知ることから「見える化」がはじまる

知ることから「見える化」がはじまる
クラウドコンピュータの利用はCO2削減に貢献します。
■Question.12
当社では通常の倉庫施設以外に保冷倉庫施設を有していますが、省エネ法改正に沿って施設管理はどのように実施したらよいでしょうか?
Eco実績入力画面で実数入力
メニュー⇒事業場マスタ⇒施設マスタ⇒Eco実績入力
と画面に沿って必要項目を入力するだけで、画面
のようにプルダウンメニューに通常倉庫・冷蔵倉庫・冷凍
倉庫が選択することが出来ます。
このように管理したい拠点ごとに実績管理を行なう
ことで中長期削減目標も計画しやすくなります。
■Question.1
卸売販売業を営む当社では、省エネ法改正に伴い具体的にどのように取り組んでいけばよいでしょうか?
省エネ法改正では、これまでの事業場1 ヶ所でのエネルギー使用量原油
換算値 1,500kl/年 から、事業者1 社でのエネルギー使用量原油換算
値 1,500kl /年 に変更強化されました。
つまり本社・支店・営業所・倉庫・物流において、エネルギー使用量の合
計報告が一括にて1,500kl以上の場合、報告義務が発生します。
Eco実績入力画面
当該ソフト「排出量を知るOffset」では、画面に沿って入力するだけで
面倒な拠点別のエネルギー使用量を算出することが出来、報告義務の
有無についてすぐにご判断いただくことが出来ます。
他にご注意いただきたい点としましては、自社・委託にかかわらず保冷
トラックや倉庫等CO2排出量合計が3,000tCO2以上ある場合にも、報告
の義務が発生します。
ただし、倉庫自体・運輸自体のエネルギー使用量が1,500kl以上の場合に
は、エネルギー使用量の報告とします。
また商品引取りに伴い廃棄物が発生した場合は、その廃棄物の取扱い
に関しても、報告義務が発生します。
実績数値の入力
使用量・CO2排出量の表示
■Question.2
検針票などの単位にあわせて使用量の数字を合計し、入力するだけで実績一覧からエネルギー使用量とCO2の排出量
が自動で算出されます。
ひとつの画面で事業所管理が容易に出来るのが当該ソフト「排出量を知るOffset」の特徴です。
必要な事業拠点数分だけマスター登録し、しかもひとつの拠点毎に使用エネルギー別に詳細管理が可能です。
熱電源が重油による自社発電装置分と電力会社からの電気使用量とに区別されていても、エネルギー区分でそれぞれを
別管理することで中長期削減目標の達成度を把握したり、省エネ装置への切り替え時期などを検討する場合にもとても
便利な機能が搭載されています。
さらに実績入力画面では発生日付によって管理が可能なため、検針票結果にかかわらず、エネルギー管理者による自発
的な管理まで可能とします。
では、これらの機能で、施設管理をどのように行うかについてご説明しましょう。
通常倉庫の場合、たとえば機械・電器等のメーカーからの商品・輸入雑貨・服・靴等の商品を保管管理する倉庫では、常時
空調設備や除湿装置が作動していると思われます。
この空調設備にかかるエネルギー使用量の把握や、倉庫の照明にかかるエネルギー使用量を把握しましょう。
自社倉庫の場合(委託倉庫を含む場合は、少なくとも3ヶ月毎に委託先より数値の提供を受けるようにして実績数値を合
算で管理してください)、定期報告後には、中長期計画削減目標の達成が必要となります。
他にも空調装置のエコ化や照明のエコ化・管理事務所の省エネ対策を検討されたり、場合によっては、自動倉庫管理システム・
在庫管理システムなどのエコシステムの導入などの検討も必要となるでしょう。
次に野菜・魚・肉等の生鮮類保管用に冷蔵倉庫や冷凍倉庫を使用している場合ですが、こちらも通常倉庫同様に保冷
装置のエネルギー使用量を把握したり、照明装置のエネルギー使用量を把握する必要があります。
