年度施政方針 年 元 躍動 宝塚ハーフマラソン (昨年12月) 市政運営の 3 つの基本方針 安全で安心して 暮らせるまち 子育てと教育が 誇れるまち まちの活力は、市民の力があってこそ。 そ の力は次 世 代へと引き継いでいかなければな りません。 若い人たち、特に子育て世代に本 2 東 日 本 大 震 災 から も う す ぐ 5 年 。 被 災 地の復 興は進 んでいるとはいえ、いまだ 不 自 由 な 暮らしを 強いられている多 くの人 た ちがいます。 そして、 近 年では、 南 海トラ フ巨 大 地 震など、いつ起こっても不思 議では ない、 大 規 模 地 震による災 害が懸 念されて います。 地 震 災 害は遠い地のことでも、 過 去のものでもなく、 今の私 たちの安 全と安 心を脅かす災 害なのです。 本 市では、 災 害 への対 策の強 化を図り、 行 政の防 災 体 制を 充 実 させるとともに、 自 らが 災 害に備 え、 自らの命は自 分で守る自 助 、 地 域で助け合 う共 助の取り組みを進め、 防 災 力を高めて いきます。 市 民の皆さんから信 頼される地 域 医 療 体 制の確立も必要不可欠です。 昨年7月、 市 立 病 院に救 急 医 療センターを開 設したこと で、 救 急 車の受け入れ件 数が増 加していま す。 地域の救急医療のニーズに応えていくと ともに、がん治療センターの整備など、医療 機 能の充 実を図り、 事 故や病 気に対 応でき る体制を構築していきます。 1 2月16日、宝塚市議会定例会が開かれ、中川智子市長による平成28(2016) 年度の施政方針演説 が行われました。「施政方針」とは、これからの市政運営に向けての基本的な考え方と主な施策を示す ものです。 今回の特集では、施政方針の概要と、来年度に取り組む主な施策を紹介します。 施政方針の全文 1001326 は市ホームページに掲載しています。詳しくは、政策推進課(☎77・2001)へ。 未来への希望と、 躍動に満ちたまち 市に移り住んでもらい、 将来にわたって活力 あるまちを維持していくためには、安心して 子どもを産み、育てられる環境づくりが大切 です。待機児童解消に向けての取り組みなど により 子 育て支 援を進め、 園 舎・校 舎の老 朽 改 修などにより教 育 環 境の向 上を図りま す。 また、いじめや不 登 校 対 策に取り 組む とともに、子どもの貧困対策についても課題 として検討を進めます。 子 育て世 代にとって魅 力 的なまちとして、 市民が満足し、市外の人からも住んでみたい と思ってもらえるよう子育てと教育に関する 取り組みに力を注ぎ、子どもたちの歓声がま ちのあちこちで聞こえる、そんな子育てと教 育が誇れるまちづくりに努め、恒久的な本市 の発展につなげていきます。 3 今 年はリオオリンピック・パラリンピック が開 催されます。 飛び込みの種 目では、 本 市 出 身の 寺 内 健 選 手 が 出 場 し ま す 。 寺 内 選 手の躍 動 感にあふれるパフォーマンスを期 待 するとともに、 本 市においても、 不 断の 努 力 をもって、 躍 動に満 ちたまちを 目 指 し ていかなければならないと強く感じます。 現 在、 宝 塚 ガーデンフィールズ跡 地やN TN 株 式 会 社 宝 塚 製 作 所 跡 地の整 備 を 進 めており、 新 しいまちづくりの槌 音 がまち に響 くことになります。 来 年の春には新 名 神 高 速 道 路のサービスエリアとスマートイン ターチェンジが完 成し、 さらなる活 性 化への 扉が開かれます。 本 市の主 役である市 民が 躍 動できる 場 が、 次々と 誕 生 していくので す。 これらに加 えて、 観 光・商 工・農 業を はじめとする各 種 産 業の振 興を図り、 まち の活 力を創出していきます。 