仕様書[PDF:206KB]

英語版ウェブサイトの掲載記事の和文英訳事業
発注仕様書
平成28年2月
特許庁総務部総務課広報室
仕様書
1. 事業名
英語版ウェブサイトの掲載記事の和文英訳事業
2. 契約期間
契約日より平成29年3月31日(金)まで。
3. 事業目的
英語版ウェブサイトでは海外へ向けて迅速・的確な情報発信を行い、諸外国特許
庁等の外国政府機関に特許庁の動きを知らせ、また、日本で権利を取得しようと考
えている海外ユーザーに向けて、日本国特許庁における出願、審査、審判等の各種
手続・運用に関する必要な情報を提供することを主な目的としている。
英語版ウェブサイトの掲載記事においては、通常の技術文書等の和文英訳とは異
なり、見出しや表現を「英語らしい」
「わかりやすい表現」とすることにより、英語
を母国語とする、又は、英語を外国語として理解する外国特許庁職員やユーザーに
対して、誤解なく、かつ、日本国特許庁のPRとなる魅力のある記事とする必要が
ある。
当該翻訳業務を通常業務の中で職員が処理することは、業務量及び専門知識の観
点からみて困難であるため、翻訳業務を外注するものである。
4. 事業概要
(1)訳文は、担当者の指示・原文の内容に応じて、Microsoft Officeソフト(Word、
Excel、Power Point)形式、SDL Trados Studio(2014)形式、一太郎形式で入力
した電子媒体(CD-RまたはDVD-R)を納入する。
なお、訳文が完成し次第、訳文の電子データを電子メールにて送付すること。
(2)産業財産権法律用語、産業財産権に関する専門用語、先端技術分野を含む技術
用語を的確に一貫性を持たせて翻訳すること。また、文書の性質に応じて的確に
用語、文体を選択する等に配慮すること。
(3)用語に一貫性を持たせて翻訳するために、翻訳支援ツール(CATツール:SDL
Trados Studio及びSDL MultiTerm等)を利用すること。用語の一貫性を担保する
ために、使用した用語の対訳一覧表を合わせて納入すること。
(4)原文に表及び図が記載されている場合、原文の表及び図が単純なときは訳文
を記載した当該表及び図を作成する。原文の表及び図が複雑なときは、訳文に
当該表及び図は作成せず、原文の表及び図内に記載されている文章を翻訳する
のみとする。
(5)日本語の単語を単に英語の単語に置き換えただけの直訳ではなく、日本語原稿
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の意味を正しく理解し、その内容を伝えるのに適切かつ読みやすい英文を作成す
ること。
(6)毎月末に、定期的に用語集の管理を行い、担当者が指定する形式(SDL MultiTerm
形式及びMicrosoft Excel形式)にて納入すること。
5.
発注予定数
和文英訳
約1000枚(仕上がり英文200語換算)
※予定枚数については、あくまでも過去の実績を元に算出した枚数であり、実
際の依頼枚数については、前後することが予想される。
※端数については、英文1語以上は0.5枚、101語以上は1枚としてカウントす
る。
6. 実施体制
(1)実施業者は、翻訳支援ツール(CAT ツール)を使用したシステマティックな用
語管理体制による産業財産権関連の日英翻訳業務受注実績を直近の 3 年以上有
すること。また、情報取扱責任者、統括管理者、翻訳者、校閲者及び品質管理
者、アドバイザーを定め、事業開始時に速やかに特許庁に届け出るものとする。
このうち、情報取扱責任者と統括管理者を同一者が行う以外の兼務は認めない。
(2)情報取扱責任者は、本事業において取り扱うすべての情報(貸与物、中間生
成物、納入物等)について管理監督責任を負い、特に特許庁が外部に漏らすこ
とを禁じる情報(機密性2以上の情報)については最大限の注意をもってそれ
らの情報の紛失・漏えい等を防止するよう努める。
(3)統括管理者は、産業財産権分野で事業管理経験を 10 年以上有する者であり、
作業スケジュールを具体的に作成し、事業全体を統括管理するとともに翻訳者、
校閲者及び品質管理者の管理を行うこと。また、特許庁からの依頼内容に応じ
