グルカゴン様ペプチド1の反芻動物における特異的な分泌と作用について

栄養生理研究会報 Vol.60,No.1 2016
グルカゴン様ペプチド 1 の反芻動物における特異的な分泌と作用について
杉野利久 1・福森理加 2・谷口 大 1・Mabrouk EL-SABAGH1,3・小櫃剛人 1
(1 広島大学日本型(発)畜産・酪農技術開発センター、大学院生物圏科学研究科、
2
宇都宮大学農学部附属農場、3 カルフ・エル=シーク大学獣医学部)
1.はじめに
で あ る DPP-Ⅳ(dipeptidyl-peptidase Ⅳ )に よ っ て 血
単胃動物において、血漿グルコース濃度の増加を
中で速やかに分解され、その半減期は数分である 6)。
同程度になるように設定し、経口あるいは静脈内に
GLP-1 は、産生細胞から毛細血管床、腸間膜静脈を
グルコースを注入した場合、経口から注入する方が
経て門脈に到達した時点で約 75%が不活化、肝臓で
血漿インスリン濃度をより増加させる。これは、食
の代謝を経て体循環に入る(first pass)ときには約
事に伴い消化管から産生・分泌されるインクレチン
90%が不活化するとされている 7)。このことから、
(incretin)と総称される消化管ホルモンが、グルコー
GLP-1 は、多くの組織で受容体が発現しているもの
スの吸収により分泌され、血糖依存的に膵ラ島 B
の、インクレチンとしての作用と肝臓での作用が生
細胞に作用し、インスリン分泌を促進するからであ
理的には重要であるかもしれない。
る。インクレチンには、小腸上部に存在する K 細
出生直後の反芻動物は、反芻胃が未発達のため、
胞から分泌される GIP(gastric inhibitory polypeptide
単胃動物と同様の消化吸収様式を示すが、反芻胃の
あるいは glucose-dependent insulinotropic polypeptide)
発達や離乳により飼料の消化を反芻胃内発酵に依存
や GLP-1
(glucagon-like peptide-1
(7−36)
amide)
がある。
するようになる。特に炭水化物のうちデンプンや糖
これらホルモンの受容体欠損マウス
では、イン
類は、そのほとんどが反芻胃内発酵により揮発性脂
スリン分泌が野生型マウスと比較して低下し、血糖
肪酸(VFA)として胃壁から吸収されるため、小腸
値が増加する。したがって、単胃動物においてイン
からのグルコースの吸収はほとんど無い。そのため、
クレチンは、血糖調節に重要なホルモンであると考
離乳後の反芻動物のグルコース供給は、肝臓での糖
えられている。
新生に依存しており、血漿グルコース濃度は単胃動
発見の経緯から GIP と GLP-1 はインクレチンと
物と比較して低く、給飼後の血漿グルコース濃度の
称されてはいるが、インスリン分泌促進作用以外に
変化もほとんど無い。しかしながら、VFA はイン
も生理作用を有している。GIP 受容体は脂肪や骨芽
スリン分泌を促進するため、給飼後に血漿インスリ
細胞にも発現しており、脂肪取込や骨へのカルシウ
ン濃度の増加は認められるが、血漿グルコース濃度
ム沈着を促進する 。GLP-1 受容体は、多くの組織
が低いため、生来的にインスリン感受性が弱い(イ
に局在し、胃排泄抑制作用、インスリン作用増強作
ンスリン抵抗性)。反芻動物においても、腸管 L 細
用、肝臓での糖新生抑制や脂肪細胞への糖取込など
胞には GLP-1 は局在しているが、その生体内での役
のインスリン類似作用、中枢においては食欲抑制作
割は不明な点が多い。
用など数多くの作用が報告されている 3,4,5)。しかし
本稿では、反芻動物の GLP-1 の分泌と作用に関し
ながら、両ホルモンは、アミノ酸配列の N 末端か
て、筆者らの研究成果を踏まえて概説する。
1)
2)
ら 2 番目がアラニンであるため、タンパク分解酵素
Proceedings of Japanese Society for Animal Nutrition and Metabolism 60(1): 35-43, 2016.