各倉庫における検針票などを基に、当該ソフトの事業場マスタに拠点登録するだけで、倉庫毎のエネルギー使用量を計算する
ことが簡単に出来ますので、一度お試しされることをお勧めします。
これまでは事業所におけるエネルギー使用量が少ない場合は、報告義務が発生しない場合もありましたが、改正後は事業者
一括管理に変更強化されたため、事務所・倉庫等のエネルギー使用量を合算計測することで報告義務が発生する場合があ
ります。特に、税関後・工場出荷後・農家・魚市場等の出荷後については、全て卸売会社の責任において運送する為、卸
売会社が輸送の運輸データを把握して報告する義務が発生します。
工場の場合では、メーカーの運送会社が数社に卸す場合において、その取引高に応じて算出したエネルギー使用量などを提供
してくる場合などがあり、一方委託輸送の場合は、卸会社に月1回の報告や3ヶ月に1回の報告で、総括データを送ってくる場
合などがあります。
このような場合、出来るだけメーカーに依頼して車両別もしくは、日・週間のデータに変えていただくようにしてください。
自社車両の場合は、車両別に把握して、燃費法・トンキロ法のデータを把握して、ルート変更・省エネ走行・エコカーへの変更など
を計画してください。
本カタログの記載内容は、予告なく変更されることがあります。
都築電気株式会社はチャレンジ25に参画しています。
当社では、産地直送を行なっておりますが、配送先によって自社車両と委託配送とに分けて併用しているため、どのような注意が
必要でしょうか?
ご注意いただく点は、自社配送・委託配送の別に関係なく、CO2の排出量を実績数値で計測しなければなりません。
自社車両の場合は、当該ソフト「排出量を知るOffset」でEco実績入力画面から、1台毎のトンキロ・燃費・ガソリン使
用量のデータを入力しましょう。
自社車両では、使用燃料を使用日や月毎に把握されていることが多いため、そのまま実数を入力することで、管理が
可能です。
目標数値の設定でも車両別に毎月トンキロ・燃費・ガソリン使用量を把握することで、昨年のエネルギー使用量と比較し、
中長期削減計画に基づいて目標数値を設定します。
車両別で把握する事により、エコカーの購入時期・アイドリングストップ指示・燃費走行の推進等で使用量の削減に努める
ことが出来ます。他にも車両別管理することで、GPSを搭載したり、カーナビによる渋滞情報を把握して燃費を向上させ
たりなどの走行に関する運用管理の面でも役立ちます。
結果、自動的にCO2排出量が削減されることにつながるため、全社的な取り組みも可能かと思われます。
委託車両の場合、1台毎のトンキロ・燃費・ガソリン使用量のデータを把握することが難しい面があります。
そのような場合でも、委託会社に要望し出来れば月毎に配送先や配送車両のデータをいただきましょう。
可能ならば、委託先でも車両別に毎月トンキロ・燃費・ガソリン使用量を把握して、昨年のエネルギー使用量実績から
中長期(5年以内 ※)削減計画を設定していただいたり、新規に目標設定していただいてはいかがでしょうか。
※ 期間設定に関しては経済産業省 資源エネルギー庁談話
■Question.3
当社はグループ子会社のひとつですが、それでもエネルギー使用量やCO2排出量に関して計測管理しなければならないのでしょうか?
省エネ法の報告義務は法人単位に発生するので、自社が企業グループの一員であっても、輸送量を把握する場合はグループ
合計ではなく、法人毎に行います。
また、持ち株会社の傘下である場合も、輸送量の集計は法人単位に行うことになります。
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クラウドコンピュータの利用はCO2削減に貢献します。
■Question.4
エネルギー使用量については様々な算定方法がありますが、どの計算式で計測管理したら
いいでしょうか?
