3.11東日本大震災が教えてくれたこと

被災地復興に係る児童生徒の活動事例
「3.11東日本大震災が教えてくれたこと」 茨城県牛久市立牛久第一中学校
1.活動の概要
2.活動の成果等
(1)活動の経緯
本 校 や 生 徒 達の 家で も, 落 下物 や 断水 等の
被 害 が あ り ま した が, テレ ビ や新 聞 の記 事を
見 て ,「 被 害 が 大 き い 方 々 の 為 に 何 か で き な
い だ ろ う か 。」 と い う 声 が , 週 明 け 早 々 に 生
徒 会 の 本 部 生 徒 か ら あ が り ま し た 。「 被 災 地
に 実 際 に 行 っ て活 動を した い 。で も ,中 学生
では難しい。」というジレンマを抱えながら,
募金という形で応援することになりました。
さ ら に , 命 の大 切さ を再 認 識し , いじ めの
な い 学 校 を 目 指し て毎 年1 0 月に 行 って いる
「 友 達 集 会 」 の テ ー マ を ,「 絆 ~ 人 と の 関 わ
り ~ 」 と し ま した 。そ して , 震災 を 受け て,
「 考 え た こ と ・友 達や 家族 に つい て 思う こと
・ こ れ か ら の 生き 方の 決意 ・ 自分 に でき るこ
と」を,全校生徒ひとりひとりが書いて考え,
書いたものを「絆」に模って掲示することで,
震災を風化させないことにしました。
(1)募金活動から
5回の募金活動で,12万9895円もの
金額が集まりました。募金活動に参加した生
徒 から ,「募 金活 動を 通し て,牛 久一中生の
被災地の方々を助けたいという思いを感じる
こ と が 出 来 ま し た 。」「 牛 久 市 民 の 方 々 の 心
の暖かさを感じることが出来ました。」など,
人と人の繋がりを実感し,人を思いやること
の大切さを学ぶことができました。また,被
災地に行き実際にボランティア活動をするこ
とが出来なくても,募金という形で中学生で
も被災地の方々を支援できることを学ぶこと
ができました。
「 生徒会本部による校内募金」
「絆~人との関わり~」
(2)活動内容
3月 生徒会本部による募金活動(校内)
4月 生徒会本部による募金活動(校内)
6月 福祉委員会による募金活動(街頭)
9月 「絆」の掲示物作成
1 0 月 友 達集 会
1 1 月 1 学年 で収 穫し た さつ ま いも 募金
活動(校内)
福祉委員会による募金活動(街頭)
に,宮城県にボランティアに行った生徒Bは,
「 私 た ち は , 寒か った ら温 か くし て ,暑 かっ
た ら 涼 し く な れる けど ,普 通 の事 さ えも 被災
地の方々はできないので,感謝して毎日生活
し た い 。」 と 作 文 に 書 い て い ま し た 。 生 徒 達
の 思 い を 大 切 にし て, 今後 も 活動 を 継続 して
いきます。
(2)友達集会から
「 友 達 や 家 族 は か け が い の な い も の 」「 自
分 を 大 切 に す る 」「 人 を 思 い や る 」「 協 力 し
て生きる」など,震災を通して考えたことを,
集会に参加することで再認識して,決意を新
たにすることができました。
(3)今後について
生徒 会本 部 生徒 A は,「今回の 震災で,人
の命のはかなさと大切さを知り,同時に募金
活動を通して,まとまった牛久一中生の心の
強さを感じることができました。これからも
私たちにできることを考えていきたいと思い
ます。」と話してくれました。また,冬休み