The characteristics of secretion and action in glucagon-like peptide-1 of ruminants
Toshihisa Sugino1, Rika Fukumori2, Dai Taniguchi1, Mabrouk EL-SABAGH1,3, Taketo Obitsu1
(1The Research Center for Animal Science, Graduate School of Biosphere Science, Hiroshima University, Higashi-Hiroshima 739 -
8528, Japan, 2University Farm, Department of Agriculture, Utsunomiya University, Mohka 321-4415, Japan, 3Faculty of Veterinary
Medicine, Kafrelsheikh University, 33516, Kafr El-Sheikh, Egypt)
- 35 -
2.反芻動物の GLP-1 分泌 8)
図 1 にホルスタイン種子牛の出生後からの血漿
GLP-1 濃度の推移を示した。血漿 GLP-1 濃度は、出
生後から離乳に向けて徐々に減少したが、離乳を境
に、再び増加した。血漿グルコース濃度は出生後か
ら徐々に減少し、離乳後 13 週齢では成牛と同程度
の濃度であった。一方で、血漿β−ヒドロキシ酪酸
(BHBA)濃度は、固形飼料摂取量の増加に伴い増
加し、離乳後は高値で推移した。この BHBA 濃度
の増加は、反芻胃内での酪酸発酵に依存しているも
のと推測される。離乳前の血漿 GLP-1 濃度は、単胃
動物と同様にグルコース濃度と類似した推移を示し
たが、離乳後はグルコース濃度が低値で推移してい
たにもかかわらず、GLP-1 濃度が再び増加に転じた
ことから、反芻動物ではグルコース吸収以外の要因
が GLP-1 分泌に関与している可能性が考えられ、ま
た酪酸発酵に起因する BHBA 濃度の増加と離乳後
の推移が類似していることから、インスリン分泌同
様に反芻動物では、VFA が GLP-1 分泌を促進する
一要因であると考えられた。
図 2 および 3 に、離乳前後の子牛におけるグルコー
スおよび VFA 頸静脈投与後の血漿 GLP-1 濃度の推
移を示した。単胃動物ではグルコース投与によって
血漿 GLP-1 濃度は増加するとされているが、離乳前
後の子牛では、グルコースによる GLP-1 分泌促進は
認められなかった(図 2)。本稿ではデータを示さな
いが、離乳前の子牛に経口からラクトースを注入し
た場合、血漿 GLP-1 濃度の増加は認めている(Sugino
et al., 16th AAAP proceeding, 2014)。このことから、
反芻動物においてもグルコース吸収が GLP-1 分泌促
進の一要因であると考えられるが、単胃動物のそれ
と比較してその効果は弱い可能性が考えられる。一
方で、VFA による血漿 GLP-1 濃度の増加は、出生
後から認められた(図 3)。また、第一胃カニューレ
装着去勢ヒツジを用い、第一胃に VFA を注入した
場合も、同様に血漿 GLP-1 濃度の増加が示されてお
り、その効果は酪酸>プロピオン酸>酢酸の順で大
きかった(杉野ら、未発表)。さらに、血漿 GLP-1
濃度は、消化吸収を反芻胃内発酵に依存している成
ヒツジにおいて、給飼後の増加が認められている(杉
野ら、未発表)。このことから、反芻動物の GLP-1
- 36 -
図 1.子 牛の血漿 GLP-1(a),グルコース(b)およ
び BHBA(c)濃度推移(n=5)。
矢印:離乳,実線:給飼前濃度,点線:時系列
調整曲線
図 2.離乳前後の子牛へのグルコース単回投与(i.v.)が血漿 GLP-1 濃度に及ぼす影響(n=4,相対値)。
矢印:投与時間
*:投与前と比較して有意差あり(p<0.05)
- 37 -
図 3.離乳前後の子牛への混合 VFA 単回投与(i.v.)が血漿 GLP-1 濃度に及ぼす影響(n=4,相対値)。
矢印:投与時間
*:投与前と比較して有意差あり(p<0.05)
- 38 -
分泌は、VFA により促進され、その効果は生来的
に有していること、また VFA は反芻胃壁から吸収
されることから、吸収後の VFA が GLP-1 分泌に関
与している可能性が考えられ、その効果は酪酸およ
び酪酸発酵由来の BHBA で最も大きいことが考え
られる。
3.反芻動物の GLP-1 作用
3-1.インクレチン作用 8)
単胃動物における GLP-1 のインスリン分泌機序
は、膵ラ島 B 細胞に局在する 7 回膜貫通型 G 蛋白共
役受容体に結合し、アデニル酸シクラーゼ活性を介
