1.調査の概要 1. 調査の概要 (1) 観光収入の推計 県経済の自立的な成長にとって観光産業の重要性は増してきており(平成 26 年度観光収入 5,342 億円) 、観光産業を振興するため、また、戦略的な観光施策や観光地づくりを進めていく うえで、観光客の属性や行動、観光消費単価などの観光統計を継続的に整理することが求めら れる。 こうした中で、沖縄県は国内線を利用して出域する観光客を対象とした航空乗客アンケート 調査を毎年実施、旅行者の属性、旅行内容、消費額等を四半期毎に整理し、観光消費単価と観 光収入の推計を行っている。平成 26 年度は、離島空港から直接県外に出域する県外客マーケッ トや消費額の状況を把握するため、石垣空港、宮古空港においても調査を実施した。 (2) 主要離島における観光動態や観光消費単価の把握 入域観光客数 1,000 万人を目指していく中では、沖縄本島だけでなく主要離島においても県 外客の受け入れを増やしていくことが求められている。こうした中で、八重山諸島では、平成 25 年に新石垣空港が開港したことにより、平成 26 年の観光客数は対前年比 118.95%増加の 1,121,622 人となった。このような観光客の増加や動態の変化に対し、適切に観光客の受け入 れを推進していくためには、観光動態を的確に把握することが必要である。なお、主要離島の 観光振興においては、県外客のみならず沖縄本島などの圏域外から来訪する県内客の動態を把 握することも必要である。 そのことから、平成 26 年度調査では、八重山圏域(石垣市、竹富町、与那国町) 、宮古圏域 (宮古島市、多良間村) 、久米島の主要離島における圏域外客(県外客および圏域外県内客)の 観光動態および観光消費単価について、把握を行った。なお、本報告書において八重山圏域に おける圏域外県内客とは、石垣市、竹富町、与那国町以外に居住する沖縄県民とする。宮古圏 域における圏域外県内客とは、宮古島市、多良間村以外に居住する沖縄県民とする。久米島に おける圏域外県内客とは、久米島町以外に居住する沖縄県民とする。 1 図表 1-1 調査の構成(航空乗客アンケート) 調査項目 ・ 旅行者の属性(居住地、性年代、旅行回数等) ・ 旅行内容(旅行目的、同行者、宿泊日数、項目別消費額等) ・ 旅行の満足度(旅行全体、宿泊施設、食事、土産品、海の美しさ、景観) ・ 宿泊施設(リピートしたことのある施設・3 泊以上したことのある施設) *太字は那覇空港での調査のみ実施。 調査時期 ○那覇空港 ・ 第 1 回 平成 26 年 6 月 13 日(金) 、15 日(日) ・ 第 2 回 平成 26 年 8 月 3 日(日)、22 日(金) ・ 第 3 回 平成 26 年 11 月 7 日(金) 、9 日(日) ・ 第 4 回 平成 27 年 2 月 6 日(金)、8 日(日) ○石垣空港 ・ 第 1 回 平成 26 年 6 月 20 日(金) 、22 日(日) ・ 第 2 回 平成 26 年 7 月 25 日(金) 、27 日(日) ・ 第 3 回 平成 26 年 10 月 19 日(日) 、24 日(金) ・ 第 4 回 平成 27 年 2 月 13 日(金) 、15 日(日) ○宮古空港 ・ 第 1 回 平成 26 年 6 月 27 日(金) 、29 日(日) ・ 第 2 回 平成 26 年 7 月 25 日(金) 、27 日(日) ・ 第 3 回 平成 26 年 10 月 24 日(金) 、26 日(日) ・ 第 4 回 平成 27 年 2 月 15 日(日) 、27 日(金) 実施空港 那覇空港、石垣空港、宮古空港 調査対象 ・ 航空機を利用して県外へ出域する日本人客を対象に調査票を配布(石垣空 港、宮古空港については、県外に直行する便に搭乗している日本人客を対 象) 。配付数は、各便の座席数に応じて比例配分している。 ・ 修学旅行生は調査対象者から除いている。 