公立学校法人 大阪府立大学 2015年9月15日 2016年2月15日発行 No.68 「ビジネスプラン発表会」(1月29日)と「成果報告会」(2月8日)を開催しました 植物工場研究センターでは、文部科学省よりの受託 事業として、成長が期待される分野として、その一翼を 担う植物工場分野での専門人材養成を目指す「植物 工場での中核的専門人材養成講座2015」 を昨年10月 に開講しました。 植物工場での栽培技術、アグリビジネスとしての販売戦 略、経営戦略、海外情勢の分析等の内容を講座として 組み立てもので、総合的な視野に立てる中核的専門人 材養成を目指してカリキュラムを編成いたしました。 1月からのビジネスプランを提案するグループワークで は、受講生はA班からE班の5つのグループに分かれグ ループディスカション形式での演習を行い、その成果発 表の場として1月29日(金)にビジネスプラン発表会を行 いました。 各グループの発表テーマは A班 「オーガニック 菜園‘S ベビーリーフ」 B班 「エントリーマーケットコンサル ~ 儲かる都市型小規模植物工場 ~」 C班 「ネットで見守る私のレタス」 D班 「農業の高度化による地域貢献 ~ 究極の地産地消 ~」 E班 「グローバル市場をターゲットとした コンテナ型植物工場ビジネス」 で、会場には受講生、学内関係者、コンソーシアム会 員を中心に60名以上の方が来場しました。参加者は、 熱心にメモを取りながら発表に耳を傾け、質疑応答にも 熱がこもりました。 増田センター長をはじめとする4名の審査員によって採 点が行われ、特にチームワークが評価されたE班が優 勝しました。また来場者の投票によって決まる会場賞に もE班が選ばれみごと2冠を達成しました。C班は惜しく も優勝を逃しましたが僅差で準優勝に輝きました。 発表会終了後には修了式が執り行われ、増田セン ター長から修了生一人ひとりに修了書が手渡されました。 今年度は31名の方が修了しました。今後、中核的専 門人材としての活躍が期待されます。 2月8日(月)には成果報告会を開催し、本年度の「植 物工場における中核的専門人材養成カリキュラム開発 実証プロジェクト」にご協力いただいたプログラム開発 委員、プログラム評価委員、講師、受講生、学内関係 者を中心に50名の関係者が参加しました。 来賓として、文部科学省高等教育局専門教育課の辻 課長補佐、大阪府商工労働部中小企業支援室ものづ くり支援課の楠本参事、堺市産業振興局商工労働部産 業政策課の峯課長補佐の出席もありました。 前半の概要説明では綾木統括コーディネーターが 1.事業の背景・経緯 2.事業の方向性 3.当初取組計画 4.実施事業 5.事業関連の考察項目 について説明を行いました。 後半の成果報告詳細説明では、人材養成講座カリ キュラムや受講生による講座後のアンケート結果のほ か、人材育成と資格取得ニーズに関するアンケート集 計・分析、類似資格の調査と資格制度試案についての 報告を行いました。来年度の計画などについて、参加 者から質問や意見が相次ぎました。事業関係者からも 来年度への改善点について的確なご指摘をいただくな ど運営事務局にとって大変有意義な意見交換の場とな りました。 また1月29日に行われた「ビジネスプラン発表会」で最 優秀作に選ばれた「グローバル市場をターゲットとしたコ ンテナ型植物工場ビジネス」のE班にも再度発表してい ただきました。 最後に地域連携研究機構長の今井理事より本年度 事業に対する総括の言葉をいただきました。 今回の報告会を受け、課題を精査し、来年度は今年 度以上に満足度の高い事業運営を目指していきたいと 思います。 植物工場研究センター ホームページ : http://www.plant-factory.osakafu-u.ac.jp/ E-mail : [email protected] No.63-2 【3/4(金)】第35回コンソーシアム研修会 開催のお知らせ ■日時:2016年3月4日(金) 14:00~17:00 ■開催場所:大阪府立大学 中百舌鳥キャンパス C21棟 2F 実習室AB ■プログラム 1.植物工場事業の立ち上げ GNH工房 代表 大山 敏雄 氏 2.人工光型での機能性作物ワサビおよび黒ウコン栽培 岐阜大学応用生物科学部 教授 田中逸夫 氏 3.起潮力を利用した人工光型における栽培法 トヨタ紡織株式会社 基礎研究所 山本 優子 氏 大山氏は数々のプラント事業に従事してきた経験から、 立ち上げ段階での準備や展開がその後の成果を左右す ると力説されている。実践的な話が聞けると思います。 田中氏は、機能性作目として注目されているワサビ、黒 ウコンの栽培にチャレンジされてきた。その概要や機能 性作目全般にわたる知見も聞けると思います。 山本氏は、植物栽培における起潮力(潮の満干)との相 関や、それを利用した栽培体系構築に向けて本学との共 同研究を実施している。非常に興味あるアプローチとなっ ており、概要の紹介がなされます。 ハートフルアグリシンポジウムinおおさか についてのご報告 大阪府では「農と福祉の連携(ハートフ 農への取組や障がい者の雇用の状況、 ルアグリ)」を推進されており、その取組を 農と福祉のコラボレーションの今後の展 積極的に発信し、ハートフルアグリの更な 望 な ど に ついて 意 見 を伺 い 、 コーデ ィ る推進を目的として、1月30日(土)にグラ ネートされていました。16時30分からの併 ンキューブ大阪にて標記のシンポジウム 催イベントでは、交流会とマルシェが開催 が開催されました。500名の定員に対し約 され、「大阪府立大学」として参加させて 650名ほどの申込があったそうです。この いただいて学園菜とフィールドの農産物 シンポジウムは、基調講演、事例紹介、 を販売させていただきました。併催イベン パネルディスカッション、併催イベントの4 トが開始の時点でも、会場の半分の250 部構成で菊池桃子さんの基調講演時は、名程度の方はいらっしゃって、試食をした 会場はほぼ満席状態で熱気に包まれて り、農産物などを買い求めたりと思い思い に交流を深められており、出席させてい いました。 パネルディスカッションでは、増田セン ただいた私にも有意義な土曜日の午後と ター長が5人のそれぞれのパネリストから なりました。 今月のコンソーシアムメンバーご紹介 vol.39 ~日本ロックウール株式会社~ ☆カルチャーマットのご紹介 レタスの生育比較 左:ウレタン 右:カルチャーマット ネギ生育例 発売以来、植物工場そして 養液栽培生産者の皆様に ご愛顧頂いております。 カルチャーマットを通じて、 コンソーシアムの皆様に ロックウール培地の魅力を ご提案させていただきます。 お問合せ 日本ロックウール株式会社 農材営業部大阪営業課 06-7711-7951(担当 谷口) 大阪府立大学植物工場研究センターコンソーシアムだより No68 2016年2月15日発行
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