新製品紹介 HEV 用大電流ハーネス Power Harness for Hybrid Electric Vehicles HEV(Hybrid Electric Vehicle, たが,本開発品は 3 本のケーブルを 用いて,大電流による発熱を抑え, 以下,HEV と略記)用大電流ハー 一括してシールドしたケーブル構造 バネ部( 図 2(b) )には応力緩和特 ネスはハイブリッド自動車(HEV) を採用した( 図 1)。それによって 性 の 良 い ス テ ン レ ス 材 を 使 用 し, の駆動モーター,インバータ,バッ 外装外径を 10 %低減し,ケーブル 85 ℃の環境下でも安定した接触圧 テリーなど,パワーエレクトロニク の配策性を向上させた。開発品と従 力を確保した。 スユニット間の接続に使用される。 来品の比較を表 1 に示す。 この他に,端子横揺れ防止ガイド ハーネスは,ユニットの搭載レイア インバータ側の接続には,従来の (図 2 (c) ) , 導体湾曲成形 (図 2 (d) ) , ウトが決まった後,隙間空間を利用 ネジ止め端子による接続から,バネ ケーブル固定( 図 2(e) )の構造を して配策される。そのため, 省スペー 接点の端子を使用したコネクタ接続 取り入れ,振動時の接続安定性を確 ス化と組み付けの容易性が要求され に変更し顧客生産工程における組み 保した( 図 3)。この構造は日立金 る。この課題に対応するため,この 付け性を向上させた。このバネ接点 属独自のもので,耐振動性の要求仕 度ケーブルの配策性とインバータ側 の端子には 2 種類の材料を用いた 様を満たすとともに,組み付け容易 の組み付け容易性を向上したハーネ デュアルメタル端子を採用した。端 性の向上を実現した。 スを開発した。 子本体( 図 2(a))には導電率 90 % 従来品のハーネスは個別にシール IACS(International Annealed ドされたケーブルを 3 本使用してい Copper Standard)以上の銅合金を (a) ( 電線材料カンパニー) (b) Dual metal terminal Ring terminals on the motor side Ring terminals on the motor side Connector on the inverter side (a) Terminal body (b) Spring Ring terminals on the inverter side Outer cover Outer cover 50 mm (c) Guide to prevent the terminal body from rolling 50 mm 図 1 HEV 用大電流ハーネス(a)開発品 (b)日立金属従来品 Fig. 1 Power harness for hybrid electric vehicles (a) new product (b) conventional product (d) Bend forming of conductor (e) Cable clamp 表 1 開発品と従来品の比較 Table 1 Comparison of new and conventional products 20 mm Conventional product Secured by 3 bolts Secured by 6 bolts Outer diameter of outer cover (mm) φ27 φ30 Min. bend radius of outer cover (mm) 100 150 Connection to inverter Outer cover Outer cover Internal structural diagram Shield 46 日立金属技報 Vol. 32(2016) 図 2 インバータ側コネクタの断面図 Fig. 2 Cross-section of connector on inverter side Contact resistance (mV/A) New product Shield 0.10 0.05 0.00 0 20 40 60 Time (hours) 図 3 振動試験中の接続部接触抵抗 Fig. 3 Contact resistance during vibration test
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