慶應義塾大学

2016 増田塾
入試解答速報
慶應義塾大学(2/14)商学部
― 慶應義塾大学 ―
2 月 14 日
商学部
英語
解 答
Ⅰ
(1) 2
(2) 4
(3) 3
(4) 1
(5) 1
(6) 3
(7) 4
(8) 2
(10) 1
(11) 3
(12) 2
(13) 3
(14) 1
(15) 4
(16) 3
(18) 4
(19) 2
(20) 2
(21) 4
(22) 2
(23) 3
(24) 1
(26) 1
(27) 2
(28) 4
(29) 2
(31) 1
(32) 3
(33) 4
(34) 2
(35) 2
(36) 3
(38) 4
(39) 2
(40) 3
Ⅱ
(9) 4
Ⅲ
(17) 1
Ⅳ
(25) 4
Ⅴ
(30) 3
Ⅵ
(37) 1
Ⅶ
(a) recommendation
(d) infection
(b) punishment
(e) knowledge
(c) discouragement
Ⅷ
(a) complying
(d) consist
(b) termed
(e) varies
(c) shared
(f) insisted
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解 説
Ⅰ
(1) 下線部の直訳は「お金が厳しかった」である。and の前後は、意味的に並列関係のこと
も多いが、因果関係として考えると上手くいくことも多い。and の後では、海への旅行か、
ソファー購入かの両方を選ぶことができない状況を考慮、第 1 段落第 1 文で、この夫婦
が結婚 1 周年とも言っているため、選択肢 2 が適切である。
(2) 第 1 段落の冒頭部分(第 1 段落第 1~4 文)で述べられているのは、筆者とその妻が、結
婚 1 周年を祝う方法について議論していく中で、妻は海への旅行を提案するが、筆者はソ
ファー購入を支持しており、意見が対立している状況である。しかし、同段落最終文では
「結局、私たちは妥協した――海に行ったのだ」とある。つまり、ここで筆者の主張が黙
殺され、妻の主張に従わざるを得なかった筆者の無念が感じられる。正解となる選択肢の
訳は「実際は、妥協などなく、ただ筆者が譲歩した」である。give in は「屈する」という
重要熟語である。
(3) 第 2 段落第 2 文の後半に“extroverts”の語が登場するが、その直前に「外向性があり社
交的な」という修飾語があること、同段落第 4 文で、“extroverts”と対照をなす“introverts”
の説明として「平らな土地よりも、山岳地帯に住むことを好む」ということと、さらに同
段落第 6 文にも、海は不完全な服装をした人々で混雑していて、それを好むのも
“extroverts”であるということの 3 点を考慮して解答を探せば良い。
(4) 第 3 段落第 2 文で「旅行は計画段階において最も幸福感がもたらされる」とあり、これ
は第 3 段落全体でも表現されている。
(5) 第 4 段落第 5 文に「すべての休暇を消化した者に比べて、休暇を 11~15 日消化しない
ままにした者の方が、給料が低い傾向があった」という具体例から判断して解答を選ぶと
良い。
(6) 第 4 段落で、給料が比較的高い人は、給料が安い人に比べて休暇を多く消化していると
いう事実が述べられている。しかし、第 5 段落最終文から第 6 段落にかけて「スペインに
おける有給休暇の平均日数が 34 日と、アメリカの平均と比べると多いにもかかわらず、
23%という高い失業率がある」という主旨の記述がある。以上の事実を考慮し、選択肢 3
「スペインの休暇は失業率が多い割には、とても長いのは皮肉である」が適切。
(7) 第 7 段落第 2 文で、夏期休暇中に学習の進行が中断すると、読解力が著しく喪失されて
しまうという事実が述べられており、そこから判断すると選択肢 4 が最も適切である。
(8) 第 1~2 段落から、筆者は introvert であり、筆者の妻は extrovert であることが分かる
が、第 1 段落や最終段落では、筆者は妻との折り合いがつかず、結局筆者が妻に譲歩して
終わっている。結局、この所帯がどちらのカテゴリーに分類されるかは決められない。端
的には、最終段落第 3 文が解答根拠となると考えてもよい。
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II
(9) 「なぜ米国の企業は従業員の教育に年間 1640 億ドル以上もかけるのか?」に答える問
題。
第 1 段落第 6 文前半に「企業は従業員を育てる(developing employees)ためにお金をかけ
