円満通信第53号 - 株式会社円満プランニング

2016年2月15日
日本のサラリーマンを円満に!
円満通信 第53号
発行責任者:松本
真由美
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こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの松本真由美です。
年が明けて早や1か月半。年末年始のお休みがつい先日だった
ように感じます。1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。この格言通り
にならないように、充実した日々を過ごしたいと思っています。
世の中の雰囲気が芳しくありません。中国経済の後退、
北朝鮮の核実験、原油安。世界各地の株価も下がっています。
悲観的になりすぎる必要もないかとは思いますが、
世の中は常に動いているということは知っておきたいところです。
では、今月も円満通信にお付き合いをお願いいたします。
今月の似顔絵 「バレンタインデー」
2015年の実質賃金0.9%減 物価上昇に賃上げ追いつかず
厚生労働省は2月8日、毎月勤労統計調査(速報)を発表しました。発表によると、
名目賃金にあたる現金給与総額は0.1%増で2年連続のプラス。しかし、消費者物価指数(持ち家の帰属
家賃を除く総合)は、前年に比べ1.0%上昇。実質賃金が物価上昇のペースに追いついていない状況が
浮き彫りになりました。 よって、2015年通年の実質賃金は前年から0.9%減少したということになり、
マイナスは4年連続です。皆様、お気づきでしたでしょうか?
●『実質賃金の低下』の原因は?
今回の厚生労働省の発表に対して黒田総裁の発言がいくつかあります。
「実質賃金が下がっているのは消費税増税の影響が出ているため。」
「消費税のことを抜きにすれば実質賃金は上昇している。」
「中長期的な実質賃金の上昇、企業のイノベーション、政府の成長
戦略や規制緩和が重要である。」・・・とまぁ、このような発言でした。
確かに、4月に消費税が3%増税になりました。国民からすれば、
この3%分は必ず物価上昇が起こっています。物価上昇を加味して
計算する実質賃金には多少なりともこの影響はあるといえるでしょう。
●雇用の回復が実質賃金の低下を招いている?
今、日本の有効求人倍率(一人当たり何件雇用があるかという数字)は、
およそ1.1倍。自民党が政権をとる前である2012年は、この有効求人倍率が0.8倍(年平均)でした。
つまり、雇用が回復してきている状態といえるのですが、この雇用の回復が実質賃金の低下を招いて
いるという考え方もあります。
雇用が回復している今、以前は働けなかった人たちが仕事を持ち、働けるようになりました。
とはいえ、働き始めてすぐに賃金がたくさんもらえるわけではありませんよね?
そもそも、この有効求人倍率というのは非正規労働者(アルバイトなど)の求人も含まれるため、働き始め
ることができても「非正規雇用なので給料が少ない!」というケースもあるのです。働く人が増えても、
その人たちの賃金が低ければ賃金の全体平均は下がります。となると、物価が上がっていなくても、
実質賃金が下がるという結果が出てしまいます。働き始めた人が就労年数を重ねて給料を多くもらえる
ようになったりアルバイトの人が正社員になったりして、徐々に賃金の全体平均も上がることで、実質賃金
がマイナスの状態からプラスに転じる可能性は十分にあるのです。
●『実質賃金の低下』って、ヤバイことなの?
先ほどの原因で解説したように、「実質賃金の低下は一時的なもの」という見方もある中で、「このまま
非正規雇用が増えるばかりでは、実質賃金の低下は止まらないのでは?」、「そもそも実質賃金の原因は
消費税ではない」と唱える経済評論家もいらっしゃいます。ただ、このまま横ばいに推移したり、下がり続
けるようなことがあれば間違いなく日本経済としてはヤバイ状態であり、何かしら対策が必要となります。
今々がヤバイのか?ヤバくないのかという視点よりも、今後どのように実質賃金が推移していくのか、
今後の動きに注目することが大切です。何より私たちの生活は実質賃金が支えているのですから。
マイナス金利導入!家計や企業への影響は?
日銀が1月29日、民間銀行から受け入れている当座預金の一部にマイナス金利を導入しました。
まず確認しておきたいのは、実際にマイナス金利が適用されるのは銀行の銀行である日銀の当座預金
の一部ということです。昨年12月時点で日銀の当座預金残高は約250兆円。この大部分には従来通り
0.1%の金利が銀行に支払われます。マイナス金利が適用されるのは当初、わずか10兆円。
その後も多くて30兆円にすぎません。私たちの預金も直ちにマイナス金利になるわけではありません。
マイナス金利(=預かるなら手数料を頂きます)となれば
銀行は日銀からお金を出して、いろんなとこに融資や投資
をしようとするでしょう。そうして世の中にお金が回ることで
景気を良くしたい!というのが、マイナス金利の狙い。
とまぁ、理屈の上ではそうですが、事はそう簡単では
ありません。いくら銀行が企業に「お金を貸します」と
言っても、「要りません」って言われたらおしまいです。
なぜ要らないかというと、企業が設備投資に前向きに
なれないのは、今お金をかけても、あまり物が売れない
と思っているから。日本は輸出よりも消費の方が経済に
与える影響が大きい国なので、みんなが物を買わなければ
国の思うようにはならないかもしれません。
景気で大事なのは“気”です。みんなの気持ちが、
「景気が良くなる!」と思って、お金を使うようになって
はじめて、景気が良くなるということです。
ということは、企業はみんなが“お金を使いたい!”と思う
ようになるような品物やサービスをつくっていかないと
根本的な解決にはならないということです。
『ひとりひとりの行動が日本経済』ということなのですね。
マイナス金利の影響は?
銀行では・・・
•3メガ銀行で2年以上の定期預金金利を引き下げ
•ソニー銀行などネット銀行でも預金金利引き下げ
保険会社では・・・
•「一時払い終身保険」の保険料値上げも
住宅ローンは・・・
•変動0.625%、10年固定1.05%
(みずほ銀行・2016年2月最優遇金利)
運用商品では・・・
•MMF※販売停止相次ぐ
•日興MMF「繰り上げ償還」決定
※MMF
リスクの高い株式を避け、比較的安全とされる国債や
社債などで運用する投資信託
【円満通信・第53号】を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
株式会社円満プランニング 松本 真由美