参考資料 聴覚障害者の実態と生活ニーズ調査から(抜粋) 聴覚障害者の実態とニーズについて、実態を把握するとともに必要な社会資源の設置 や整備を図り人として生きがいのあるくらしの構築に向けて、平成25年度に公益社団 法人兵庫県聴覚者協会が実施。調査員が調査票に基づき直接面談を行う形で、丹波ろう あ協会においても8名(丹有地域で46名)の対象者に聞き取り調査を実施した。 【くらしの中での困りごと】 ・収入金額が少なく、障害年金だけでは生活しにくい。 ・身分保障がなく低賃金で、転職を繰り返している。 ・口頭や筆談では仕事の内容がつかめず、目で見て、ひとりでやってきた。 ・定期的に医療機関に受診しているが、自分や家族の病気のことが心配。診察時に医師 がマスクをしていて、直接話ができず困った。 ・文章で説明されても、わからないことが多い。 ・家族でのコミュニケーションが図れていない →孤立している方もある。 ・近所付き合い(地域の中での情報取得)あいさつ程度にとどまっている。 (近隣の支援者がある方もあり、良好な近所づきあいが構築できている方もある。) ・災害等緊急時は、情報が入らず家族、手話通訳者、友人、近隣者に頼っている。 ・緊急時の対応について不安。 ・情報の取得は、マスコミを通じて得ているが、テレビで字幕や手話付き放送は限られ ているため情報量は少ない。 ・ろう協の活動に参加できていないため、情報量が少ない。 ・商店やスーパーなどで、買い物するとき、ちょっとした相談をしたいができない。 ・銀行や携帯電話の契約などを利用する時に、よく分からない。 【今後必要と思われるサービスは】 ・コミュニケーション保障のある施設等(公共的な要素のある施設)。 ・気軽に集まれる場所。 ・災害時でも対応してもらうことができ、避難生活できる制度。 ・聞こえに配慮された、介護ヘルプサービスや高齢者デイサービス。 ・健康づくりをサポートできるグループホーム。 ・働く場所。 ・自分に合った仕事のできる作業所(生きがい就労)。 参考資料 【調査の結果から】 ・家族の中でも疎外感を感じている。 ・家族に手話を覚えてほしい。コミュニケーションをとりたい。 ・コミュニケーションが取れないことから生じる職場のトラブルや身分保障の問題がある。 ・福祉制度の周知、理解の浸透が進んでいない。→ 知らなかった。 ・地域や近隣の方との関係性。 ・障害を肯定し、ありのままの自分を尊重してもらえる環境になってほしい。
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