る」とある。以上の箇所の他に「なぜ」に答える理由はどこにも見当たらない。
(10) 「“学習臨界期(critical learning period)”についての従来の(established)考え」とは何か
に答える問題。
“学習臨界期”とは「人生の初期に脳の発達の大部分が完了してしまうこと」と読み取れ、
上記リード文の「従来の(established)」が、本文では第 2 段落第 2 文の according to the
assumption に該当すると読めれば、その前後が解答の根拠だろうと見当がつく。そこに
は「その期間を過ぎると、人間の発達は多かれ少なかれ固定されてしまう」と書かれてい
る。したがって、選択肢 1「新しいことを学ぶのは幼少期(=学習臨界期)の方が楽」が「従
来の考え」である。
(11) 「Aetna が無料のヨガ教室を導入した効果はどのようなものだったか?」に答える問
題。
第 3 段落第 3 文に「(無料のヨガ教室に)参加した従業員が、平均して 28%ストレスが軽減
し、1 週間で 62 分生産性が上がったと報告している」とある。したがって、選択肢 3「参
加者はより仕事に集中し、より生産性が上がったと報告している」が正解となる。
(12) 「一般的に受け入れられている“idle brain theory”とはどういうものか?」に答える問
題。
もちろん“idle brain theory”のような専門用語そのものの意味は知らなくても構わない。
第 4 段落の当該箇所(下線部)の直後のコンマ( , )が、ある内容を別の言葉で言い換える際
に使う記号であることを知っていれば、belief that 以下が“idle brain theory”の説明であ
ると分かる。そこには「脳のかなりの部分が、ある一定の瞬間には使われていない」とあ
る。したがって、選択肢 2「脳のさまざまな部分が、活動に応じて使われる=活動に無関
係な部分は、その活動の瞬間には使われていない」が正解となる。
(13) 「脳の活動の調査が教えてくれること(implications)は何か?」に答える問題。
上の(12)の専門用語のような、本文中の根拠となる箇所を見つけるための分かり易い目印
がリード文中にない。それでも implications を第 4 段落第 3 文の主語 implication に重ね
て、その辺りの文から選択肢との照合を始めたい。すると第 5~6 文に、選択肢 3 と合致
する内容を読み取ることができる。
(14) 「神話#3 はどのようなものか?」に答える問題。
第 5 段落を落ち着いて読めば良い。日本でもよく耳にする「脳機能局在論(右脳と左脳の
機能分担のようなもの)」の話であることは読み取れるだろう。選択肢 1「たいていの人間
の脳は、その半球、左脳か右脳のどちらかが支配的である」が正解となる。
(15) 「KFC のプログラムが導入しなかったものは何か?」に答える問題。
選択肢 1 の「ロールプレイ」は第 5 段落第 7 文に、選択肢 2 の「複数の学習スタイル」は
第 5 段落第 6 文に、選択肢 3 の「従業員が客の役をする」は第 5 段落第 7 文に(つまり選
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択肢 1 の「ロールプレイ」と同じこと)見つかる。選択肢 4「休憩中に従業員がテレビゲー
ムをしてリラックスする」だけが本文のどこにも見当たらない。
(16) 「この文章で導かれている結論は何か?」に答える問題。
選択肢 1「企業研修プログラムの大半が最新の研究成果を利用している」
選択肢 2「ビジネスと科学界ははっきり峻別されるべきだ」
選択肢 3「科学的研究は研修をより実際的で効果的なものにする」
選択肢 4「脳がどのように機能するかについての世間の神話を無くすためにできることは
あまりない」
Ⅲ
(17) 空所補充問題の選択肢に接続詞と副詞(句)が混在している際は、文構造の把握が決定的
な重要性を持つ。問題の空所を含む一文では、カンマ(limits と social の間)で 2 つの SV
構造が結ばれる形になっている。つまり、空所には接続詞の類が入るのだと判断できる。
そこで、いずれも副詞句である、選択肢 2 と 4 は消去できる。そして次に内容を検討して
みると、先に触れたカンマの前後では「不平等な社会でも何とかやってはいける→そうし
た社会的不安定は必ず社会・政治的動乱につながってしまう」という趣旨の流れになって
いるので、逆接的なつながりを作る選択肢 1 が正解となる。また、問題の一文が仮定法で
書かれている点に着眼しても良い。
(18) 問題の空所を含む文に続く部分では、先進国の政策が上手く機能しなかった例が挙げ
