第31回N2RC拠点セミナー チラシ

大阪府立大学 ナノ科学・材料人材育成拠点
第 31 回 N2RC 拠点セミナー
●日 時:2015 年 3 月 23 日(月) 15:00~16:30
●会 場:大阪府立大学 中百舌鳥キャンパス C1 棟 学術交流会館小ホール
●講 師:Talal Mallah 教授(パリ第 11 大学 無機化学研究所)
【概要】配位高分子は金属イオンと多座有機配位子が交互に連結したネット
ワーク構造を有しています。金属が持つ電子状態の多様性と有機化合物の優
れた設計性が相乗的に組み合わされることにより、新規な電子状態や物性・
機能性が実現可能であり、盛んに研究が行われています。その中でも、シア
ノ(CN)基を配位子とする配位高分子はシアノ架橋金属錯体と呼ばれ、顔
料としてのみならず、エレクトロクロミック特性を利用した電子ペーパー材
料、カチオン交換能を利用した吸着剤や二次電池材料など、様々な応用利用
が期待されています。Talal Mallah 教授は特に磁性に着目されており、金属
イオンの組み合わせを変化させることにより、高いキュリー温度を有する強
磁性体や光により磁性が変化する光磁性材料を発見しました。本講演では、
このシアノ架橋錯体の成長を制御し、異種材料がナノレベルで接合したナノ
薄膜やナノ粒子を作製する手法に関して紹介していただきます。
【講師紹介】Talal Mallah 教授は金属錯体や分子磁性体の分野で著名な先
生で、特にプルシアンブルーとして知られるシアノ架橋金属錯体の物性研
究においては世界の第一人者です。最近では、コア-シェル ヘテロナノ構
造を有するシアノ架橋錯体のナノ粒子やエピタキシャル成長による錯体
ナノ薄膜の作製など、ナノ材料に関する研究にも力を入れられています。
今回の講演では、理系の学部生・院生から教員を対象として、シアノ架橋
錯体のナノ材料の最近の研究に関して講演していただきます。
●主催:大阪府立大学「地域の大学からナノ科学・材料人材育成拠点」
●問い合わせ先 :大阪府立大学 ナノ科学・材料研究センター
牧浦 理恵
:NanoSquare 拠点事務局 小平 TEL:072-254-8174 内線:3646
e-mail:[email protected]
Nanoscience and Nanotechnology Research Center,1-1 Gakuen-cho,Naka-ku,Sakai,Osaka 599-8531,Japan
http://www.nanosq.21c.osakafu-u.ac.jp/
Hkk