調査方法 ・ 調査員が搭乗待ちの観光客に調査票を返信用封筒とともに手渡し、郵送(料 金受取人払)にて回収した。 ・ 調査票は、A3 両面 1 枚とした。 配布数 ・ 13,028 票 ○那覇空港:12,000 票(各回 3,000 票) ○石垣空港:933 票(第 1 回 184 票、第 2 回 258 票、第 3 回 225 票、第 4 回 266 票) ○宮古空港:95 票(第 1 回 26 票、第 2 回 22 票、第 3 回 22 票、第 4 回 25 票) 回収数 ・ 4,432 票 ○那覇空港:3,978 票(第 1 回 915 票、第 2 回 1,046 票、第 3 回 1,001 票、第 4 回 1,016 票) ○石垣空港:414 票(第 1 回 105 票、第 2 回 110 票、第 3 回 92 票、第 4 回 107 票) ○宮古空港:40 票(第 1 回 6 票、第 2 回 10 票、第 3 回 14 票、第 4 回 10 票) 回収率 ・ 34.0%(那覇空港:33.2%、石垣空港:44.4%、宮古空港:42.1%) 2 図表 1-2 調査の構成(主要離島来訪者アンケート) 調査項目 ・ 旅行者の属性(居住地、性年代、旅行回数等) ・ 旅行内容(旅行目的、同行者、宿泊日数、項目別消費額等) ・ 旅行の満足度(旅行全体、宿泊施設、食事、土産品、海の美しさ、景観) 調査時期 ○石垣空港 ・ 第 1 回 平成 26 年 6 月 20 日(金) 、22 日(日) ・ 第 2 回 平成 26 年 7 月 25 日(金) 、27 日(日) ・ 第 3 回 平成 26 年 10 月 19 日(日) 、24 日(金) ・ 第 4 回 平成 27 年 2 月 13 日(金) 、15 日(日) ○宮古空港 ・ 第 1 回 平成 26 年 6 月 27 日(金) 、29 日(日) ・ 第 2 回 平成 26 年 7 月 25 日(金) 、27 日(日) ・ 第 3 回 平成 26 年 10 月 24 日(金) 、26 日(日) ・ 第 4 回 平成 27 年 2 月 15 日(日) 、27 日(金) ○久米島空港 ・ 第 1 回 平成 26 年 6 月 20 日(金) 、22 日(日) ・ 第 2 回 平成 26 年 7 月 25 日(金) 、27 日(日) ・ 第 3 回 平成 26 年 10 月 19 日(日) 、24 日(金) ・ 第 4 回 平成 27 年 1 月 30 日(金) 、2 月 1 日(日) 実施空港 石垣空港、宮古空港、久米島空港 調査対象 ・ 航空機を利用して圏域外へ出域する日本人客を対象に調査票を配布(圏域外 に居住する沖縄県民含む)。配付数は、各便の座席数に応じて比例配分して いる。 ・ 修学旅行生は調査対象者から除いている。 調査方法 ・ 調査員が搭乗待ちの観光客に調査票を返信用封筒とともに手渡し、郵送(料 金受取人払)にて回収した。 ・ 調査票は、A3 両面 1 枚とした。 配布数 ○石垣空港:3,200 票 (各回 800 票) ○宮古空港:1,600 票 (各回 400 票) ○久米島空港:631 票 (第 1 回 198 票、第 2 回 167 票、第 3 回 167 票、第 4 回 99 票) 回収数 ○石垣空港:1,130 票(第 1 回 285 票、第 2 回 258 票、第 3 回 273 票、第 4 回 314 票) ○宮古空港:499 票(第 1 回 133 票、第 2 回 137 票、第 3 回 113 票、第 4 回 116 票) ○久米島空港:250 票(第 1 回 90 票、第 2 回 45 票、第 3 回 74 票、第 4 回 41 票) 回収率 ○石垣空港:35.3% ○宮古空港:31.2% ○久米島空港:39.6% 3
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