平成 28 年度林野庁空中写真撮影及びオルソデータ 作成等業務 仕 様 書 林野庁国有林野部 経 営 企 画 課 <撮影仕様書> 目 第1章 総 次 則 ................................................................................................................... 4 1-1. 業務目的 .................................................................................................................. 4 1-2. 業務の名称 .............................................................................................................. 4 1-3. 業務期間 .................................................................................................................. 4 1-4. 準拠する法令等 ....................................................................................................... 4 1-5. 作業の流れ(フロー図) ........................................................................................ 5 1-6. 業務内容 .................................................................................................................. 6 1-7. 業務着手時の提出書類 ............................................................................................ 8 1-8. 技術者の資格等 ....................................................................................................... 8 1-9. 打合せ協議 .............................................................................................................. 8 1-10. 受入検査 .................................................................................................................. 8 1-11. 成果物に係る権利関係 ............................................................................................ 9 1-12. 業務上の秘密保持 ................................................................................................... 9 1-13. 瑕疵責任 .................................................................................................................. 9 1-14. 協議等 ..................................................................................................................... 9 第2章 空中写真撮影 ...................................................................................................... 10 2-1. 本章で規定する作業.............................................................................................. 10 2-2. 準拠する法令等 ..................................................................................................... 10 2-3. 業務対象 ................................................................................................................ 10 2-4-1. 計画準備 ................................................................................................................ 10 2-4-2. 