加店の 皆さん!楽しみにしていますよ! 今年も元気を「いただきます!」 ( 書き手 ) 第三千葉幼稚園 園長 岡本 潤子 021 Vol.70
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