楽読 (ラクヨミ) 2016年2月16日 Vol. 1,066 景気回復期待が高まるインドネシア インドネシア中央統計局の発表によると、2015年10-12月期の同国の実質GDP成長率は、市場予想を上回 る5.04%(前年同期比)となり、2四半期連続で改善しました。期待に反して遅れていたインフラ整備がようや く活発化し始め 公共投資が拡大したことなどが成長率の改善につながったとみられます。2015年通期につ く活発化し始め、公共投資が拡大したことなどが成長率の改善につながったとみられます。2015年通期につ いては資源価格の下落や中国経済の減速を受けて輸出が低迷し、前年比の伸びが鈍化したものの、足元で は政治・経済環境は改善傾向にあり、景気の底入れ期待が高まっています。 2014年10月に就任したジョコ大統領は、昨年8月に内閣改造を行なった後、相次いで経済政策パッケージを 発表し、中長期的な景気拡大に向けた積極的な取り組みを進めています。さらに、9月には国民信託党が連 立与党に参加したことでジョコ政権は議会議席数の過半数を獲得し、国会におけるねじれ状態が解消されま した。こうした政権基盤の強化から同国の政策運営が軌道に乗りはじめ、今後は改革やインフラ投資の勢い が増すものとみられます。 が増すものとみられます 昨年半ば以降、中国の景気減速懸念や米国の利上げを巡る思惑などを背景に金融市場は軟調に推移し、 インドネシアルピアも他の新興国通貨と同様に下落基調となりました。しかし、年末以降は米利上げ後の不 透明感の後退や、国内のインフレ率の低下などを受けて、インドネシアルピアは対米ドルで堅調に推移して います。そうしたなか、中央銀行は今年1月の理事会において11ヵ月ぶりに政策金利を7.5%から7.25%に引 き下げており、同国の金融政策は通貨の安定から経済成長の促進へと軸足を移し始めました。 このように、インドネシア経済は市場の信頼を回復しつつあり、2016年初来の荒れた金融市場においても、 このように インドネシア経済は市場の信頼を回復しつつあり 2016年初来の荒れた金融市場においても 株価や為替は比較的堅調な推移となりました。今後は金融緩和の効果が景気回復に現れると見込まれるほ か、ジョコ大統領は積極的に海外からの直接投資を推進していることなどから、景気の回復に伴ない、同国 への資金流入の拡大が期待されます。 インドネシアの実質GDP成長率(前年同期比) (2013年1-3月期~2015年10-12月期) 6 (%) 5 4 株価の推移(現地通貨ベース) (2014年12月末~2016年2月12日) 120 110 3 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 2013 2014 2015 (年) 100 インドネシアルピアの推移 (2014年12月末~2016年2月12日) 110 90 対円レ ト 対円レート 対米ドルレ ト 対米ドルレート 100 ルピア高 新興国 インドネシア ルピア安 80 90 起点を100として指数化 起点を100として指数化 80 14/12 15/3 15/6 15/9 15/12 (年/月) (信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成) 70 14/12 15/3 15/6 15/9 15/12 (年/月) インドネシア株式:ジャカルタ総合指数、 新興国株式:MSCI エマージングマーケット指数 新興国株 グ 指数 ※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。 ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1
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