平成28年度当初予算編成について(PDF:190KB)

平成28年度当初予算編成について
◎はじめに
今回の当初予算 は、 二期目の公約の 着実 な実現に向け、 引き 続き、大規模災
害等の発生に備えた防災・減災対策の推進に最優先で取り組むほか、人口減少対
策や更なる実需の追求による地域経済の活性化に重点的に取り組むこととした。
また、ドクター ヘリ コプターの導入 準備 やえひめいやし の南 予博の開催によ
る南予の魅力発信、農林水産業の体質強化、えひめ国体の開催に向けた最終段階
の準備など、重要課題にも的確に対応するとともに、国の一億総活躍社会の実現
に向けた緊急対策等に即応して地方創生や防災対策などに取り組む2月補正予算
とあわせ、切れ目のない対策を講じることとした。
編成に当たって は、 県民のニーズや 県議 会各会派の要望 も踏 まえながら、ス
クラップ・アンド・ビルドを徹底し、限られた財源を愛顔枠や防災・減災強化枠
に積極的に投入するなど、メリハリの利いた予算編成を行うこととした。
◎具体的な予算編成方針については
○愛顔あふれる愛媛づくり(第二ステージ)
1 雇用、経済に愛顔を
(1) 戦略的な営業活動の展開
本県のもの づくり 企 業の優れた 技術力 を 活かした取 引の拡 大 を図るため、
「スゴ技」デー タベ ースを活用した 情報 発信やビジネス マッ チング、海外等
でのトップセー ルス を行うとともに 、「 すご味」、「す ごモ ノ」等の海外へ
の販路拡大に取 り組 むため、マレー シア で愛媛フェアや 輸出 商談会を開催す
ることとした。
また、県産 かんき つ の輸出拡大 を図る た め、カナダ など需 要 が見込まれる
新規輸出国の開 拓の ためのプロモー ショ ンを実施すると とも に、中国や韓国
等をターゲット に、 媛すぎ・媛ひの きの 高付加価値商品 の技 術検討や営業活
動の強化を図る ほか 、水産物につい ては 、ハラール認証 取得 等を突破口とし
て中東諸国等へ の輸 出拡大に取り組 むな ど、商品ごとに 戦略 的な営業活動を
展開することとした。
(2) 活力ある産業づくり
「スゴVen.」掲載企業の成長を支援するため、経営戦略のブラッシュアッ
プや大手企業等 との マッチングに取 り組 むとともに、積 極的 な企業誘致を進
めるため、首都 圏域 の企業に対し、 市町 と連携して土地 情報 等立地環境の情
報発信や立地フェアの開催に取り組むこととした。
また、厳し い経営 環 境にある中 小企業 を 支援するた め、円 滑 な事業承継の
ための経営者向 けセ ミナーの開催や 個別 指導を実施する とと もに、中小企業
の資金需要に適 切に 対応できるよう 、事 業承継のための 融資 枠を創設するな
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ど、新規融資枠を拡大して経営の安定・強化を図ることとした。
(3) 産業を担う人づくり
中高生等に スゴ技 企 業の魅力を 発信し 、 若年者の県 内就職 を 促進するとと
もに、キャリア 教育 の充実や卒業後 のフ ォローアップを 行う ほか、女性や若
者と企業とのマ ッチ ングを推進する など 、中小企業の人 材確 保と職場定着を
支援することとした。
また、地域 産業の 担 い手を育成 するた め 、県立高校 と企業 が 連携したイン
ターンシップの 実施 などによる実践 的な 職業教育に取り 組む とともに、今治
工業高等学校に新設する造船コースに必要な実習棟を整備することとした。
そのほか、 農林水 産 業への若手 女性等 の 進出を促進 するた め 、次世代リー
ダーとなる一次産業女子を育成することとした。
(4) 愛媛ブランドの確立
本県の新ブ ランド 「 愛媛クィー ンスプ ラ ッシュ」、 「愛媛 あ かね和牛」、
「伊予の媛貴海 」の 知名度向上と販 路開 拓を図るため、 首都 圏等でのキャン
ペーン活動や試食イベントなどを実施することとした。
また、本県 が開発 し たデルフィ ニウム の 新品種「さ くらひ め 」を活用した
本県のイメージ 戦略 を展開するため 、積 極的なプロモー ショ ンの実施や関連
商品の開発に取 り組 み、ブランドイ メー ジの向上による 営業 力の強化を図る
こととした。
(5) 農林水産業の振興
TPPの大 筋合意 な ども踏まえ 、本県 の 基幹産業で ある農 林 水産業の体質
強化のための基 金を 設置し、新規就 農の ための基盤整備 や農 業経営体による