して細胞内 cAMP 濃度を増加させ、インスリン分泌
を惹起する。しかし、cAMP シグナルは、単独では
インスリン分泌を惹起せず、細胞内 Ca2+ 濃度の増
加が同時に起きたときに、初めてインスリン分泌を
増強する。したがって、血糖値が低い状態では細胞
内 Ca2+ 濃度が増加しないため、GLP-1 によるイン
スリン分泌は発現しない 1,9,10)。また、GLP-1 は膵
ラ島 B 細胞のアポトーシスを抑制し、細胞増殖を
促進する 11)。他方で、GLP-1 は血中を介したインク
レチン作用のみならず、門脈から迷走神経求心路を
介して、脳幹経由で迷走神経遠心路を刺激しインス
リン分泌を増強することも報告されている 7)。この
ように GLP-1 によるインスリン分泌促進は、①血中
を介した血糖依存的な経路、②膵ラ島 B 細胞増殖
を介した経路、③神経系を介した経路の 3 つの経路
が考えられている。
図 4.離乳前後の血漿 GLP-1とインスリン濃度との相関
前項で述べたように、反芻動物の GLP-1 分泌は、
生来的に VFA により促進され、またグルコースに
よる促進効果は弱い。図 4 に離乳前後の子牛におけ
る GLP-1 のインスリン分泌促進作用は、血糖依存的
る血漿 GLP-1 濃度とインスリン濃度との相関を示
ではなく、他の経路を介した作用であると推察され
した。両者は離乳前後ともに正の相関関係にあった
るが、その作用機序に関しては今後の検討課題であ
が、相関係数は離乳後の方が高値であった。図 5 に
る。反芻動物は、VFA によりインスリン分泌が促
離乳前後の子牛における GLP-1 頸静脈投与後の血
進される。また著者らの研究により、GLP-1 は VFA
漿インスリン濃度増加面積を示した。GLP-1 による
により分泌が促進され、また GLP-1 は血糖非依存
インスリン分泌促進作用は、出生後から認められた
的にインスリン分泌を促進することが明らかとなっ
が、その効果は離乳により増大した。血漿グルコー
た。このことから、反芻動物におけるインスリン分
ス濃度は離乳前が離乳後と比較し高値であったにも
泌機序には、GLP-1 が関与している可能性が考えら
関わらず(図 1b)、GLP-1 とインスリンとの関係性
れる。
は離乳後の方が強い。したがって、反芻動物におけ
- 39 -
図 5.離乳前後の子牛への GLP-1 単回投与(i.v.)が血漿インスリン濃度に及ぼす影響
(n= 4,増加面積:min・ng/ mL)。
矢印:離乳
3-2.膵外作用 12,13,14)
ている可能性が示された。GLP-1 投与による血漿イ
先述のように、GLP-1 受容体は多くの組織で発現
ンスリン濃度の増加は一過性であり、バイオプシー
しており、GLP-1 は膵ラ島 B 細胞におけるインスリ
時にはすでに低値で推移していた(GLP-1 は高値)
ン分泌促進作用の他、A 細胞ではグルカゴン分泌抑
ことから、この肝臓代謝物への影響は GLP-1 による
制、中枢神経系では摂食抑制があり、神経系を介し
可能性が考えられる。
た作用として胃酸分泌抑制や消化管運動抑制作用な
そこで詳細に GLP-1 の肝臓での作用を検討する
どを有する。また、Ⅱ型糖尿病(インスリン抵抗性)
ために、去勢ヒツジを用いて、ユーグリセミックク
では、インスリン作用増強やインスリン類似作用を
ランプと GLP-1 注入併用試験を実施した。血漿イ
発現する
ンスリン濃度はユーグリセミッククランプ開始後か
。このように単胃動物において GLP-1は、
15)
インクレチンとしての作用以外にも栄養代謝におい
ら高値を示し、その後、GLP-1 注入により一過性の
て重要な作用を有することが明らかとなってきてい
増加を示した後、ユーグリセミック終了後、速やか
る。しかしながら、GLP-1 は DPP- Ⅳにより速やか
に減少し、試験終了まで低値で推移した(data not
に不活化され、肝臓を通過する量は少ない。したがっ
shown)。一方、血漿 GLP-1 濃度は、GLP-1 注入開始
て、門脈から迷走神経求心路を介した作用および肝
。
から試験終了まで高値で推移した(data not shown)
臓での作用が生理的条件下では重要であるかもしれ
図 6 にその時の血漿成分濃度を示した。血漿トリグ
ない。
リセリド(TG)濃度は、インスリン注入に伴い増
表 1 にホルスタイン種去勢牛への GLP-1 頸静脈単
加したが、インスリン注入終了後は減少した。総コ
回投与 30 分後に変化した肝臓代謝物を示した。肝
レステロール(T-CHO)濃度は、インスリン注入に
臓代謝物はバイオプシーにより得られた組織片を用
よる影響は見られず、GLP-1 注入により減少した。
い、CE-TOFMS により解析した。結果として、203