2 No.1202 平成28 (2016) 年3月号 平成 28 へ 市 塚 宝 の 来 未 る け 輝 ∼いのちをまもり きずながささえる たからづか∼ 特 集 特 特 集 平成 28 年度施政方針 ∼いのちをまもり きずながささえる たからづか∼ 集 市 長 か らの 手 紙 平成 28 年度の主要な施策 ∼第 5 次総合計画の 6 つの分野に沿って∼ 被災地特集 1. これからの都市経営 ま ち い ろ BOX 第5次総合計画 後期基本計画がスタート ト ピック ス 平成 28(2016)年度から始まる同計画は、7つの重点目標 の実現に向けて、具体的な取り組みを展開します。同計画につ いて、詳しくは本誌 2月号10・11面をご覧ください。 協働のまちづくり く ら しの ガ イ ド 住民自治組織のあり方に関する調査専門委員の報告書の 内容を踏まえ、地域自治と協働のまちづくりを推進する。協働 のまちづくり促進委員会と共に作成する協働のマニュアルを活 用し、市民および職員の協働への意識醸成に努め、協働型 事業の拡大に努める。 行財政運営 意 見 募 集 病 ▶持続可能な行財政運営を推進していくことを基本とする 「第2次行財政運営に関する指針」に基づき、職員人件費を 含め、行財政改革の取り組みについて継続して実施する。▶ 病院事業会計では、国の定めた新公立病院改革ガイドライン に基づき新たな公立病院改革プランを策定し、一層の経営改 善に取り組む。▶下水道事業会計では、さらなる経営努力を 行うとともに、下水道使用料の改定に取り組むなど、経営健 全化を進める。▶公共施設については、 「公共施設マネジメン ト基本方針」に基づき、長寿命化や施設保有量の最適化など、 本市の資産を総合的かつ計画的に管理し、有効活用を図る 取り組みを進める。▶統一的な基準による財務書類の整備に ついては、資産や債務の適切な管理と、中長期的な財政運 営などへの活用に向けて取り組む。 NTN(株)宝塚製作所跡地の利活用 魅力ある都市環境を創造するため、 「いこい・つどい・ささ えあう市民の『ひろば』」の実現に向けて引き続き取り組む。 新たに建設する庁舎 上下水道局に併せて危機管理センターを整備することで、災 害時などにおける効率的・効果的な危機管理体制の確立を目 指し、平成 28(2016)年度は実施設計を行う。 シティプロモーション 本市の強みを最大限に活用できる戦略を策定することで、 選ばれるまちとなるよう効果的な市の魅力発信に取り組む。 情報化の推進 市民の利便性向上のため、住民票の写しなどのコンビニ交 付事業について取り組む。 院 2. 安全・都市基盤 教 防災・減災対策 育 ▶市民自ら取り組むこととされている地区防災計画の作成 について支援する。▶市民へ迅速かつ適切に災害・避難情報 を伝達するため、サイレンや拡声機能を備えた防災行政無線 の整備を行う。▶遠隔地にある自治体との災害時相互応援 水 総合防災訓練 (今年1月) 協定の締結を推進するとともに、東日本大震災の被災地へ阪 神支援チームとして職員派遣を継続する。 消 防 道 相 談 窓 口 ▶大規模災害時に消防本部および消防団の活動支援を行 う「宝塚市消防サポート隊」を発隊させ、地域における消防体 制の強化を図る。▶自主防災組織の積極的な活動を促進・支 援し、災害に強いまちづくりの実現を目指す。▶24時間営業の コンビニエンスストアへのAED設置を拡充するとともに、市内 小・中学生を対象とした応急手当の普及啓発を積極的に実施 し、 命を守ることの尊さと、 人を助けることの大切さを伝えていく 取り組みを進める。 防 犯 地域の防犯力を高めるため、 地域団体が防犯カメラを設置 するための費用の一部を補助する制度を継続するとともに、 地 域と相談しながら市が管理する防犯カメラの設置に取り組む。 