平成28年2月 保護者各位 香港日本人学校小学部大埔校 校 長 野 田 美 裕 平成27年度 学校教育活動に関するアンケート結果について 残寒の候、皆さまにはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。また、日頃より本校の教育活 動につきまして、ご理解、ご支援を賜りまして感謝申し上げます。 さて、1月下旬から2月初旬にかけてご協力いただきました「学校教育活動に関するアンケート」 の結果が別紙のようにまとまりましたので、ご報告をさせていただきます。 昨年度からWeb(ウェブ)とご希望によっては紙媒体によるアンケートを実施しており、本年度 は138通のご回答を得ることができました。ご回答いただきました方々には感謝申し上げます。 また、自由記述につきましても32のご意見をいただくことができました。 今回のアンケート結果を参考にさせていただき、次年度の学校経営をよりよいものにして参ります。 ご協力、ありがとうございました。 学校教育活動に関するアンケートについて <総評> 本年度は英語の授業が5時間に増えたことで、保護者の方々から詳しいご意見を伺いたいとの思い から英語の授業に関する質問項目を昨年度の1項目から13項目に増やしました。 英語教育に対する保護者の方々の関心の高さもあり、いろいろなご指摘を受けておりますので、い ただきましたご意見を真摯に受け止めて、今後の英語教育の向上へ取り組みたいと思います。 全37項目のうち、肯定的な評価が80%を超える項目は24項目、70%~80%までが9項目 70%未満の項目が4項目でした。 また、肯定的な評価が低い項目については、E(よく分からない)というご回答が多く見られる傾 向がありましたので、丁寧に情報を提供しご理解を得ることが必要であることが分かります。 前年度にご意見が多く聞かれました、国際学級や現地校との交流の活発化については本年度は高く 評価していただき、昨年度のご意見を参考に改善された点と言えます。 また、昨年度同様に児童が毎日楽しく充実した学校生活を送っていると思われている保護者の方々 が多くいらっしゃることで、とても安心いたしました。これからも子どもたちが学校に来ることが楽 しいと思えるような学校を作って参ります。 <命や人権に関わる教育活動> 命や人権に関わる教育活動については、約2割 の保護者の方々に満足をいただいていない状況で す。昨年度と比べますと若干の改善は見られます が十分とは言えない状況です。ただし、E(よく分 からない)と回答されている方が多いことから命 や人権に関する指導の充実とともに、どのような 場面でどのように指導しているのかを明確にし、 保護者の方々にもご理解いただく必要があると考 えます。 命に関わる指導については、道徳の授業を要と して横断的に指導を充実させることが必要です。 また、人権に関わる教育活動つきましても、継 続的に全学年のあらゆる機会を通して指導をして いきたいと思います。 <国際学級や現地校との交流活動> 昨年度の調査で、最も肯定的な評価が低かった 項目です。 本年度は、国際学級の卒業式の際にJSの6年 生が出席し校歌(国際学級バージョン)を斉唱す るなど交流が広がりました。 また、交流活動のためには教職員の相互理解も 必要であることから、相互の授業参観週間を設定 しております。 今後も、より一層、交流が進められるように考 えて参りたいと思います。 また、現地校交流につきましても、現在1、3、 6年生と2、4、5年生が交代で大埔にあるWKS校 とお隣のティンカーピン校と継続して交流をして おります。 該当学年も、お互いのコミュニケーションが円滑になるよう工夫を続けております。 その成果もあり、本年度は昨年度よりも高い評価を受けておりますが、今後も一層の努力をしていき たいと考えております。 <お子さんと教職員の話し合う機会> こちらの項目については、昨年度同様に約7割 の方にはご満足いただいておりますが、約2割の 方は十分ではないと考えていらっしゃいます。本 校では、休み時間や昼食時などは、担任ができる 限り教室にいて児童と話をするように努めており ます。 しかしながら、なかなか子どもたちと話をする 時間を確保できないのが現状です。今回のアンケ ートによりご指摘をいただいた通りかと思います。 休み時間には dutyということで、子ども たちが遊んでいる場所に行き、子どもたちがけが をしないように見守っていますし、連絡帳の点検 や宿題の確認など、その日の内にしなければなら ないことが多くあり、ご指摘の状況となってしま っているのだろうと思います。そこで、担任と児童が年に2回、1対1で面談する期間(How are you ?タイム)を設け、継続的に児童の思いや悩みを打ち明けられる機会を作っています。その他にも子 どもたちといっしょに遊んだり、話したりする時間を生み出そうと努力しておりますが、一斉に下校 しなければならない本校では、放課後に個別指導をしたり、子どもたちと話をしたりする時間があり ません。そういう点からも在校時間中にできるだけ子どもたちと話ができる時間を確保する工夫を継 続的に行いたいと思います。 <万が一の事態に対する危機管理> 世界的に見ても安全であると言われる香港におい ても、様々な危険に対する訓練は必要です。 本校では、学期に1回の避難訓練(火災対応2回、 不審者対応1回)の計3回に加えて、暴風雨に対応す るための緊急下校訓練を実施しています。 全ての訓練において全職員・児童は真剣な態度で 臨み、万が一の事態に備えています。 本質問に対しても、E(よく分からない)という回 答が多くありましたので、学校の危機管理の計画や 様子についてもお知らせして、ご理解をいただく必 要があると考えられます。 <英語の授業> 英語教育に関しては、多くのご指摘いただいておりますので、本校英語教育のヘッドティチャーで あるホワイト先生からの回答となります。
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