翻訳者要件を満たす者を校閲者、一方、校閲者要件を満たす者を翻訳者とする
翻訳体制整備を行う。
(4)翻訳者は、工業英語能力検定2級以上、又は実用英語技能検定1級かそれと
同等以上の資格を有する日本語を母国語とする者であって、実施業者における
翻訳者としての経験を3年以上有する者とし、日本語の内容を適切に英文に翻
訳でき、なおかつ、最新版の「The Chicago Manual of Style」(University of
Chicago Press 社刊行)に沿った英文ライティングができる者とする。
(5)校閲者は、法律文書、行政文書等の日本語を十分に理解でき、英語を母国語
とする者であって、実施業者における校閲者としての経験を3年以上有する者
とし、訳抜けがないか、日本語の文意と異なる点がないか、文法的な問題がな
いか、といった観点から校閲を行い、自ら修正を行うか、翻訳者に修正を行わ
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せる。
(6)品質管理者は、校閲者と同等以上の能力を有し、実施業者内に常駐する日本
語を母国語とする者であって、ウェブサイト等の広報に関する英文チェックの
経験を3年以上有する者とする。品質管理者は、校閲後の文章について、法律
用語、産業財産権に関する専門用語の正確性を含め、納入後に修正なくウェブ
サイトに掲載可能な正確かつわかりやすい文章の品質を有していることを確認
し、品質に問題がある場合は、自ら修正を行うか、翻訳者又は校閲者に修正を
行わせる。さらに納入する文章が、もとの日本語の文意と一致し、表記にゆれ
がないことを確認した上で、納入物に、品質管理者の印又はサインを付すこと。
(7)アドバイザーは、弁理士資格等を有し、産業財産権分野の業務経験を 5 年以
上有する者であって、翻訳対象和文に含まれる産業財産権に関する用語につい
て、統括管理者、翻訳者、校閲者、品質管理者が理解困難なものやその背景と
なる制度等について解説を行うこと。また、アドバイザーは、統括管理者、翻
訳者、校閲者、品質管理者から常時、連絡可能な者であること。
7. 発注及び納入期限
(1)発注については、原則原稿データ又は翻訳対象日本語ウェブページの URL の
電子メールによる送付によって行うが、例外的に書面または原稿データ(CD-R
または DVD-R)の直接交付、又はファクシミリ等を用いる場合がある。
(2)発注は毎週平均英文 4000 語程度の分割発注を予定しているが、納入期限は発
注日の翌日から起算して原則、10 営業日以内(電子メールによる仮納品)とす
るが、特許庁担当者からの要請があれば、和文原稿の分量に鑑みて(1 日/1000
語換算)設定する日を納入期限とする。
(営業日とは、行政機関の休日に関する
法律第1条第1項各号に掲げる日を除いた日とする。)ただし、受注者の責に帰
さない事由により期限内の納入が困難な場合は、発注の翌日までに速やかに特
許庁担当者と協議し、特許庁担当者が認めた時に限り、別途納入期限を定める
こととする。なお、天災などの緊急時はこの限りでない。なお、毎月末に、そ
の月の納品物(翻訳データ(仕上がり英文の枚数の一覧表を添付)、対訳表、用
語集)を記録したCD-RまたはDVD-Rを内容が把握できるようラベルを
付して納入すること。
(3)実施業者は、発注の都度統括管理者にスケジュール及び担当者一覧表を作成
させ、速やかに特許庁担当者へ提出し、了解を得る。なお、担当者一覧表にお
いて、翻訳者及び校閲者はそれぞれ氏名、経歴等を記載すると共に資格に係る
証明書の写しを添付する(2回目以降に業務にあたる者は経歴及び資格に係る
証明書の添付を省略可能とする)。
(4)最終納入期限は平成29年3月31日とする。なお、最終発注日は平成29
年3月17日とする。
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(5)その他、不明な点は、特許庁担当者と相談の上作業を進めること。
8. 納入場所
特許庁総務部総務課広報室
東京都千代田区霞が関3-4-3
特許庁庁舎9階北側
9.
