石川の自然談話会 3月5日(土) 13:00~15:30 ≪基調講演≫ 石川県立大学 教授 柳井 清治氏 能登町の九十九湾、加賀市塩屋の鹿島の森でアカテガニの繁殖、食性等の生 態、幼生の生態、そして沿岸生態系の中での役割を調査研究。 九十九湾のアカテガニの産仔期は7月下旬から 9 月上旬であり、夕暮れから夜 九時くらいにかけて海岸でメス親が放仔する。その際、オスも交尾を目的に海岸に 集まるので、特に大潮の夜、波打ち際はアカテガニであふれる。 九十九湾で放出された直後の幼生は、ボラやマアジのエサとしても利用されて いる。放出された幼生はゾエアと呼ばれ、約1~2か月間海域で生活して成長して メガロパになった後、岸で着底し稚ガニとなって上陸し陸上生活に移る。 アカテガニは体内に落葉を分解できる微生物を飼っているといわれ、林床の落 ち葉や樹上の生葉も摂食・分解することから、森林内の物質循環に大きな役割を 果たす。また樹木の種子を運ぶことから、森の更新にとっても重要な生き物と考え られている。 ≪事例発表≫ ○九十九湾のアカテガニウオッチング のと海洋ふれあいセンター 普及課 専門員 東出幸真 ○アカテガニの保全の意義 のと海洋ふれあいセンター 普及課長 坂井恵一 ≪総合討論・終了・解散≫ ≪対象・定員≫ ・アカテガニの生態やその生息環境、それらの保全に興味のある方 40 名程度(定員に なり次第締め切ります。) ≪参加費≫ ・中学生以下は無料。高校生以上は入館料200円です。 ≪お問い合わせ・申し込み方法≫ ・平成 28 年3月4日(金)までに、電話・ファックス・E-mail で申し込みください。 TEL:0768-74-1919 FAX:0768-74-1920 E-mail:[email protected]
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