血漿遊離脂肪酸(NEFA)、ケトン体および乳酸濃度
代謝物のピークが検出され、そのうち主要代謝物は
は、インスリンにより減少したが、GLP-1 注入下で
85(47 cations, 38 anions)検出された。GLP-1 の投
は増加した。また、血漿グルカゴン濃度は試験期間
与により対照区と比較して変化した肝臓代謝物は 20
を通して低値で推移した。
産物であり、その変化した代謝物から、GLP-1 は、
図 7 にインスリン、GLP-1 および併用注入時の去
肝臓での糖新生、脂質合成および尿素合成を促進し
勢ヒツジ肝臓代謝物濃度(相対値)を示した。これ
- 40 -
表 1.去勢牛への GLP-1 単回投与(i.v.)後に変化した肝臓代謝物(n=3)。
Ratio:GLP-1 投与後の肝臓代謝物/生理食塩水(対照区)投与後の肝臓代謝物
図 6.去勢ヒツジにおけるユーグリセミッククランプおよび GLP-1 注入が血漿成分に及ぼす影響(n= 4)。
〇:ユーグリセミッククランプ開始時と比較して有意差あり(p<0.05)
△:GLP-1 注入開始時と比較して有意差あり(p<0.05)
□:ユーグリセミッククランプ終了時と比較して有意差あり(p<0.05)
※グルコースは基礎血糖値を維持するように可変的に試験終了まで頸静脈から注入
- 41 -
a)
b)
c)
d)
図 7.去勢ヒツジにおけるユーグリセミッククランプおよび GLP-1注入が肝臓代謝物に及ぼす影響(n=4)。
a)解糖系・ペントースリン酸回路 b)TCA 回路 c)糖源性基質 d)脂質代謝
a,b:p<0.05
ら肝臓代謝物の一部は、図 6 で示した血漿成分と同
要吸収エネルギー源を前述のように VFA に依存し
様の変化を示しており、また、多数の肝臓代謝物に
ており、生来的にインスリン抵抗性を有する。この
おいて GLP-1 はグルカゴン様の作用を示した。
ような動物種において、GLP-1 が抗インスリン作用
以上のことから、反芻動物の GLP-1 は単胃動物と
を示すことは、ある意味で合目的である。
は異なり、インスリン作用の増強あるいはインスリ
【参考文献】
ン類似作用は示さず、グルカゴン様の作用を示す可
1) Scrocchi LA, Brown TJ, MaClusky N, et al. 1996.
能性が考えられる。
Glucose intolerance but normal satiety in mice
4.おわりに
with a null mutation in the glucagon-like peptide 1
反芻動物の GLP-1 は、単胃動物とは異なり、グル
receptor gene. Nat. Med., 2:1254−1258.
コースによる分泌刺激は生来的に弱く、反芻動物の
2) Tsukiyama K, Yamada Y, Yamada C, et al. 2006.
主要エネルギー源である VFA により分泌が促進さ
Gastric inhibitory polypeptide as an endogenous
れる。また、インクレチンとしての作用は単胃動物
factor promoting new bone formation after food
同様に有するが、それは血糖依存的作用ではない。
ingestion. Mol. Endocrinolo., 20: 1644−1655.
また膵外作用に関しては抗インスリン(グルカゴン
3) Turton MD, O Shea D, Gunn I, et al. 1996. A role
様)作用を示すことが考えられる。反芻動物は、主
for glucagon-like peptide-1 in central regulation of
- 42 -
feeding. Neture, 379: 69−72.
Double incretin receptor knockout (DIRKO) mice
4) Holst JJ. 2007. The physiology of glucagon-like
reveal an essential role for the enteroinsular axis in
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transducing the glucoregulatory actions of DPP-IV
5) Seino Y, Fukushima M, Yabe D. 2010. GIP and
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- 43 -
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inhibits
glucagon-