3 No.1202 平成28 (2016) 年3月号 ☎/市外局番の記載のないものは (0797) です 交通安全 通学路をはじめ、安全に通行できる道路環境の整備に取り 組むとともに、市民が交通事故に巻き込まれないよう、交通 安全教室を積極的に開催するほか、子ども用自転車ヘルメッ トの着用や自転車保険加入の促進を図る。 住宅・住環境 ▶昨年5月に施行された空家対策特別措置法に基づいた 空家等対策協議会を設置するとともに、空家等対策計画の 策定を行い、実効性ある対策を進める。▶子育て世帯が親 との同居・近居のため、市内に住宅を購入する場合、購入 資金の一部を助成する。 道路・交通 渋滞緩和や歩行者の安全性を確保するため、都市計画道 路や主要な一般市道に係る基本方針を策定し、円滑で人に やさしい道路整備を目指すとともに、都市計画道路・競馬場 高丸線の事業に着手する。 宝塚防災&ウォーク (今年1月) 安全でおいしい水の供給 阪神水道企業団からの受水に向けて必要な施設整備を行 うとともに、惣川浄水場におけるカビ臭対策強化のための施 設整備工事に着手する。 下水道 市内の浸水区域の早期解消を図るため、公共下水道事 業認可区域における雨水排水施設の整備を進めるとともに、 浸水対策重点地区について、雨水計画の見直しを含めた長 期的な対策を検討する。 3.健康・福祉 妊産婦とその家族を支える体制の整備 ▶健康センターに保健師などの母子保健コーディネーター を配置するほか、助産師などによる専門相談や子育て経験者 による一般相談を開始し、妊娠期からの早期支援体制を強化 する。▶妊婦の健康管理の充実と経済的負担の軽減を図る ため、妊婦健康診査費の助成額を増額する。▶昨年モデル事 業として実施した一部地域の5歳児を対象とした発達相談事 業を、全ての5歳児に拡充する。 胃がんリスク検診 胃がんの予防、早期発見、早期治療を目指して、昨年か ら新たに実施した胃がんリスク検診の受診率向上に取り組む。 エイジフレンドリーシティ 本市は、昨年 8月、WHO のエイジフレンドリーシティ ・グロー バルネットワークのメンバーとして承認された。今年は、具体 的な取り組みを行動計画にまとめるとともに、取り組みを周知 するための講演会の開催やシンボルマークの募集などを行う。 「地域包括ケアシステム」を構築するために ▶医療と福祉の関係者による連携体制づくりを推進する。 ▶生活支援コーディネーターを増員し、地域の活動団体のネッ トワーク化を図りながら、新しい介護予防・日常生活支援事 業の実施に向けて具体的な取り組みについて検討する。 社会保障 ▶生活困窮者自立支援制度の推進のため、 「せいかつ応 援センター」の相談支援体制を充実させ、自ら SOS を発す ることのできない人の早期発見、早期支援に努める。▶国 民健康保険事業会計の累積赤字については、一般会計から の繰り出しにより、計画的に解消する。▶特定疾病患者見 舞金支給については、難病法などの施行による特定疾病数 の増加に合わせて支給対象者を拡充する。 障がい者福祉 ▶今年4月から障害者差別解消法が施行されることに伴い、 障がい者差別に関する相談窓口の開設、市民や事業者の理 解を深めるための啓発の実施など、障がい者差別の解消に向 けた取り組みを進める。▶障がい者差別解消条例および手話 言語条例の制定を目指す。 市立病院の取り組み 補助犬シンポジウム (昨年11月) ▶地域医療支援病院として、地域の医療機関との連携を 強化し、地域医療の中心的な役割を担う。▶がん診療の拠 点となるため、がん治療センターの整備を進める。 ▶患者 総合サポートセンターの構築に向けて、入院前から退院後ま での療養生活を支援する具体的な仕組みづくりに取り組む。 ▶大阪大学産科学婦人科学教室と市立伊丹病院との産婦 人科連携をさらに進めるとともに、市立伊丹病院で出産予定 の人の妊婦健診を実施する。 No.1202 平成28 (2016) 年3月号 4 特 特 集 平成 28 年度施政方針 ∼いのちをまもり きずながささえる たからづか∼ 集 4.