とびだせ!市民レポーター

★レポーター5人が交代で甲府市の魅力やイベントなどを紹介します。
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とびだせ!市民レポーター
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四季の暦は祭りとともに ~「大神さん」・「厄地蔵さん」へ行こう~
2月に行われる甲府の代表的なお祭りに、甲府三大祭りとしても有名な、大神宮祭と厄除
け地蔵尊祭りがあります。お祭りといえば、日本に古くから伝わる良き情景が浮かぶものです。
昔から変わらずに受け継がれる甲府の二つのお祭りについてご紹介します。
2 月3日
大神宮祭
《二つの大神さん》
2月3日の節分の日には、甲府盆地に春の訪れを
告げるお祭りとして、江戸時代から続いているとさ
れる「大神さん」が行われます。
中央にある横近習町大神宮、柳町大神宮では豆ま
きが行われ、赤鬼、青鬼、子鬼が市内を練り歩き、
商売繁盛・家内安全などを願うたくさんの人で賑わ
います。
江戸時代中期、甲府から伊勢神宮への「お伊勢参
り」は、その道のりの遠さから、簡単にできるもの
ではありませんでした。しかしながら、お伊勢参り
に行けなくとも甲府の横近習町大神宮と柳町大神宮
の両方をお参りすることで、お伊勢参りと同じ御利
益があるとされていたそうです。こうした言い伝え
から、2月3日は今でも二つの大神宮を参拝する人
がたくさんいるそうです。
よ こ き ん じ ゅ
《これからの大神さんへの願い》
横近習町大神宮実行委員長の工藤さんは、
「古き
良きお祭りを若い世代に引き継いでいってもらいた
い。それと同時に、新しいお祭りの形もどんどん取
り入れていきたい。」と話してくれました。数年前
からは毎年お祭りの日に「浦安の舞」と「獅子舞」を
行っており、今後も新しいことに
挑戦しようと検討しています。
柳町大神宮実行委員の宮本さん
は、
「甲府の伝統的な大神さんを
若い世代にたすきを繋ぐように引
き継いでいき、中心街の賑わいを
維持していきたい。」と話してくれ
ました。昨年からお祭りの日にお
神輿を出して盛り上げるとともに、 ▲お神輿
昔懐かしいお祭りの雰囲気を大事にしています。
み
こ
し
2月13日・14日
《大きなお地蔵様と小さなお地蔵様》
毎年2月 13 ~ 14 日に、湯村の塩 澤寺で開催さ
れており、「厄地蔵さん」という愛称で親しまれて
います。開運厄除・家内安全など、さまざまな願い
をお地蔵様に聞いてもらおうとたくさんの人がお祭
りに足を運びます。
年に一度のお祭りの日だけは、特別にご本尊の大
きなお地蔵様の膝の上に、小さなお地蔵様が招かれ
ます。二体に同時にお参りすることで、祈願者に格
別のご利益があるとされています。
え ん た く じ
実横
行近
委習
工 員町
藤 長大
神
宮
等
実柳
岡行 町
本委 大
和員 神
宮
也
さ
ん
実柳
宮行町
委大
本員神
賢 宮
治
さ
ん
さ
ん
厄
竹奉
賛除
内 会地
浩 会蔵
塩厄
尊
二 長大 佐 澤 除
さ 祭 藤 寺地
ん
光 住蔵
尊
政職
さ
ん
厄除け地蔵尊祭り
《お祭りと子どもたち》
お祭りでの子どもたちの楽しみといえば、露店で
はないでしょうか。現在でも約 150 の露店が軒を
連ねています。今も昔も、お祭りの露店を楽しみに
している子どもの気持ちを大事にしたいという想い
から、毎年たくさんの露店を出せるようにしている
そうです。
住職の佐藤さんは、
「地域の行事を今の子どもた
ちにも広く知ってもらい、大人になってから『甲府
のお祭りはこうだったよ』と語り継いでいってもら
いたい。」と話してくれました。
■ 編集後記
二つのお祭りの取材を通して、貴重なお話を聞
くことができ、お祭りの歴史や関
わる人の想いを知ることができま
した。今回書ききれなかった内容
がまだまだあります。ブログでも
紹介していきますので、そちらも
ぜひご覧ください。
今月の担当レポーター/高柳由希
25 平成 28(2016)年/2月号
★市民レポーターとは…市のイベントや地域の文化・福祉・観光など、甲府市の魅力を市民の目線
から広報誌とホームページ(ブログ)を通じてわかりやすくお伝えします。