空中写真撮影 ........................................................................................................ 10 2-4-3. GNSS/IMU 解析計算及び同時調整計算 ..................................................................11 2-5. 品質要求(主要ポイントについては別添資料参照) ...........................................11 2-5-1. 撮影の品質要求 ......................................................................................................11 2-5-2. GNSS/IMU の検証項目 ........................................................................................ 12 2-5-3. 標高データ取得と補正 .......................................................................................... 12 2-6. 整備対象地物等 ..................................................................................................... 13 2-7. 品質検査 ................................................................................................................ 13 2-8. 成果品.................................................................................................................... 13 第3章 デジタルオルソフォト作成 ................................................................................ 15 3-1. 本章で規定する作業.............................................................................................. 15 3-2. 準拠する法令等 ..................................................................................................... 15 3-3. 業務対象 ................................................................................................................ 15 3-4. 要求品質(主要ポイントについては別添資料参照) .......................................... 15 2 <撮影仕様書> 3-5. 整備対象地物等 ..................................................................................................... 15 3-6. 原典資料 ................................................................................................................ 16 3-7. 品質検査 ................................................................................................................ 16 3-8. 図郭切り直し作業 ................................................................................................. 16 3-9. 成果品 ................................................................................................................... 17 ○(その他) ........................................................................................................................ 19 3 <撮影仕様書> 第1章 総 則 1-1. 業務目的 「平成 28 年度林野庁空中写真撮影及びオルソデータ作成等業務(以下「本業務」と いう。 ) 」は、森林法(昭和 26 年法律第 249 号)第7条の2の規定に基づく国有林の地 域別の森林計画樹立及び5条に基づく民有林の地域森林計画樹立に必要な基礎資料の 作成目的として空中写真撮影を行い、基本原図データファイルの更新や森林林況判読に 利用する空中写真のデジタルデータ(以下「空中写真データ」という。 )及び国有林 GIS 等の基盤情報として利用するための「デジタルオルソデータ(以下「オルソデータ」と いう。)」