教育・子ども・人権 市 長 か らの 手 紙 教育環境の整備 昨年設置した総合教育会議をはじめとしたあらゆる機会を 通じて、本市の教育について、教育委員会との連携を強化し、 より良い教育環境を整備する。 安倉北小 環境体験学習 (昨年6月) 被災地特集 教育振興基本計画 後期計画がスタート 平成 28(2016)年度からスタートする同計画に基づき、 子どもたちの生きる力の基盤となる「確かな学力」、 「豊かな 心」、 「健やかな体」を育むために取り組みを進める。 学校教育 ま ち い ろ BOX ト ピック ス ▶市立小・中学校、幼稚園の適正規模および適正配置 に関して取り組む。 ▶子どもたちの育ちや、学びの連続性 が重要であると考え、保幼小中連携の強化に努める。▶専 門家による演劇的手法を活用したワークショップを充実させ、 子どもたちのコミュニケーション能力、自己表現力の向上を 図る。▶図書館司書の配置日数を拡充し、各教科などでの 読書活動を取り入れた学習や、学校図書館を活用した学習 などを引き続き積極的に推進し、子どもたちの想像力、表 現力を培い、コミュニケーション能力や豊かな感性を育む。 ▶「たからづか寺子屋教室」の実施校を拡大し、子どもたち の学習習慣の確立を図り、基礎学力の向上を目指す。 児童生徒の不登校等の解決に向けて く ら しの ガ イ ド 意 見 募 集 ▶別室登校指導員の配置日数を拡充し、教育上のさまざまな課 題や悩みの相談に応じ、一斉指導になじみにくい児童生徒を支援 する。▶スクールソーシャルワーカーの増員を行い、学校や家庭お よび関係機関の連携による適切な支援を行うとともに、校内支援体 制の強化および教職員の指導力・対応力の向上を図る。▶いじめ 問題については、いじめ防止対策委員会を中心として、いじめ対応 ネットワーク会議、各学校における対策委員会などが組織的に連携 し、子どもたちを見守る体制を整え、その防止や早期解決に努める。 学校園施設の改修・改築 学校給食大試食会 (昨年11月) 待機児童の解消に向けて ▶小規模保育事業所の誘致整備や、私立幼稚園の認定こ ども園への移行に取り組み、保育所の待機児童の解消を図る。 ▶放課後児童健全育成事業の対象児童について、小学校4 年生までを6年生までに拡大する。民間放課後児童クラブの新 設整備や、児童数が増加する山手台小学校において児童クラ ブの専用棟の建設設計に着手する。 病児・病後児保育 病児保育「エンジェルスマイル」の受け入れ定員の増を図 るとともに、病後児保育「ひまわりルーム」の運営形態を病 児保育に変更し、保護者のニーズに応える。対象児童につ いて、小学校3年生までを6年生までに拡大する。 「たからっ子メール」の充実 「たからっ子メール」を充実し、市が開催する講座や各児童 館のプログラムのほか、成長に合わせた乳幼児の相談や予防 接種、検診に関するお知らせ、子どもの月齢ごとの成長の様 子など、よりきめ細かな情報配信ができるよう取り組む。 児童虐待防止 要保護児童対策地域協議会による関係機関のネットワーク をより深めるとともに、虐待の早期発見に努め、再発防止で きるよう取り組む。 全国自治体シンポジウムの開催 病 今年 10月に「地方自治と子ども施策全国自治体シンポジ ウム」を開催し、 「児童虐待防止、子どもの居場所、子ども 支援・子育て支援」などについて、情報や意見の交換およ び共有を行う。 学校給食 ファミリーサポートセンターの利便性の向上 給食費について、従来は学校ごとに校長が徴収・収納管 理していたが、今年4月の給食実施分からは、市が一括して 徴収・収納し、管理する。 ファミリーサポートセンターの開所日を現在の週4日から、 月曜から土曜までの週6日に拡充し、利用者の利便性の向上 を図る。 社会教育施設の充実 人権・同和 ▶新中央公民館の整備については、幅広い年齢層の市民の 交流が深まり、新たな活動が生まれる出会いのスペース、ホー ルなどを設置する工事に着手する。