ユーザー様において、どの測定データが把握しやすいかでご判断ください。
①燃料使用量データの精度が確保できる場合は燃料法
②自社の貨物輸送に係る燃料使用量の把握はできないけれども、燃費実績値が
把握できる場合は燃費法
③次のような場合には、改良トンキロ法をお勧めします。
・燃料法や燃費法を利用することが難しい場合(輸送事業者からのデータ提供
が難しい場合)
・一般混載(路線便や廃棄物輸送含む)等、積載率の向上等の効率を考えて
の場合
・自動車(トラック)のみが対象などの場合
④「鉄道」「船舶」「航空機」による輸送の場合は、従来トンキロ法
いずれにしましても、地球規模で展開する環境規制を考慮いたしますと、
今後省エネ法はその規制が強化されることはあっても緩くなることはないと考えられま
す。またカーボンフットプリントや排出量取引にも対応できるよう、可能な限り精度の
高い算定方法を採用して下さい。
万全のサポート体制
■マスタセットアップ代行
■データ入力依頼
■運用支援
■QA対応
■環境情報提供
■担当者教育
■どのような算出方法でも入力可
燃費法 燃料法 トンキロ法など
さまざまな入力方法にも柔軟に対
応し、一覧で確実に把握することが
可能です。
■管理手法に合わせた入力仕様
ユーザー様の入力環境に合わせて、
入力できる、まるでカスタマイズ仕様
と勘違いするほどの手軽さで管理
帳票を確認することができます。
参考.1)
荷主按分の一般的な事例
Eco実績入力画
面で実数入力
使用車両を使用日使
用時間単位で、入力
できます。
毎日のエネルギー
使用量とCo2排出
量が一覧で確認
■Question.5
当社では得意先の小売業チェーンでの配送が共同配送センター扱いになっており、このような場合は
どのように算定すればいいのでしょうか?
■ 輸送量(トンキロ数)による
按分
■ 輸送区間別輸送重量(トン)
による按分
■ 輸送重量(トン)による按分
■ 輸送料金による按分
■ 取扱金額による按分
複数の荷主が同一の車両に荷物を混載して輸送しているような場合は、関与した荷主間で燃料使用量(エネルギー使用量)
を振分ける必要があります。なぜなら、エネルギー使用量は車両全体としてしか求められないからです。
この振分けは、通常輸送業務委託事業者が行うことになります。一般的には、小売業の共同配送センターの場合は、センター
業務受託事業者がこれに当たります。
各荷主は、センター業務受託事業者へ振分けた燃料使用量(エネルギー使用量)の数値を入手できるよう依頼することになりま
す。特に、荷主と輸送事業者間で振分け方法やルールについて事前に内容の取り決めをされるほうが、処理を行う上で混乱が
少ないと思われますので、双方で良く話し合いをされてはいかがでしょうか。
■Question.6
子会社の部門販売会社が荷主として製品の輸送を委託しておりますが、製造は当社で行っており、共同配送比率が高いため、
親会社の輸送として一括してエネルギー使用量等を報告してもよろしいでしょうか。
子会社の輸送分も親会社の算定範囲に含める(ダブルカウントする)ことは、グループ会社に共通に認められる事情として認め
られますので、その旨を定期報告書第1表の補足欄において記載して下さい。
ただし、その場合も子会社の報告範囲を狭めることはできません。
(子会社の輸送が3,000 万トンキロを超えた場合は単独で特定荷主となります)
■Question.7
卸販売業の当社ではこれまで輸送量を実測値として把握をしておりません。把握しなければならない理由は何でしょうか?
それは、 特定荷主判断基準(年間輸送量:3,000 万トンキロ)を満たしているかどうかをユーザー様ご自身でご判断いただ
くためです。
■Question.8
商品配達の際に使用するパレットやコンテナなどは輸送重量の中に含めるのでしょうか?