農地集約化に必 要と なる農業用機械 ・施 設等の導入を支 援す るとともに、か
んきつ王国愛媛 を支 えるため、産地 ごと の担い手確保等 への 取組みや、紅ま
どんな等の戦略 品種 の生産拡大に向 けた 先進技術の導入 など を支援すること
とした。
また、県産 材の増 産 と安定供給 に向け て 、主伐の導 入と再 造 林を緊急的に
支援するととも に、 県産CLTの普 及を 図るため、汎用 性の あるCLT建築
物の実施設計書 の作 成による新たな 活用 策の提案や実務 者向 け技術セミナー
の開催などに取り組むこととした。
さらに、農 林水産 業 の6次産業 化の取 組 みを推進す るため 、 商品開発やチ
ャレンジショッ プで の販売促進、販 路開 拓のための商談 会へ の出展などを支
援することとした。
(6) 交通ネットワークの整備
本県の高速 交通の 一 翼を担う松 山空港 へ のアクセス 向上に 向 け、総合的な
交通体系の観点 から 、路面電車延伸 のル ートや道路交通 への 影響等を詳細に
調査・検討する とと もに、地域の活 性化 や災害対策等に 資す る道路ネットワ
ークの整備を図 るた め、地域高規格 道路 大洲・八幡浜自 動車 道の建設を着実
に進めるほか、 上島 地域の離島性を 解消 し、地域の一体 化を 図る岩城橋の整
備を推進することとした。
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お年寄りや障害者に愛顔を
(1) 医療体制の充実
新しい地域 医療構 想 に基づき、 関係者 が 連携して、 地域に ふ さわしい効率
的かつ効果的な医療 提供体制の充実・強 化への取組みを推進 することとした。
また、ドク ターヘ リ コプターの 早期導 入 に向け、運 航調整 委 員会を設置し
て関係機関との 調整 や運航要領の作 成を 行うとともに、 愛媛 大学医学部に寄
附講座を設置し 、搭 乗医師や看護師 の確 保と持続的な人 材育 成を行う体制の
構築に取り組み、三次救急医療体制の充実・強化を図ることとした。
さらに、若 い世代 や 働き盛りの 世代に 対 して栄養バ ランス の とれた食生活
の普及を図り、県民参加型の健康づくりを推進することとした。
(2) 支え合う福祉社会づくり
アクティブ シニア を 対象にサイ クリン グ を通じた健 康・生 き がいづくりを
推進するととも に、 高齢者が住み慣 れた 地域で安心して 暮ら すための地域包
括ケアシステムの構 築に向け、人材育成 プログラムの開発・ 検証を行うほか、
地域介護を支え る人 材としてアクテ ィブ シニアを対象に 介護 ボランティアを
養成することとした。
また、特別 支援学 校 で学ぶ生徒 の自立 と 社会参加促 進のた め 、障害の状態
や発達段階に応 じた キャリア教育の 充実 と、技能検定や 職場 開拓等による就
労支援の強化を 図る とともに、障害 者雇 用を促進するた め、 マッチングサポ
ーターによる受 入先 企業の開拓や職 場見 学を実施するな ど、 企業の障害者に
対する理解促進に努めることとした。
3 子どもたちや女性に愛顔を
(1) 結婚・出産・子育て支援の充実
えひめ結婚 支援セ ン ターにおい て、S N Sを活用し た若者 へ の情報発信の
強化を図り、結 婚支 援イベントや縁 結び 事業を推進する とと もに、結婚から
子育てまでワンストップで相談することができる愛顔の子育て応援アプリ
「きらきらナビ」を運営し、子育て世帯等の不安解消に努めることとした。
また、私立 幼稚園 の 経営の安定 化と保 護 者の負担軽 減を図 る ため、運営費
の補助を行うこととした。
さらに、放 課後児 童 支援員の資 質向上 に よる放課後 児童ク ラ ブの充実を図
るとともに、育 児休 業等の取得促進 に取 り組む企業を顕 彰し 、職場環境の改
善を促進するな ど、 仕事と子育て等 の家 庭生活が両立で きる 環境整備に取り
組むこととした。
(2) 教育の充実と文化・スポーツの振興
本県独自の 学力診 断 等により学 習成果 を 検証し、指 導方法 の 改善に取り組
むことで、子ど もた ちの確かな学力 の定 着・向上を図る とと もに、「日本の
次世代リーダー 養成 塾」への参加を 通じ て、世界的な視 野で 行動できる次世
代人材の育成に 努め るほか、選挙権 年齢 の18歳以上へ の引 き下げに伴い、