▶宝塚自然の家については、 今年4月からいったん休所し、子どもたちをはじめとする市民の 自然体験の場としてリニューアルを進める。リニューアルに際し ては、専門家のアドバイスや市民の意見を取り入れながら計画 を立案し、段階的に施設整備を行い、早期の再開を目指す。 ▶「第2次宝塚市人権教育及び人権啓発基本方針」が平 成 28(2016)年度で10 年を経過することに伴い、次期方 針策定に向けて人権問題に関する市民意識調査を実施す る。▶性の多様性を理解し、誰もがありのままに自分らしく生 きられるまちを目指し、職員研修、市民向けの啓発事業、 相談窓口の設置、同性パートナーを尊重する仕組みづくりな ど、性的マイノリティに寄り添う取り組みを進める。 スポーツの振興 男女共同参画 ▶少年時代を本市で過ごした東京ヤクルトスワローズの山 田哲人選手が、昨年トリプルスリーの偉業を達成したことは 市民の誇りであり、これからも、子どもたちが夢を持って打ち 込めるスポーツ環境の整備を行う。▶宝塚市大使のプロフッ トサルプレーヤーの吉田輝選手とイタリアのプロ選手たちが来 日し、青少年と交流する事業を支援する。 新たな男女共同参画プランに基づき、男女共同参画社会 の実現を目指して、DV対策や、女性が働きやすい環境の 整備充実を図るなど、女性が活躍できるまちづくりを進める。 院 校舎・屋内運動場の老朽改修工事を小学校4校、中学校 1校、幼稚園1園で実施し、老朽化した空調設備の更新工 事を中学校1校で実施する。改築に向け取り組んでいる長尾 中学校屋内運動場については、建設用地の購入と、土地造 成および建物の設計に着手する。 教 育 水 道 相 談 窓 口 5 平和施策 「命を守る」を原点に、過去に起きた悲惨な歴史を繰り返 さないため、平和を希求する取り組みを行う。 No.1202 平成28 (2016) 年3月号 ☎/市外局番の記載のないものは (0797) です 5. 環境 公園整備 栄町3丁目地域において、一時避難などの地域の防災拠 点機能を備え、子どもたちがボール遊びやかけっこなどで思う 存分伸び伸びと遊べる公園を整備する。 電力会社を選んで契約することが可能となることに対して、適切な 情報収集に努めるとともに、 この制度改正をきっかけとして、電気を はじめとするエネルギーについて関心を高め、省エネルギーや再生 可能エネルギーの普及につなげる。 市民が求める墓地の提供 生物多様性の維持、保全 ▶生物多様性の維持、保全のための方向性や目標を定め た「生物多様性たからづか戦略」については、計画期間の終 了に伴い、取り組み状況などを調査・検証し、見直しを行う。▶ 「西谷地区」と「中山台のまち山」が国の「生物多様性保全 上重要な里地里山」 500選に選定されたことをPRするととも に、引き続き保全活動を支援する。 省エネルギーの促進および再生可能エネルギー導入推進 ▶啓発事業を中心に引き続き取り組むほか、審議会への諮問に より、公共建築物での再生可能エネルギー導入ガイドライン策定に 向けた検討を進める。既に策定している計画やビジョンで掲げる施 策等により、地球温暖化対策を着実に進める。▶今年4月からス タートする電力小売全面自由化により、各家庭を含むすべての人が 宝塚すみれ墓苑内に、平成29(2017)年度実施に向けて、 合葬式墓所の整備を行うとともに、長尾山霊園の返還された 区画を貸し出しする準備を進める。 ごみ行政の推進 ▶新ごみ処理施設整備調査研究については、今年1月に設 置した「新ごみ処理施設整備基本計画検討委員会」において、 「宝塚市新ごみ処理施設整備基本計画」を策定する。▶ごみ の減量化、資源化について、家庭系ごみ、事業系ごみの発生抑 制、再使用、再生利用の3Rの取り組みを推進する。