Economic Indicators 定例経済指標レポート

EU Indicators
欧州経済指標コメント:1月英国消費者物価
発表日:2016年2月16日(火)
~航空運賃の乱高下にご注意を~
第一生命経済研究所 経済調査部
主席エコノミスト 田中 理
03-5221-4527
・ 1月の英国の消費者物価は前年比+0.3%と前月(同+0.2%)から上昇率が小幅加速。昨年2~10月
の同▲0.1~ゼロ%のディスインフレ圏から、過去3ヶ月は徐々に上昇率が加速し、昨年1月(同+
0.3%)以来の水準に復帰した。今月の内訳は、昨年1月の大幅下落の反動からエネルギー価格の下落
率が縮小した一方(前月:同▲7.3%→今月:同▲5.5%)、一時的な要因で前月に高めに出たコア物
価の上振れが剥落し(同+1.4%→同+1.2%)、全体の計数を押し下げた。
・ 前月に大幅に上振れした航空運賃が今月は下押しに働いた(同+26.7%→同▲1.9%)。冬季休暇時期
の割増運賃適用のタイミング、茲許の原油価格下落による燃料サーチャージの引き下げタイミング、
統計サンプルによる振れなどの内、どの要因が影響したかは定かでないが、過去2ヶ月の上振れ・下
振れは一時的なものと考えるのが自然だろう。航空運賃を除くコア物価の上昇率は前月対比で不変。
・ その他コア物価の構成費目では、昨年央のボトム時と比べて、衣料・履物、家財道具、通信、書籍・
文具、パッケージ旅行、宝飾品の上昇が目立つ。全般に選択的消費費目がコア物価の底離れにつなが
っている模様だが、過去数ヶ月にこうした動きに弾みがついている印象はない。
・ 原油市況から判断して、来月のエネルギー価格の下落率は一段と縮小し、その後は年央に向け下落率
が再び拡大すると予想される。向こう半年程度の消費者物価は前年比小幅プラス圏で推移しよう。
■英国:消費者物価の推移(前年比)
(%)
■英国:コア消費者物価の要因分解(前年比)
(%)
全体
全体除く航空運賃
コア
コア除く航空運賃
4.0
3.5
3.0
3.0
2.5
衣料
住宅
家財道具
交通
教育
その他
コアCPI
2.0
2.5
2.0
1.5
1.5
1.0
1.0
0.5
0.5
0.0
0.0
-0.5
12
13
14
15
注:コア物価は食料・タバコ・アルコール・エネルギー除く
出所:英統計局資料より第一生命経済研究所が作成
16
-0.5
12
13
14
15
16
出所:英統計局
■英国の消費者物価(%)
消費者物価
コア消費者物価
食料品
アルコール
たばこ
エネルギー
住宅用燃料
自動車燃料
(前期比)
(前年比)
(前年比)
(前年比)
(前年比)
(前年比)
(前年比)
(前年比)
(前年比)
2015
2015
2016
1Q
2Q
3Q
4Q
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
-0.7
0.6
0.1
0.1
0.2
0.1
-0.2
0.3
-0.1
0.1
0.0
0.0
-0.8
0.1
-0.0
0.0
0.1
0.1
0.0
0.1
0.0
-0.1
-0.1
0.1
0.2
0.3
1.3
0.8
1.0
1.3
1.0
0.7
1.1
1.0
1.0
1.1
1.3
1.4
1.2
-2.9
-2.3
-2.5
-2.7
-1.9
-2.1
-2.6
-2.5
-2.3
-2.7
-2.5
-2.9
-2.7
-1.7
-2.1
-2.2
-4.0
-2.7
-2.1
-2.4
-1.9
-2.3
-4.5
-2.6
-4.8
-3.0
7.5
6.0
4.8
4.2
5.9
5.7
5.1
5.0
4.1
4.0
4.4
4.2
4.3
-8.4
-6.5
-7.7
-7.9
-6.4
-6.2
-6.7
-7.6
-9.0
-8.5
-8.0
-7.3
-5.5
-2.6
-3.0
-3.6
-4.1
-3.1
-3.1
-3.2
-3.5
-4.3
-4.2
-4.2
-4.0
-3.7
-15.5 -11.3 -13.0 -12.8 -10.9 -10.5 -11.5 -12.8 -14.8 -14.0 -12.9 -11.4
-7.3
注:消費者物価の前期比は季節調整前。コア消費者物価は食料・アルコール・たばこ・エネルギーを除く。出所:英統計局
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内
容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
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