政治や選挙への関心を高めるための主権者教育を推進することとした。
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また、えひ めこど も の城で「子 ども芸 術 祭」を開催 し、芸 術 文化の振興を
図るとともに、 いじ め問題への対応 を強 化するため、小 ・中 ・高の児童生徒
による意見交換 やモ デル校における 生徒 が主体となった いじ め防止活動の実
践などにより、 自ら 考え行動する取 組み の普及を図るほ か、 スクールカウン
セラーによる相談体制の充実を図ることとした。
さらに、私 立学校 の 経営の安定 化と保 護 者の負担軽 減を図 る ため、運営費
の補助を行うと とも に、低所得世帯 の生 徒に対する授業 料の 減免について引
き続き県費で支援することとした。
そのほか、 「愛顔 」 あふれる感 動エピ ソ ードや写真 を広く 募 集し、全国に
発信して、「愛 顔」 の浸透と本県の イメ ージアップを図 るほ か、東京オリン
ピックも視野に 入れ て、将来、国際 大会 で活躍できるジ ュニ アアスリートの
発掘と独自の育成プログラムによる一貫指導に取り組むこととした。
(3) えひめ国体に向けた準備の加速化
えひめ国体 ・全国 障 害者スポー ツ大会 の 公式ポスタ ーの制 作 や路面電車の
ラッピング広告 等に よる県内外への 積極 的な広報活動を 行い 、機運醸成と県
民運動の推進を図ることとした。
また、水泳 競技の 会 場となるア クアパ レ ットまつや ま特設 プ ールを整備す
るとともに、県 総合 運動公園陸上競 技場 で開催する総合 開・ 閉会式やユニバ
ーサルデザイン に配 慮した全国障害 者ス ポーツ大会の会 場づ くりについて、
詳細な設計を行 うほ か、市町が実施 する 競技別リハーサ ル大 会の運営を支援
するなど、来年 度に 迫ったえひめ国 体に 向け、最終段階 の準 備を加速化する
こととした。
さらに、主 力とな る 有望選手を 中心と し た競技力向 上対策 の 一層の強化に
取り組むととも に、 全国障害者スポ ーツ 大会における参 加選 手の育成強化を
進めることとした。
(4) 持続可能な地域づくり
首都圏での 情報発 信 や移住コン シェル ジ ュによる相 談支援 等 に加え、県内
にも新たにコン シェ ルジュと地域移 住相 談員を設置し、 受入 態勢の強化を図
るとともに、市 町等 と連携して、地 域が 必要とする人材 をタ ーゲットにした
就業体験を実施 する ほか、移住を希 望す る働き手世帯や 子育 て世帯をターゲ
ットに、住宅改修を 支援するなど、移住 促進に戦略的に取り 組むこととした。
(5) 参画と協働による地域社会づくり
市町等が自 らの創 意 工夫により 取り組 む 特色ある地 域づく り への支援を行
うとともに、女 性の 活躍を推進する ため 、企業経営者へ の意 識啓発やアドバ
イザーの派遣支 援、 女性社員のキャ リア 形成などに取り 組む ほか、NPOの
自立促進を図る ため 、モデルとなる 成功 事例の創出を総 合的 に支援すること
とした。
4 観光に愛顔を
(1) 自転車新文化の推進
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自転車新文 化推進 の ための官民 連携組 織 を設立する ととも に 、寄附を原資
とする基金を設 置し 、「しまなみ海 道・ 国際サイクリン グ大 会」の開催やサ
イクリストの受 入環 境の整備促進、 愛媛 サイクリングの 日の イベントの開催
など、オール愛 媛で 「サイクリング パラ ダイス愛媛」の 実現 に向けた取組み
を推進することとした。
また、自転 車の安 全 利用を促進 するた め 、高校生や 高齢者 の ヘルメット着
用を推進すると とも に、思いやり1 .5 m運動の普及啓 発な ど、交通マナー
の向上を図るための対策を強化することとした。
(2) 観光振興と愛媛の魅力発信
「えひめい やしの 南 予博201 6」を 契 機とする南 予の魅 力 発信と主体的
なまちづくり活 動を 支援し、南予地 域の 活性化を推進す ると ともに、「ゆる
キャラグランプ リ2 016in愛顔 のえ ひめ」の開催を 支援 するほか、首都
圏等において、 みき ゃんやキャッチ コピ ーを活用した本 県の 観光・物産のP
Rイベントを市 町と 連携して開催し 、本 県の魅力発信と イメ ージアップによ