▶日常のご みの排出が困難な高齢者や障がいのある人を対象にして、戸 別に玄関先まで収集を行うきずな収集や、粗大ごみの運び出し の普及促進とサービスの充実を図るとともに、利用者の増加に 対応できる収集体制づくりを進める。 6. 観光・文化・産業 宝塚ガーデンフィールズ跡地利活用 現在の緑が多く残る良好な環境や、手塚治虫記念館と隣 接する好条件を生かしつつ、新たな宝塚文化の創造につなが る文化芸術施設や庭園の整備を行い、子どもも大人も楽しめ 子どもも大人も楽しめ る施設の実現に向けて着実に進める。 新名神高速道路のSAおよびSICの供用開始を見据えて 新名神高速道路のサービスエリアおよびスマートインター チェンジの供用開始を見据え、 サービスエリアでの名産品販売 や、観光PR、観光誘客に係る各種事業を展開する。新たに開 発された特産品を、 地域ブランド 「宝塚 花の里・西谷」 として発 信する。牡丹園やダリア園などの地域資源を生かした観光農 業施設に、大型バスが駐車可能な駐車場整備に対する補助 金を新設するなど、 地域におけるおもてなしの体制整備を支援 し、 豊かな自然環境を活用したさらなる魅力向上を目指す。 南部地域の観光 ▶「宝塚アニメフェスタ」を拡充し、花のみちでのイルミネー ションなど幅広い層に楽しんでいただけるイベントを宝塚駅周 辺で開催することで、 にぎわいを創出する。▶市内各地域で 大切に継承されているだんじりが一堂に会す勇壮なパレード を開催し、市内外にだんじりの魅力をPRする。 宝塚観光花火大会の休止 会場の移転により、 新会場での安全確保などを検討するため、 今年は 苦渋の選択により休止とする。 来年以降の開催について、 検討していく。 文化芸術振興 ▶市文化財団やさまざまな文化団体との連携、 学校との協力関係 を深めながら、 日ごろの活動を発表する場や子どもたちが文化芸術に親 しむ機会の拡充を図る。 ▶市民を主体とした大分市、 浜松市との文化 交流については、 さまざまな分野で交流ができるよう裾野を広げる。 宝塚アニメフェスタ (昨年10月) 宝塚ガーデンフィールズ跡地 利活用イメージ 国際交流 次代を担う子どもたちの国際的視野を広げるために、 引き続き本 市の中学生を西オーストラリア州メルビル市に派遣する。現地の人々 との交流や学校・生活体験を通して、異なる文化や価値観を理解し、 国際社会で活躍できるグローバル化に対応した人材の育成を図る。 地場産業の活性化 ▶本市の資源や特性を生かした特産品づくりや、新たな商 品・サービスの開発などを目的とした設備投資、優れた商品・ サービスの販路拡大などに取り組む事業者を支援する。▶ 「ソーシャルビジネス・スタートアップ講座」を新たに開講し、 ソーシャルビジネスの起業と成長をさらに支援する。▶清荒神 参道にある空き店舗への出店者に賃料に加えて新たに改装 費の一部を補助することにより、 より魅力ある店舗の出店を促 進して、国内外からの誘客増につなげる。▶生産者や事業者 と連携しながら、地産地消を進めるとともに、農産物を使った 特産品開発を支援する。▶集落営農や新規就農者への支援 を実施し、生産体制の強化を図る。▶長尾地区の花き植木産 業の隆盛に貢献した木接太夫・坂上頼泰公の功績をたたえ、 歴史と植木技術を後世に引き継ぐため、記念誌の発行を支援 するなど、 市民と共に、 植木のまちのアピールを行う。 平成 28(2016)年度 当初予算案 一般会計 782 億円 特別会計 517 億 3324 万 8 千円 企業会計 328 億 7652 万 1 千円 予算総額 1628 億 976 万 9 千円 安全・安心、 福祉、 教育・子育てに係る施策の予算を増額し、 「躍動元年」 に ふさわしい、 まちの活性化に向けて所要の予算を編成しました。 No.1202 平成28 (2016) 年3月号 6
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