複合構造委員会「複合構造におけるコンクリートの収縮・クリープの影響に関する研究小委員会」(2種小委 員会)の委員募集 応募締切日:4月28日[木] 複合構造委員会では,下記の研究小委員会を発足させることになりました。積極的に活動に参加してくださ る委員を募集しますので,奮ってご応募下さい。なお,本委員会は複合構造委員会第2種小委員会のため,委 員会出席のための旅費等は支給されません。 1.委員会名称 複合構造におけるコンクリートの収縮・クリープの影響に関する研究小委員会(H215委員会) 2.構成 委員長: 下村 匠(長岡技術科学大学) 幹事長: 千々和伸浩(東京工業大学) 委 員: 公募による委員(20名程度) 3.委員会設立の主旨・目的と活動内容 コンクリートの収縮,クリープによる時間依存性変形は,RC,PC,鋼コンクリート合成構造など複合構造 の変形,応力に様々な影響を及ぼす。たとえばプレストレスロス,不静定力,橋梁の長期たわみ,ひび割れ 幅にはコンクリートの収縮,クリープの影響が無視できないなどのように,コンクリートの収縮・クリープ は構造物の応答値予測において考慮しなければならない基本事項のひとつであり,その学術的・技術的知見 を継承,発展,伝承することは現代の構造技術者の重要な使命である。 わが国におけるコンクリートの収縮,クリープに関する研究は近年,設計用予測式の開発,微視的メカニ ズムの解明とそれに基づく数値シミュレーションなど材料分野の研究に力点が置かれてきた。一方,部材・ 構造レベルの変形・応力解析においてコンクリートの収縮・クリープを考慮する方法については,主として 民間の構造エンジニアにより海外の技術を実務に取り入れる努力が続けられてきたが,材料分野に比べ学術 研究面では活発さを失いつつある。 ところが 2007 年ごろから,橋梁の収縮ひび割れ,長期たわみの問題が注目され,コンクリートの収縮,ク リープが関係する構造物の挙動を合理的かつ精度よく予測し,設計においてその影響を適切に考慮する技術 があらためて求められている。これは,収縮,クリープに関する構造問題にも研究力を投入し,技術レベル の再興,向上を図るとともに,材料分野の知見とバランスを取りつつ,新しい技術の展開を目指す好機であ るとも考えられる。そこで,本委員会では PC,RC,鋼コンクリート合成構造を含む複合構造におけるコンク リートの収縮,クリープの影響について,主として構造的な観点から研究を進めることを目的としている。 検討テーマとして以下を考えている。委員会内に WG をいくつか設置しテーマを分担する。 <活動内容(予定)> (1) 合成構造における収縮,クリープ問題の抽出と検討 (2) 収縮予測式,クリープ予測式の適用における技術的問題の整理と解決 (3) ひび割れが関係する構造問題(収縮ひび割れ,ひび割れ幅,ひび割れ後の剛性など) (4) 非線形 FEM を用いた収縮,クリープ解析 (5) 実構造物の時間依存性変形予測のための環境作用のモデル化の検討 (6) 収縮,クリープが関連する新しい構造問題の抽出とその解決法の検討 4.活動方法 年間数回の委員会およびWG会議による審議を通じて活動を行う。活動期間は2年間とする。 5.応募の方法 本委員会に委員として参加を希望される方は,氏名,所属,連絡先を明記の上,応募理由,興味のある研究 内容または貢献可能な研究内容を簡潔に沿えて,下記連絡先へご連絡下さい。 6.申込み先 東京工業大学 大学院理工学研究科 土木工学専攻 TEL 03-5734-3194 FAX 03-5734-3577 E-mail:[email protected] 千々和伸浩
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