課室情報セキュリティ責任者
総務部総務課長
(注)人事異動等により職員の変更があった場合は、新たな職員を課室情報セキュ
リティ責任者とする。
10.担当者
総務部総務課
(注)人事異動等により職員の変更があった場合は、新たな職員を担当者とする。
11.その他
(1) 権利義務に関すること
① 本仕様書に基づき特許庁に提出した書類の著作権及び納入物の著作権は、提
示と同時に特許庁に移転する。また、著作権法第27条及び第28条に規定
する権利も同時に特許庁に移転するものとする。さらに、実施業者は著作者
人格権の行使は行わないものとする。
② 納入後に、実施業者の納入物に瑕疵(かし)が発見された場合、実施業者は
瑕疵(かし)の修補を行うこと。
③ 実施業者は、本事業で知り得た個人情報について、本事業以外の目的で使用
あるいは第三者に漏えいしてはならず、善良なる管理者の注意をもって取り
扱う義務を負う。
④ 必要に応じて関係書類を貸与する(納入時には返却すること)。貸与物に汚
損等が生じた場合は、実施業者の責任において回復の措置を図ること。
⑤ 納入物を作成する過程で得た情報(副産物)については、特許庁が認めた場
合を除き、本仕様書に記載された事項以外の用途・目的で利用しないこと。
⑥ 貸与物、及び当該貸与物から得た情報については、特許庁が認めた場合を除
き、本仕様書に記載された事項以外の用途・目的で利用しないこと。
⑦ 不明な事項の確認もしくは打ち合わせ(本事業の業務効率あるいは精度向上
を行うための打ち合わせを含む)を行うために、特許庁と連絡あるいは協議
を行うために用いた資料及びこれら資料の電子データの知的財産権上の取
り扱いについては、必要に応じて特許庁と実施業者が協議して決定するもの
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とする。
(2) 仕様書の内容及び業務内容に関すること
① 本仕様書に記載された事項につき、特許庁担当者から別途指示があった場合
は、その指示に従うこと。
② 本事業を実施する上での詳細な事項については、特許庁担当者と十分打ち合
わせを行う。不明な事項がある場合は、特許庁担当者に確認し、指示に従う。
③ 翻訳のために特許庁が貸与した参考資料は必ず読み解くこと。
④ 本事業に関する情報(本事業を通じて得た情報、本事業の品質に関する情報、
本事業の管理上の情報等)について特許庁から要請があった場合は、実施業
者はその情報を特許庁に提供すること。
⑤ 本仕様書に基づく作業に当たっては、行政機関の保有する個人情報の保護に
関する法律(平成15年法律第58号)、政府機関の情報セキュリティ対策
のための統一基準(内閣サイバーセキュリティセンター)、特許庁個人情報
保護管理規程及び経済産業省情報セキュリティ管理規程及び経済産業省情
報セキュリティ対策基準等の関係法令及び規程を遵守しなければならない。
(3)本事業の納品物については、入札時に実施したトライアルで翻訳文を作成し
た翻訳者と同じ翻訳者が担当することとし、校閲者、品質管理者についてもト
ライアルと同じ者か、またはそれ以上の翻訳品質を保証できる能力を有する者
を充てること。やむを得ない事情(退職、長期休暇、大量発注時等)により翻
訳者・校閲者・品質管理者を追加・変更する場合には、事前に担当者と協議し、
当初の翻訳者・校閲者・品質管理者と同等の能力があると担当者が認めた者を
充てること。また、翻訳品質がトライアルで提出した翻訳品質と同等又はそれ
以上の翻訳品質を満たさないと担当者が判断した場合には、再翻訳、再納品す
ること。
(4)当庁担当の連絡担当者、及び連絡副担当者を1名ずつ配置すること。連絡担
当者が不在の場合は副担当者がこれに代わり、遅滞なく対応すること。
(5)実施業者は、本仕様書に記載された全事項について了承した上で事業を誠実
に実施する。その他不明な点及び詳細については特許庁担当者に従うこと。
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