妊娠関連疾患の予防・早期発見に向けて

AmbientAI
A-16
ヘルスケアデータとゲノム解析による病気の予防・早期発見
Initiative toward prevention and early detection of disease using healthcare data and genome analysis
妊娠関連疾患の予防・早期発見に向けて
Initiative toward prevention and early detection of pregnancy-related diseases
数百名規模の妊婦のゲノム情報、血液などに含まれる体内物質、日々のヘルスケアデータの3要素を組み合わせた情報解析を行う共同
研究を東北大学 東北メディカル・メガバンク機構と開始しました。多くの妊婦が発症しながらも原因不明であった病気の発症予防方法や
早期発見方法が世界に先駆けて確立されると期待されます。
特
■ ゲノムと体内物質(タンパク質、代謝産物など)、日々のヘルス
ケアデータ(血圧、脈拍、体重、体温、活動量、睡眠、食事な
ど)の3要素を網羅的に解析する世界初の研究
約9万人
発症者数(
年間)
血圧
活動量
体重
体温
専用アプリでの体調登録
環境要因
その他
早産
妊娠高血圧
症候群
妊娠糖尿病
約7万人
約5万人
■ 東北大学のゲノム解析基盤と、ドコモのヘルスケアデータ収集
基盤とを活用することで、今までにないデータの融合を実現し、
病気のメカニズム解明を促進
日々変化
天候、気温など
(生活環境)
運動、睡眠など
(生活習慣)
食事
(生活習慣)
日々変化
影響
毎年約20万人の妊婦が妊娠関連の
病気にかかっており、その根本的原因
は不明
分解
体内物質
ほぼ不変
遺伝要因
代謝産物
合成
合成
体内物質のバランス
に異常発生
DNA
利用シーン
遺伝
情報
mRNA
遺伝
情報
タンパク質
体調の変化
悪化
タンパク質は生命活動に必要なさまざまな役割を担う
生活習慣・体調変化
環境
妊娠中の
健康状態
遺伝
活動量、睡眠、食事、
体重、血圧、体温、
お口の中の状態など
本研究では、採血等に加え、健康機
器やスマートフォンを使うことで、ゲノ
ム情報に加えて体調の変化を重点的
に調査
徴
筋肉や臓器の
主要な構成要素
食事の
消化・吸収
免疫
神経,ホルモン,
各臓器の働きなどの調整
疾病発症
遺伝要因と環境要因が体内物質のバランスを変
化させ、偏りすぎると病気の発症に至る。
遺伝要因と環境要因の他に、体内物質の変化を
把握する事が重要
■ 妊娠前から出産までの期間中、個人の体質や生活環境に合
わせた体調管理を行うことで妊娠関連疾患の予防・早期発見
を実現し、母体と胎児の健康を維持
■ 出産後に発症する母体の高血圧症や糖尿病等が減少し、胎
内環境等の改善によって子どもの健全な発育を促進
Ambient-AI における役割
本技術はAmbient-AIにおける予兆検知技術としてゲノム等の
生体情報を活用し社会的課題の解決につなげます。
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