の作成を行う業務である。 1-2. 業務の名称 本業務の名称は「林野庁空中写真撮影及びオルソデータ作成業務」とする。 1-3. 業務期間 本業務の業務期間は、契約締結より平成 28 年2月 19 日までとする。 1-4. 準拠する法令等 本業務の実施に当たり受託者は、請負契約書及び「林野庁測定規程」のほか、以下の 関係法令等に基づき業務を履行すること。 (1) 測量法(昭和 24 年法律第 188 号) (2) 測量法施行令(昭和 24 年政令第 322 号) (3) その他関係法令並びに諸規則等 4 <撮影仕様書> 1-5. 作業の流れ(フロー図) 本業務の作業概略については以下のとおりとする。 空中写真撮影及び空中写真データ作成 計画準備 撮影計画 撮 地上参照局の設定 影 撮影検査 再 撮 影 GNSS/IMU 解析 精度点検 標高データ抽出 HDD・Blu-ray 保存 オ ル ソ デ ー タ 作 成 ブレークライン取得 正射変換 モザイク処理 接合・歪み補正 検 査 オルソデータ作成 納 品 5 HDD・Blu-ray 保存 <撮影仕様書> 1-6. 業務内容 本業務の業務内容は以下に掲げる項目とする。 (1) 空中写真撮影及びオルソデータ作成 A=約 17,329k ㎡(別表 1) 6 <撮影仕様書> (別表1) 平成 28 年度林野庁空中写真撮影及びオルソデータ作成計画 撮影地区 森 積 地上解像度 地上解像度 指定番号 管理局 (k㎡) (数値写真) (オルソ) C16-13 北海道 第9夕張山地 1,318K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-14 北海道 第3積丹・後志山地 2,378K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-15 北海道 第11狩場山北部 495K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-16 東北 第4田代・十和田 883K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-18 東北 第4早池峰南部 803K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-19 東北 第9焼石岳 1,908K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-20 東北 第4鳥海山 674K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-21 関東 第8磐城南部 1,065K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-22 関東 第4越後湯沢 571K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-23 中部 第4赤石山脈西部 539K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-24 四国 第11室戸 807K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-25 九州 第11大淀川 1,668K㎡ 30cm以下 50cm以下 C16-26 九州 第12南大隅 732K㎡ 30cm以下 50cm以下 合 計 林 地 区 名 面 13地区 13,296㎡ 7 <撮影仕様書> 1-7. 業務着手時の提出書類 受託者は、業務契約締結後、速やかに以下の書類を発注者及び林野庁が別途指定する 精度分析機関に提出すること。 (1) 業務着手届 (2) 業務実施計画書 (3) 業務工程表 (4) 管理技術者届及び経歴書 (5) 照査技術者届及び経歴書 (6) 主任技術者届及び経歴書 1-8. 技術者の資格等 本業務を実施するため、次の(1)~(3)の全ての者について、常時勤務する者を配置で きること。なお、それぞれは兼務できない。 (1) 管理技術者 測量士の資格保有者であり、業務委託契約書に掲げる責務を履行し、技術上の管理、 推進を行うものとし、本業務にかかる十分な実務経験かつ同種の業務実績を有する者。 (2) 照査技術者 測量士又は測量士補の資格保有者であり、同種の業務実績を有する者。 (3) 主任技術者 測量士又は測量士補の資格保有者であり、同種の業務実績を有する者。 入札開札時点において、林野庁と契約する予定の他の同種業務に主任技術者として配 置予定の者は、本業務の技術者として配置できない。 また、管理技術者及び主任技術者は、打合せ協議に必ず出席すること。 1-9. 打合せ協議 受託者は、発注者と協議または打合せを行ったときは、その都度、打合せ協議簿を作 成し、相互に確認する。 1-10. 受入検査 受託者は、社内検査報告書、完了届、成果納品書とともに成果品をそろえ、精度分析 機関の精度分析検査を受けなければならない。精度分析の結果が要求する品質に満たな い場合は、品質の定義に基づいて必要な修正を行い、要求品質に達するまでの確認、修 8 <撮影仕様書> 正を行うこと。 1-11. 成果物に係る権利関係 本業務の成果品に関しては、 「著作権法(昭和 45 年法律第 48 号)第 21 条から第 28 条及び 47 条 2 に定める全ての権利並びに民法(明治 29 年法律第 89 号)第 206 条に定 める所有権(以下「著作権等」という。) 」を発注者が有する。 また、受託者は、本業務の成果品を、発注者の了承を得ずに、発注者への納品用途以 外に利用してはならない。 1-12. 業務上の秘密保持 受託者は、本業務の遂行上知り得た事業内容、内部事情、機密情報、固有の技術情報、 その他本業務に関連する一切の情報はこれを漏洩してはならない。 