大学院 芸術文化学研究科 - 富山大学 芸術文化学部

大学院
芸 術 文化 学 研 究 科
修 了 研 究・作 品
修了研究・作品
ほかの誰でもない
鉛筆・和紙
h1455×w1940mm
後藤 千佳
Goto, Chika
芸術文化学研究科
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修了研究・作品
乾漆盛器「思惟の刻」
漆・麻布・金粉・銀粉・錫粉・蒔絵・変塗り
h250×w480×d480mm
池田 将光
Ikeda, Masamitsu
芸術文化学研究科
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修了研究・作品
乾漆螺鈿蒔絵八角箱
漆・麻布・白蝶貝・金粉・乾漆・螺鈿・蒔絵
h120×w250×d250mm
木下 幸
Kinoshita, Miyuki
芸術文化学研究科
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修了研究・作品
曲輪造苺鳥文甘露箱
桧・漆・貝・金・銀
w245×d245×h53mm
國元 麻里奈
Kunimoto, Marina
芸術文化学研究科
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修了研究・作品
散居の景観を形成する民家における
家族という枠組みを超えた住まい方
に関する建築的提案
新築・改築
岩見 理子
富山県の砺波平野には、水田の中に屋敷林(カイニョ)に囲まれた民家が点在する
散居という特徴的な景観が広がっている。現在、少子高齢化やライフスタイルの変化
によって、屋敷林を有する民家の空き家や後継者不足の問題が年々深刻化しており、
美しい散居景観が徐々に損なわれている。
そこで本計画では、散居景観を形成する主要素の一つである屋敷林と民家の新た
Iwami, Riko
な関係性により、現在のライフスタイルにふさわしい民家の新たな魅力を提案する。
芸術文化学研究科
具体的には、民家の敷地において、カイニョを保持しながら、複数のオーナーによる
週末住宅への民家の改築や新築の集合住宅の計画をすることで、これまで一世帯あ
るいは血縁関係者だけでは管理することが困難な広大な敷地を複数の世帯によって
協同しながら管理・継承することにより、負担を軽減しながらも散居景観を後世に
残す仕組みを提案する。
ゲストルーム
トイレ & バス
サンルーム
ドマ
リビング
ダイニング & キッチン
俯瞰
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修了研究・作品
新潟市江南区亀田地区の
農村風景におけるルーラル
コンテクストを活かした
建築の提案
模型・図面
乙川 佳奈子
近年、都市のデザインについては活発に議論が行われているが、郊外の農村地域の
デザインについてはなおざりにされている。我々はその土地の持つ風景に対して敬
意を払ったデザインを行っていくべきである。
そこで本計画では、北陸地方の農村風景の特性を調査することで抽出したルーラ
ルコンテクストを用いて、農村風景と調和した建築の在り方を提案する。具体的に
は、新潟市江南区亀田地区を敷地とし、Site1 では若者の農業の新規参入を促すため
Otogawa, Kanako
に畑をコモンズとして持つ賃貸住宅を計画し、Site2 では周辺の農家の人々が野菜
芸術文化学研究科
を販売するための市場を併設する複合商業施設を計画する。使用するルーラルコン
テクストについては、Site1では周辺環境に対して同調するものを選定し、Site2で
は周辺環境に対して象徴的な役割を果たすものを選定し、農村風景に相応しい建築
の建ち方を提示する。
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修了研究・作品
外的要素を取り入れた
内部中間領域による
都市的動線空間の再編成計画
現在の都市では、平面的な広がりに加え、地下や地上への複層化が行われてきた。
複層化した都市においては、平面的な動線に加え、立体的な動線計画が重要となる。
そこで本計画では、立体的動線と、縦方向の空間をつなぐ都市的スケールを有する
−東静岡駅周辺における
周辺環境と融合した動線をもつ複合施設の計画−
内部中間領域を操作することで、都市と建築の関係をより密接にする。計画敷地は近
図面・模型
動線や周辺環境を建築に引き込むとともに、線路によって分断された南北を繋ぐ歩
澤口 志帆
道や駅といった街の結節点であるこの場所で、周囲の学生が分野や所属の垣根を越
Sawaguchi, Shiho
芸術文化学研究科
年都市開発を積極的に進めている東静岡駅前とし、レベルの異なる周辺施設からの
えて横断的に学び交流できるようなサテライトキャンパスを含む、複合施設の計画
を行う。このような都市の延長としての建築のなかで、動線・空間が立体的かつ有機
的に連鎖していくことで、ダイナミックで立体的な都市空間が内外を問わず展開し
ていく。
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