る県外からの誘客促進に取り組むこととした。
また、観光 振興に も 効果が期待 できる 東 京オリンピ ックの 事 前合宿につい
ては、ターゲッ ト国 を絞り込み、市 町と 連携して効果的 な誘 致活動を展開す
るとともに、県 内で も有数の観光資 源で あるとべ動物園 につ いて、ペンギン
舎の観覧席に屋根を設置し、観覧環境を向上させることとした。
(3) 国際観光・交流の推進
台湾との経 済・観 光 交流を促進 するた め 、旅行商品 の造成 支 援やプロモー
ション活動の実 施等 によるチャータ ー便 の運航など、定 期便 運航を目指した
取組みを進める とと もに、上海便や ソウ ル便の安定的な 運航 に向けて、イン
バウンド、アウ トバ ウンド両面から の効 果的な対策に取 り組 むなど、松山空
港国際線の利用促進を図ることとした。
また、中四 国関係 県 等と連携し 、イン ド ネシアや韓 国など ア ジア地域での
誘客促進活動の 強化 に努めるととも に、 東京オリンピッ ク・ パラリンピック
を見据えた首都圏からの外国人観光客の誘致促進に取り組むこととした。
5 地域の安全・安心に愛顔を
(1) 防災・減災基盤の整備
南海トラフ 地震等 の 大規模災害 の発生 に 備えるため 、地域 住 民の避難や緊
急物資の輸送等に大 きな役割を果たす緊 急避難道路の改良や 危険箇所の解消、
橋りょうの耐震補強等の促進に取り組むこととした。
また、伊方 原発の 避 難・救援道 路を整 備 するととも に、周 辺 地域における
道路安全施設の 整備 等を進めるほか 、洪 水被害防止のた めの 河川堤防の緊急
的な補強や、大 規模 地震や津波の発 生に よる浸水被害を 防止 するため、被害
が想定される河 川堤 防をはじめ、護 岸の 改修・補強や開 口部 の閉鎖対策など
海岸保全施設の改良等を進めることとした。
さらに、避 難や緊 急 物資の輸送 等に必 要 な港湾施設 の機能 強 化を図るとと
5
もに、地震や豪雨に よる被害が想定され るがけ崩れ防災対策 に取り組むほか、
土砂災害警戒区 域指 定のための基礎 調査 の加速化や緊急 対策 が必要な砂防施
設の機能改善を行うこととした。
そのほか、 松山港 由 良地区臨港 道路に つ いて、早期 復旧を 図 るための工事
を行うこととした。
(2) 地域防災力の向上
自主防災組 織の中 心 的役割を担 う防災 士 の養成を推 進する と ともに、県職
員や県立学校の 教職 員を防災士とし て養 成し、災害時の 対応 能力の強化を図
るほか、シェイ クア ウト訓練を通じ た防 災意識の普及や 自主 防災組織と防災
士の連携強化に よる 自主防災活動の 活性 化を図り、地域 防災 力の充実・強化
に取り組むこととした。
また、災害 時の救 命 ・救急活動 や県内 外 からの支援 物資の 受 入拠点となる
広域防災拠点の 機能 向上を図るため 、活 動に必要な資機 材の 整備を進めるこ
ととした。
(3) 避難対策の充実
大規模災害 時の地 域 住民の避難 生活に 備 え、市町が 取り組 む 避難所の備蓄
資機材の整備を 支援 するとともに、 大規 模な避難所の運 営を 担うリーダー人
材を育成することとした。
(4) 防災設備等の整備
大規模災害 時の情 報 収集・伝達 体制の 充 実・強化を 図るた め 、その中枢と
なる防災通信シ ステ ムの更新整備を 着実 に進めるととも に、 消防防災ヘリコ
プターテレビ電送システムの更新整備に取り組むこととした。
また、消防 職員等 の 災害対応力 を強化 す るため、火 災現場 を 想定した実践
的な訓練を行うことができる施設を消防学校に設置することとした。
(5) 県立学校等の耐震化
生徒の安全 を最優 先 に積極的に 取り組 む 必要がある ことか ら 、平成29年
度までの完了を 目指 し、県立学校に おけ る改築・耐震補 強工 事を着実に推進
するとともに、 天井 や照明器具等の 落下 防止対策に引き 続き 取り組むほか、
私立学校や私立 幼稚 園の耐震化を促 進す るため、耐震診 断に 加え、耐震改修
を支援することとした。
(6) 警察施設の耐震化
老朽化が著 しい西 条 西警察署の 移転整 備 を進めると ともに 、 宇和島警察署
の建替整備のた めの 設計を行うほか 、災 害時の活動拠点 とな る伊予警察署の
耐震改修や伯方・八幡浜警察署の耐震改修設計を行うこととした。
(7) 原子力防災対策の充実