また、秘密保持義務は、本契約の有効期間内、契約期間の満了後を問わず継続する。 1-13. 瑕疵責任 成果品の引渡しの日から 12 ヶ月を保証期間として、保証期間内に品質基準を満たし ていないことが判明した場合には、受託者の責任において関連する項目を再検査し、不 良箇所を修正すること。 1-14. 協議等 本仕様書、契約書及び契約書約款等に定めのない事項に関し、発注者及び受託者にお いて疑義が生じた場合は、双方協議の上、これを決定する。 9 <撮影仕様書> 第2章 空中写真撮影 2-1. 本章で規定する作業 本章で規定する作業は、基本原図データの更新等に利用する空中写真撮影成果(空中 写真データ)の作成とし、必要な事項について規定する。 空中写真データは、デジタルマッピングにより基本原図データを更新する際の写真及 び標定要素として用いるほか、オルソデータの原典資料としても利用するものである。 2-2. 準拠する法令等 本作業の実施に当たり受託者は、「1-4 準拠する法令等」に記載ある関係法令のほか、 本仕様書及び林野庁測定規程に基づき作業を実施すること。 2-3. 業務対象 第 1 章 1-6 項に記載された撮影地区ごとに範囲を包含する範囲とする。 2-4-1. 計画準備 撮影地区の範囲を網羅するように撮影計画を策定し、GNSS 基準点として使用する電 子基準点と精度検証に必要な検証点の配置を決定する。 (1) 空中写真の地上分解能: 原則 30cm 以内 (2) 撮影重複度:同一コース内の隣接空中写真間のオーバーラップは 60%以上とし、 コース間のサイドラップは 30%以上を標準とする。但し、地形の高低 によりやむを得ない場合は、前者は 55%以上、後者は 10%以上とす ることができる。 (3) 撮影方向:東西又は南北方向を標準とする。 (4) GNSS 基準局は撮影対象区域内との基線距離を原則 50km 以内とし、やむを得な い場合でも 70km を超えないものとする。 (5) 検証点の配置:撮影範囲の「4隅と中心部」に各 1 点(計5点)の地上調整点を 設置し、GNSS/IMU の精度検証を実施する。なお、撮影日が異なる場合、精度を 確保できる検証点の配置と点数とする。 (6) 座標系:平面直角座標系 2-4-2. 空中写真撮影 (1) 空中写真の撮影においては、雪期、新緑期、紅葉期、落葉期を除いた深緑期(原則 5月~10 月)に実施し、気象状況・衛星の配置状況を考慮しながら実施すること。 また、次の事項に該当する場合は、再撮影を検討すること。 ① 品質要求の基準を超えたとき。 10 <撮影仕様書> ② 地形・ハレーション・雲陰などによる実体空白部が生じたとき。 ③ 空中写真の重複度が非適切で、幾何的に数値図化精度に影響を及ぼすと判断され たとき。 ④ 画像の地物が判別できず、実体と同じ程度の明色度・明彩度を有していないとき。 ⑤ 航空カメラの傾きが、品質要求の基準を超えたとき。 ⑥ 直接定位データの点検を行い、撮影コース上で、PDOP 値が 3 より大きいとき、 あるいは最小衛星数が 5 より少ないとき。 (2) 使用する空中写真カメラは、GNSS/IMU ユニットを搭載したデジタルエリアセンサ ーであること。 (3) 空中写真データは、デジタルマッピング作業で使用できるよう、初期歪の除去や画 像合成などの必要な補正処理を行うこと。 (4) 対空標識を設置した場合は、撮影後速やかに撤去すること。 (5) 同一コースの撮影は、直線かつ等高度とすること。 2-4-3. GNSS/IMU 解析計算及び同時調整計算 (1) 空中写真撮影後に、GNSS/IMU 解析計算及び同時調整計算を実施し、要求品質にあ る精度が得られたか確認すること。 (2) GNSS/IMU 解析計算は、林野庁測定規程を参照すること。なお、地上基準局の観測 情報は、電子基準点の観測情報で代用してもよい。電子基準点を利用する場合の観 測データ取得間隔は1秒以下とする。 (3) 水平位置及び標高の基準点は、ブロックの四隅付近と中央部付近に計5点以上配置 すること。なお、撮影範囲の形状・面積・撮影回数に応じて、配点数を増やすこと。 基準点は現地観測を行うものとし、その精度は、水平位置 0.2m 以内(標準偏差)、 標高 0.2m 以内(標準偏差)とする。 (4) デジタルステレオ図化機等によりパスポイント・タイポイント及び調整点の写真座 標を自動及び手動測定し、直接定位により得られた外部標定要素との調整計算を行 った上、各写真の外部標定要素及びパスポイント・タイポイント等の水平位置及び 標高を定めること。 2-5. 品質要求(主要ポイントについては別添資料参照) 2-5-1. 撮影の品質要求 空中写真撮影成果品(空中写真データ)は、本仕様書及び林野庁測定規程の品質要求 を満たす数値化データが取得できる精度を有するものであること。 (1) 空中写真の地上分解能: 原則 30cm 以内 (2) 色の階調: 8bit 以上(R,G,B の各色8bit 以上) 、近赤外線 (3) 空中写真データの画像: 撮影領域全域に渡って、地形・ハレーション・雲陰など 11 <撮影仕様書> による実体空白部を生じないこと。位置正確度に影響を与える幾何的歪みが無いこ と。 (4) ズレ: 計画撮影コースからのズレは撮影高度の 15%以内、計画撮影高度のズレは 5%以内。 (5) GNSS/IMU 解析の精度: PDOP 値が 3 以下、最小衛星数 5 以上(コース上での GPS 解析結果) (6) 基準点残差: 水平位置較差 1.5m 以内、標準較差1m 以内(全調整点を固定して 同時調整計算を行った際の基準点残差) (7) パスポイント・タイポイントの交会残差:標準偏差 0.75 画素以内、最大値 1.50 画 素以内とする。 (8) 時間正確度: 使用する空中写真の撮影時点とする。 (9) 画像ファイル仕様1: Tiff 形式(非圧縮) (10) 画像ファイル仕様2: Jpeg 形式(画像縦方向 1600 ピクセルを変換したもの) (11) 色調補正: 色調補正については樹種界や樹種の識別が行いやすいよう補正する ものとし、詳細事項は発注者と協議の上決定する。 (12) 影補正: 撮影時期や太陽高度によって発生する影部分については、状況が分か るよう影補正するものとし、詳細事項は発注者と協議の上決定する。 (13) インデックスファイル: 標定図ファイルは shape 形式で作成する。 (14) メタデータファイル: 林野庁メタデータ仕様書により作成する。 2-5-2. GPS/IMU の検証項目 撮影日ごとに直接定位計算し、下記項目等の精度管理を行う。 (1) データ取得状況の有無 (2) PDOP(衛星の幾何学的な配置) (3) GNSS 衛星数 (4) 位置往復差 (5) 解の品質 (6) 位置の標準偏差(平均、最大) (7) 位置の RMS(平均、最大) (8) 姿勢の標準偏差の最大(XY) (9) 姿勢の標準偏差の最大(Z) 2-5-3. 標高データ取得と補正 (1) 標高データの取得に当たっては、林野庁等が過去に空中写真撮影により作成した 既存の数値地形モデル等を使うことができるものとする。ただし、既成の数値地形モ デルを使用する場合は、データの品質、経年変化等についての点検を行うものとする。 12 <撮影仕様書> (2) 新たに数値地形モデルを作成する場合は、ステレオマッチング法等により 20mメ ッシュ以下の間隔で、標高データを取得する。(3)急傾斜地や陰影部によるミスマッチ ングの補正は、ブレークライン等により補正するものとする。(4)標高点の精度基準は 2.5m 以内とする。 2-6. 整備対象地物等 本作業における整備対象地物は、表2の地物を対象とする。 表 2 空中写真製品 整備対象地物一覧 大分類 画像 中分類 小分類 主題属性による細分 縮尺 空中写真データ - 前項の地 上分解能 を満たす 縮尺 インデックス - 1/50,000 空中写真 備考 2-7. 品質検査 要求品質が満たされているかを、本仕様書及び林野庁測定規程に基づき検査を行う。 要求品質を満たしていない場合には、再点検を行い修正し、再度検査を行う。 2-8. 成果品 本工程では、次の成果品を電子軸媒体(ポータブル HDD を発注者・森林管理局・精 度分析機関各1セット及びブルー・レイディスクを正・副1セット)により納品するこ と。 (1) 空中写真データ1-1 いわゆるオリジナルデータとして用いる、統合処理後の 4 バンド (R・G・B・IR 各 16bit)1ファイルで、パンシャープン処理をした非圧縮、 TIFF 画像データ。 色調補正なし。 1式 (2) 空中写真データ1-2 R・G・B 計 3 バンド(各8bit) 。 RGB を色調補正し、パンシャープン 処理をした非圧縮、TIFF 画像データ。 1式 (3) 空中写真データ1-3 パンクロマチックバンドより取得された、輝度調整済みの8bit グレースケール 1式 非圧縮、TIFF 画像データ。 (4) 空中写真データ2 上記(2)の画像を用い、画像縦(長辺)方向を 1600 ピクセルに変換した JPEG 画像データ。 圧縮率は“最低”(最高画質)とする。 1式 ファイル名は(1)と同じ。 13 <撮影仕様書> 【例「200_D_2013_13_0_001_N_002_0」の場合】 ・ 200:撮影計画機関 (都道府県 101~147、林野庁 200、地理院 300) ・D:デジタルカラー ・ 2013_13:撮影地区指定番号コード「13-13」 ・ 0:撮影指定番号支番コード ・ 001:コース番号 ・ N:コース補備コード(N:補備なし、A:補備あり) ・ 002:写真番号コード ・ 0:非圧縮ファイル(0:非圧縮ファイル、2:圧縮ファイル) (5) 撮影記録及び撮影標定図(インデックスファイル) 1式 (6) 直接定位計算成果表 1式 (7) 同時調整成果表 1式 (8) 品質評価書 1式 (9) カメラキャリブレーションデータ 1式 (10) 直接定位装置機器点検証明書 1式 (11) 林野庁測定規定精度管理表等 林野庁測定規程第 7 章内に規定する他の精度管理表等とともに、 「林野庁測定規程第 7 章精度管理表等.pdf」として 1 ファイルにまとめる。 14 1式 <撮影仕様書> 第3章 オルソデータ作成 3-1. 本章で規定する作業 本章で規定する作業は、オルソデータの作成に必要な事項について規定する。 オルソデータは、基本原図データ更新の予察資料として用いるほか、国有林 GIS、資 源状況の分析、国土の保全等の基盤情報として利用されるものである。 3-2. 準拠する法令等 本作業の実施に当たり受託者は、 「1-4.準拠する法令等」に記載ある関係法令のほか、 本仕様書及び林野庁測定規程に基づき作業を実施すること。 3-3. 業務対象 第 1 章 1-6 項に記載された撮影地区ごとに撮影地区内を包含する範囲とする。 3-4. 要求品質(主要ポイントについては別添資料参照) オルソデータに必要な要求品質は次のとおりとする。 (1) 地上分解能: 原則 50cm 以内 (2) 色の階調: 8bit 以上(RGB の各色 8bit 以上) (3) 座標系: 平面直角座標系 (4) 絶対位置正確度: 地図情報レベル 5000(現地検証点(GCP 点)との照合) (5) 時間正確度: 使用する空中写真の撮影時点を中心に2年以内とする。 (6) 画像ファイル仕様: ワールドファイル(tfw、jgw)を添付した TIFF 形式(非 圧縮)と JPEG 形式(画像横方向を 1600 ピクセルに変換) (7) 画像ファイルの単位: 図郭サイズは国土基本図郭の平面直角座標系の 3km× 4km 分割メッシュを基本単位とすること。 (8) 局所歪みの補正: 橋梁等の局所的に歪みが発生している箇所については、林野 庁測定規程に従い修正を行うこと。 (9) インデックスファイル: 標定図ファイルは shape 形式で作成する。 (10) メタデータファイル: 林野庁メタデータ仕様書により作成する。 3-5. 整備対象地物等 本作業における整備対象地物は、表2の地物を対象とする。 15 <撮影仕様書> 表.2 オルソデータ 整備対象地物一覧 大分類 画像 中分類 小分類 主題属性による細分 縮尺 オルソデータ - 1/5000 インデックス - 1/50000 備考 デジタルオルソ画像 3-6. 原典資料 本業務で使用する原典資料は以下による。原典資料は発注者が貸与あるいは作業者が 作成(撮影)した最新の成果とする。 (1) 空中写真データ(画像データ及び GNSS/IMU 解析・調整データ) (2) その他発注者が提供する資料 3-7. 品質検査 本特記仕様書の要求品質が満たされているか検査を行う。要求品質を満たしていない 場合には、再点検を行い修正し、再度検査を行う。 3-8. 図郭切り直し作業 必要に応じて、他計画機関で作成されたオルソデータについて、今回作成するオルソ データとシームレス状に繋がるよう図郭の切り直し及びワールドファイルの作成を行 う。 16 <撮影仕様書> 3-9. 成果品 本工程では、次の成果品を電子磁気媒体(ポータブル HDD を発注者・森林管理局・ 精度分析機関各1セット及びブルー・レイディスクを正・副1セット)により納品する こと。 (1) オルソデータ1 R、G、B、計 3 バンド(各8bit) 。 RGB を色調補正した非圧縮、TIFF 画像 1式 データ。 (2) ワールドファイル(tfw)(オルソデータ1) (3) オルソデータ2(サムネイル) 1式 上記(1)の画像を用い、画像横(長辺)方向を 1600 ピクセルに変換した JPEG 画像データ。 圧縮率は“最低” (最高画質)とする。 1式 ファイル名は(1)と同じ。 (4) 1式 ワールドファイル(jgw) (オルソデータ2) 【例「D OR_200_C_2013_13_09JD3300」の場合】 ・ D OR:デジタルオルソデータ ・ 200:撮影計画機関 (都道府県 101~147、林野庁 200、地理院 300) ・D:デジタルカラー ・ 2013_13:撮影地区指定番号コード「13-13」 ・ 09:座標系番号(01~19 まで) ・ JD: 区画名(各座標系の Y 軸及び X 軸を基準として、南北 300km 東西 160km を含む区域を 30km×40km の長方形に分割した区画) ・ 33: 図葉番号(一区画を 100 等分した 3km×4km メッシュの番号) ・00:3km×4km の更に 16 分割した場合 01~16、無分割の場合は 00 (5) インデックスファイル ファイル形式等については、別途指示する。 1式 (6) 数値地形モデルファイル 図郭単位(TXT 形式「X,Y,H」のカンマ区切り) 。小数点以下 1式 2桁まで。 (7) メタデータ XML 形式 (ファイル名については別途指示する。 ) 1式 (8) 作業報告書 1 つの PDF ファイルとし、SHI フォルダに格納する。 1式 (9) BD インデックス 1 つの PDF ファイルとし、SHI フォルダに格納する。 (10) オルソデータ作成精度管理表 17 1式 <撮影仕様書> 1 つの PDF ファイルとし、SHI フォルダに格納する。 (11) その他甲が必要と認める資料 1式 1式 18 <撮影仕様書> (別添) ○(その他) (1)デジタル空中写真撮影に係る要求品質主要項目一覧 項 撮影計画 撮 影 撮影検査 画像処理 GNSS/IMU 解析処理 精度検査 目 要 求 品 質 撮影解像度 地上解像度基準は、原則 0.3m以内 撮影計画高度 計画高度は、各カメラの焦点距離により算出 コース方向 東西又は南北、 写真間・コース間重複度 オーバーラップ 60%(55%) 、サイドラップ 30%(10%)以上 基準点と検証点 「4隅と中心部」に各 1 点(計 5 点) 写真間・コース間重複度 オーバーラップ 60%(55%) 、サイドラップ 30%(10%)以上 偏流角 偏流角は、10 度以内とする。 傾斜角 傾斜角は、5 度以内とする。 計画高度のずれ 計画撮影高度の5パーセント以内 色調等 濃度及び鮮明度が判読に対し障害の無い物 判読障害 ハレーション、暗影部、雲、雲影、積雪等障害の無い物 データの取得 GNSS 衛星データ、撮影画像データ等の取得状況 色調補正 画像は、8bit(R,G,B×各 8bit) 障害補正 画像障害の補正行う。 GNSS/IMU 解析 キネマティック GNSS 解析、最適軌跡解析 地上検証点検証 水平位置・高さとも 1.5m以内を標準とする。 地上座標系検証 水平位置・高さ、1.5m・1.0m以内を標準とする。 上記項目 上記内容 (2)デジタルオルソフォト画像作成に係る要求品質主要項目一覧 項 標高データ 抽出 正射変換 (1/5000) モザイク処理 水平位置 精度検査 目 要 求 品 質 データの取得間隔 標高データの取得グリッド間隔は 20m 以内 ミスマッチングの補正 ブレークラインを取得して行う。 標高点の精度基準 標高点の精度基準は 2.5m以内 地上解像度 地上解像度基準は 50cm以内 色調調整 画像間及び図郭間 処理方法 自動処理とする。 接合部 フェザーリング処理を行う。 位置精度 水平位置精度は 5.0m以内 画像品質 色調、品質(ノイズ、鮮明度、流れ等) 精 水平位置、画像の接合・歪み等 度 19 <撮影仕様書> 20
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