解答と解説 - 増田塾

2016 増田塾
入試解答速報
学習院大学(2/11)国際社会科学部
― 学習院大学 ―
2 月 11 日
国際社会科学部
英語
解 答
[Ⅰ]
(A) ハ
(C) ニ
(B) more than eight hours a day on
(D) 多くの注意を必要とする、日々の状況の下では
(E) ニ
(G) ニ
(F) 電話番号を思い出せなかったり、地図の読み方が分からないこと。
(H) ハ・ホ
(I) イ
[Ⅱ]
(A) ニ
(B) by staying in school until after 5 pm
(C) ハ
(D) たいていの青少年犯罪は、夜遅くではなく放課後に発生する。
(E) イ
(F) ニ
(G) イ
(H) 親たちは放課後の活動をより多く望んでいる。
(I) ロ
(J) ロ
(K) ニ・ヘ
[Ⅲ]
(A) ハ
(B) ヘ
[Ⅳ]
(1) イ
(2) ハ
(3) イ
(4) ロ
(5) ニ
[Ⅴ]
(1) ハ
(2) ニ
(3) ロ
(4) ハ
(5) ロ
[Ⅵ]
(X) ロ
(Y) ヘ
(1) イ
(C) イ
(D) ト
(2) ハ
(E) ニ
(3) ハ
[Ⅶ]
(1) (Judging from) what they said , they must have grown up here.
(2) (The decision) gave her the time to spend with her baby.
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解 説
Ⅰ
学習院では定番の、読解力だけでなく文法の理解を試す問題が混在しているいわゆる「総合
問題」。「スマホ依存症」という馴染みのあるテーマからの出題だったので、読解自体は比
較的容易だったのではないかと思われる。
B. more than「〜以上」、a day「1 日につき」、on average「平均して」という慣用表現
と spend の語法が分かっているかどうかを試す出題。
D. that が関係代名詞で situation にかかるという構文的なポイントは問題ないだろう。
attention は「注目」ではなく、ここでは「注意」と訳すこと。差がつくのは involve の訳
語だろう。「テストなどの多くの注意を involve する状況」という文脈を加味すると、ここ
では「含む」と訳しても意味が分からない。「必要とする」か「伴う」くらいの訳語が思い
ついた人は優秀。
F. 第 9 段落の内容だけで答える必要がある。スマホ依存の例は 10 段落にも書いてあるが、
そちらは Robert の意見であり、設問の指示にある Albert の意見は 9 段落の 2 つの例のみ。
あとは 30 字以内とあるので、うまく日本語にまとめたい。
H. (本文と一致しないものを選択)
イ:第 1 段落の第 1 文と一致している。
ロ:第 1 段落の第 2 文、あるいは第 4 段落の記述から一致していると判断出来る。選択肢
の over は「〜に対して」の意味で、「直接のコミュニケーションよりもスマホを選ぶ」と
正確に読めていれば問題ないだろう。
ハ:第 7 段落の実験内容と矛盾している。
ニ:第 6 段落の実験と一致している。本文中の血圧云々に関する記述が、選択肢の physical
effects に対応している。
ホ:第 5 段落の第 2 文と矛盾している。本文では「スマホが視界に入らないと動揺する」
とあるだけで、選択肢のように「スマホをなくすことを恐れている」わけではない。
ヘ:第 9 段落の後半の具体例と一致している。
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ト:最終段落の内容をまとめたものなので、一致している。
Ⅱ
少年が関わる犯罪を抑制するために、夜間外出禁止にするよりも、放課後の時間をクラブ活
動のようなものに費やした方が効果的であるということを示した文章。特に抽象的な議論を
しているわけではないが、内容一致で不適切な選択肢を見極める際に、細部までしっかりと
読めているかが試されている。それ以外の問題も丁寧に読まないと得点に結びつかないよう
に作問されているので、思ったよりも得点が伸びていない受験生が多いのではないだろう
か。
B.「5 時過ぎまで学校にずっと残ることによって」という内容にすれば良い。夕方の時間が
最も犯罪が多いという趣旨を後の部分から読み取った上で、内容も加味して考えた方が解き
やすかったはずだ。
C. a fifth → 「5 分の 1」、weekdays → 「平日」