原子力災害 時の広 域 避難の実効 性向上 を 図るため、 県内市 町 等と連携し、
安否確認情報の ネッ トワーク化のた めの 実証実験や要配 慮者 の搬送に必要な
車両等の資機材 整備 、放射性物質の 付着 状況を検査する ため のゲート型モニ
ターの整備など に取 り組むほか、オ フサ イトセンターの 運営 訓練を実施する
こととした。
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また、大分 県の避 難 者受入態勢 を強化 す るため、通 信連絡 用 資機材の整備
や避難手順習熟 のた めの個別訓練を 実施 するとともに、 周辺 6県との連携強
化にも取り組み、県 域を越える広域避難 対策の充実・強化を 図ることとした。
(8) 安心で魅力あるまちづくり
肱川流域に おける 治 水効果の早 期発現 と 清流の復活 に向け て 、山鳥坂ダム
建設事業と鹿野 川ダ ム改造事業の促 進を 図るとともに、 JR 松山駅付近の連
続立体交差事業について、車両基地や貨物駅等の整備を進めることとした。
また、高齢 者や障 害 者等が公共 交通機 関 を円滑に利 用でき る よう、事業者
が行う交通施設 ・設 備のバリアフリ ー化 を支援するとと もに 、耐震診断が義
務化された民間 の特 定建築物の耐震 化を 促進するため、 耐震 改修の支援を行
うほか、老朽化 が進 行し、地震によ る倒 壊で避難路等を 閉塞 する恐れがある
危険な空き家の除却を支援することととした。
6 地球に愛顔を
(1) 再生可能エネルギー等の利用促進
市町と連携 して家 庭 用燃料電池 や蓄電 池 の導入と民 間事業 者 等の再生可能
エネルギー導入 に向 けた取組みを支 援す るとともに、新 エネ ルギーの普及啓
発にも取り組む ほか 、再生可能エネ ルギ ー固定価格買取 制度 を踏まえ、農業
用水を活用した小水力発電施設の整備を進めることとした。
(2) 環境と調和した暮らしづくり
地球温暖化の防 止に 向け、家庭での 省エ ネ対策やエコ通 勤の 普及促進など、
引き続き県民総 ぐる みで対策に取り 組む ほか、認定リサ イク ル製品の販路拡
大を支援し、循環型社会ビジネスの振興を図ることとした。
また、南海 トラフ 地 震等の大規 模災害 の 発生に備え 、県の 災 害廃棄物処理
計画を策定する とと もに、市町の計 画策 定の取組みを支 援し 、県全体での実
効性のある災害廃棄物処理体制の構築に努めることとした。
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「チーム愛媛」の推進による基礎自治体との連携
全国版の行 革甲子 園 を開催し、 全国の 行 政改革を先 導する と ともに、先進
事例の普及に努め、県内市町の更なる行政改革を推進することとした。
また、基礎 自治体 重 視の県政を 推進す る ため、市町 支援担 当 職員制度等に
よる相談・サポ ート に努めるととも に、 県と市町の連携 ・一 本化施策の協議
検討を行い、二 重行 政の解消のみな らず 、新たな施策の 創造 に向け、「チー
ム愛媛」の取組みを一層推進することとした。
7
◎
この結果
平成28年度当初予算の総額は、
一般会計
6,400億6,000万円
(前年度当初 6,332億2,000万円)
特別会計
1,309億9,200万円
(前年度当初 1,383億
企業会計
合
計
200万円)
616億8,400万円
(前年度当初
606億8,400万円)
8,327億3,600万円
(前年度当初 8,322億
600万円)
であり、これを前年度当初と比較すると、
一般会計
特別会計
68億4,000万円の増
73億1,000万円の減
(
(
1.08%の増)
5.29%の減)
企業会計
合
計
10億円
の増
5億3,000万円の増
(
(
1.65%の増)
0.06%の増)
となっている。
なお、一般会計当初予算に充当した財源は、
国庫支出金
778億7,200万円
負担金、寄附金等
その他の特定財源
55億7,400万円
822億2,700万円
一般財源
県
税
地方消費税清算金
地 方 交 付 税
県
債
そ
の
他
4,743億8,700万円
1,448億円
506億
200万円
1,657億円
750億6,300万円
382億2,200万円
である。
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