輸送資材にはパレット(木製、樹脂製ともに)、カゴ台車、カートラック、ドーリー、オリコン、プラスチックコンテナ、
パン/弁当用什器、ストレッチフィルム、保冷カバー、荷締めバンド、ドライアイス、保冷剤などあると思われます。
特に加工食品卸売業の皆様などでは、実際に輸送資材(カゴ台車など)を使用して配送業務を行う場合が多いように
見受けられます。
したがって、外箱(段ボール、ボール紙等)や包装資材の重量も輸送重量に含めて算定していただいて構いません。
■Question.9
配達後の帰り便で、空容器やコンテナ、カゴ台車等の回収業務を行っておりますが、その際のエネルギー使用量はどのように考えたらいい
でしょうか?
省エネ法では「各事業者の任意であり、空車部分の削減対策も報告に含めたい場合は、空車のエネルギー使用量を含
めて算定しても良い」ことになっています。
ユーザー様のように回収業務も日常業務に組み込まれているような場合は、運行範囲に帰り便のエネルギー使用量を含め
ていただいて構いません。
ただ、卸業界内では配送車両の車庫から配送センターへ回送する部分のエネルギー使用量を含めないところが多いようです。
■Question.10
当社は物流子会社で、貨物の所有権は親会社(または生産子会社)にあり、物流子会社は貨物の物流のみ担当しています。
この場合、改正省エネ法の「荷主」に該当するのは親会社ということなのでしょうか。それとも子会社になるのでしょうか。
改正省エネ法の「荷主」に該当するのは、一般的に、親会社にあると考えられます。改正省エネ法でエネルギー使用量算
定の対象となるものは,原則として、
①自社に所有権のある貨物に関わるエネルギー使用量
②自社が使用している輸送機関のエネルギー使用量
の2 つです。
ご質問の内容から判断して、御社の場合、①は該当しないと考えます。
ただし、②については御社が所有されている輸送機関の量によって、特定輸送事業者になるか否かが分かれます。
例えば、トラックの台数を200 台以上所有していると特定輸送事業者となり、改正省エネ法の対象になります。
(ただし、親会社が改正省エネ法の対象となった場合、親会社が物流子会社にデータ提供等を依頼してくる可能性が高
いと考えられます。その際には、輸送事業者との連携を踏まえ、双方で十分な意思疎通をはかり検討を進めることが必要
だと考えられます。)
■Question.11
すべての荷主が特定荷主になるか分からない段階で輸送量(トンキロ)だけでなくエネルギー使用量を把握しなければならないのでしょうか。
改正省エネ法はすべての荷主に省エネの努力義務を課しており、荷主企業は少なくとも自らのエネルギー使用量に関する
データの把握に努めていただく必要があります。
したがって、改正法が施行される平成18 年4 月1 日から、輸送量(トンキロ)を把握するとともに、輸送量が特定荷主の
裾切り基準(3,000 万トンキロ)を超えた場合に定期報告書を提出できるよう、エネルギー使用量(平成18 年度実績)を
算定するための最低限のデータを取得していただく必要があります。
ただし、輸送量(トンキロ)と代表的な車種だけが把握できていれば、最低限の報告をしていただけるようになっています。
なお、以後の年度で特定荷主に達する場合も同様です。
参考.2)
報告書類の様式とその提出期限
■ 貨物の輸送量届出書(様式第19) 4月末日
特定荷主指定を受ける時に1回のみ提出
■ 特定荷主指定取消申出書(様式第20) 随時
年間輸送量が3、000万トンキロ未満になったとき随時
■ 計画書(様式第21) 6月末日
毎年1回提出が必要
■ 定期報告書(様式第22) 6月末日
毎年1回提出が必要
都築電気株式会社はチャレンジ25に参画しています。
参考.3) 削減目標達成不可の場合の罰則について
■ エネルギーの使用に係る原単位(※)が改善していない場合
原単位を改善するのに必要な措置をとるよう勧告
※エネルギーの使用に係る原単位とは、エネルギー使用量を表現するためのもとにな
るよう算出された単位で、計算方法は様々です。
■ その勧告に従わなかった場合
企業名が公表される
■ 正当な理由が無くその勧告に係る措置を講じなかった場合
その勧告に従うように命令
■ その命令に違反した場合
100万円以下の罰金が科せられる