上記の 2 つが分かっていれば問題ないだろう。
D. not A but B = B, not A
本文では、A が late at night、B が after school に対応すると考えれば良い。
F. unevenly「不公平に」
単語の意味が分からなくても、後続の文に白人と黒人で扱いが異なっていることは読み取れ
ると思うので十分に類推出来るはずだ。正解の選択肢がパラフレーズされているので、内容
をしっかりとつかんだ上で消去法をうまく用いつつ解答を出したい。
I. enroll が「〜に登録する」なので over-enrolled「登録過多 → 申し込み人数が多すぎる」
と類推出来れば単語問題として処理可能。もし出来なければ、直前に「供給が需要を満たし
たら、(プログラムの数は)3 倍になるだろう」と言っているので、今現在、需要(=生徒側の
要求)に対して、供給(=We が供給するプログラム)は追いついていないと分かる。そのこと
を考慮した上で選択肢を見れば解答は導き出せるはずだ。
K. (一致するものを選択する)
イ:第 1 段落と矛盾、「ギャングと貧困で知られた地域」とあるだけで、「ギャングのため
の学校」ではない。
ロ:Baltimore ではなく New Jersey の記述なので不一致。
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ハ:第 4 段落と不一致、すべての犯罪の 70%ではなく、少年犯罪の 70%が外出禁止令違反
というのが本文の記述。
ニ:第 6 段落後半と一致、are rarely informed by scientific studies という部分を読み落と
さなければよい。
ホ:第 3、4 段落の内容と矛盾、本文の趣旨の一つ。他の設問部分を解答出来ていれば容易
に不一致だと判断出来るはずだ。
ヘ:本文の内容と一致、第 1 段落、および本文の趣旨を理解出来ていれば正解だと判断出来
る。
ト:第 3 段落の第 1 文の誤読を狙った選択肢、「少年犯罪を不安視する都市」というのが本
文で、選択肢の記述とは明確にずれている。
Ⅲ
配点が 25 点で、1 つ 5 点だと思われるのでここでケアレスミスをすることは何としても避
けたい。日本の水力発電が 4 位なので(A)に「ロ」(=2.69)が入ると最初は思うが、(B)に「ヘ」
(=63.88)が入り、それが 1 位になるので、(A)は「ロ」ではなく「ハ」(=3.85)だと考え直す
必要がある。それ以外は即答出来るはずだ。
Ⅳ
文法ではなく、基本的な語彙・熟語の知識を試す問題。最低でも 3〜4 つは得点したい。(4)
の without my knowledge「私の知らないうちに」は類推出来ると思うがやや盲点だったか
もしれない。(5)は「〜に向ける」という意味で to を選びたい。
Ⅴ
(1) ハ → needed
(4) ハ → widen
(2) ニ → a better life
(5) ロ → raising
(3) ロ → powerful
Ⅵ
(X)(Y)
準備を怠っていて授業についていけなかった A と、事前に準備をしていた B のやりとりで
ある点と、空所後ろの they という代名詞の複数形に注目して解答すればよい。
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(1) ~ (3)
どれも基本事項なので取りこぼしのないようにしたい。この大問は配点がやや高め(25 点)
になっているのでケアレスミスは何としても避けたいところだ。
Ⅶ
(1)
彼らの話から
→ what 節を用いて節構造にしたほうが、冠詞 etc を気にせず書けるのでオススメ。
〜だったにちがいない
→ must have p.p
(2)
時間を与えてくれた
→ 解答例のように直訳でも十分。思いつかなければ、enabled her to stay with her baby
などと、多少ごまかして書いて部分点はもらえるようにしたい。
<概評>
文法から読解までバランスよく出題されていて、受験生の英語全般の学力を測るのに適した
出題だった。
読解問題(計 100 点)が合否に影響を与えるのはもちろんだが、難易度の割に配点が高めだっ
た大問 3 と、大問 6(計 50 点)を高得点で通過出来ていることが望ましい。
難問奇問の類はほとんどないが、だからと言ってサービス問題がある訳でもないので、7 割
程度出来ていれば、十分なアドバンテージが取れているはずだ。
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