られている。周辺には特に逆接などの存在もないので、英文の基本的な「抽象→具体」の
流れから、空所には、後続部分で触れられた「先進国=悪い(マイナス)」という趣旨をよ
り大雑把に(より抽象的に)述べるために必要となる「マイナス」の語句が入るべきである
と判断できる。この条件を満たしているのは選択肢 4 のみ。空所直前の made と組み合わ
せて「ほとんど意味をなさなかった」と読めるようになる。
(19) 第 1 段落第 1 文が正解の根拠となる。そこにはおよそ「1960~70 年代には、サステナ
ビリティ(持続可能性)と言えば環境的・経済的な次元に焦点が置かれていたが、2000 年以
来は福祉や貧困の問題のような社会的な側面にも注意が向けられるようになっていった」
という趣旨の記述がある。他の選択肢はいずれも、その記述と合わない部分を持っている。
(20) 第 2 段落第 1~2 文が正解の根拠となる。そこにはおよそ「社会的サステナビリティと
は多様な人間集団を正当で平等な形でまとめ上げるような影響を持つ政策や体制のこと
を言う」という趣旨の記述がある。「サステナビリティ」という言葉から自然にイメージ
する内容と「平等」というコンセプトが結びつきにくい受験生にとっては、その語句を定
義する重要な箇所となるこの一文を精読し、考え方の転換を図れたかどうかが、以後の問
題を解いていくに当たっても非常に大切である。簡単にまとめれば「社会に不平等がある
→不満因子が生まれる→社会に騒乱が起きやすくなる→最悪の場合には革命などに至る
(社会体制が「持続可能」ではない状態になってしまう)」ということから、社会的サステ
ナビリティは「平等」という観念と強く結びついているわけである。この考えに最もよく
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合致するのは、選択肢 2「(社会的サステナビリティというコンセプトは)異なるバックグ
ラウンド(人種・国籍など)を持つ人々が平等に生きられるべきだとする考え方を推進する」
である。
(21) 最終段落第 1 文が正解の根拠となる。それに先行する段落においてもおよそ「先進国
の観点からなされる政策は、あまり発展途上国の成長に寄与していない」という趣旨のこ
とが述べられており、それに合うものとして選択肢 4「先進国の観点からの発展計画を実
行した(からトップダウンの発展政策の多くは上手くいかなかった)」を正解とすることに
困難はないだろう。
(22) 先の問題(20)で触れたような「社会的サステナビリティ」が本文の中心。選択肢 2「環
境清浄化は社会的サービスの提供よりも高いプライオリティーを得ている」のような記述
はない。
(23) 先の問題(21)と同様、本文では「先進国の観点からなされる政策は、あまり発展途上国
の成長に寄与していない」という趣旨のことが述べられているので、選択肢 3「そういっ
た援助が貧しい人々の利益になり、社会の不平等の改善に資するようなことはあまりなか
った」が正解である。
(24) 先の問題(20)で触れたような、「社会的サステナビリティ」と「平等」といった概念の
結びつきが見えていれば選択肢 1「新たな見方:平等と福祉、社会的正義を求める声」を
正解とすることは困難ではないだろう。選択肢 2 と 3 はいずれも、「社会」ではなく「自
然環境」の方のサステナビリティにしか触れられていない点が、選択肢 4 は本文中で具体
例の一つとして挙げられたに過ぎない組織名称等を主題としてしまっているところがそ
れぞれ不適切である。
Ⅳ
(25) 「彼は自分のためというよりはむしろ、従業員の幸せのために一生懸命働いている」
not so much A as B「B というよりむしろ A」
(26) 「今日、多くの人がテレコミュート、すなわち在宅勤務をしている。コンピューターを
使ってオフィスと繋がっているのだ」
by means of ~「~を使って」
(27) 「きみがここで待ってるのを知ってたら、もっと早く来たのに」
if 節内の時制に注目し、仮定法であると気付けば良い。
(28) 「うちの娘は虫が大嫌いなんだよ。見ると必ず叫ぶんだ。公園の近くに引っ越しちゃっ
たもんだから、きっとまたうるさくなるんだよ」
空所の部分が節同士を連結することから接続詞、あるいは関係詞が必要となる。
(29) 「予想通り、その美術館はモナ・リザを何とか見ようという客で大変混雑していた」
struggle to V「なんとか V する」
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Ⅴ
(30) with consistency「一貫して」
(31) under one’s guidance「~の指導のもとで」
(32) 言語(能力)を目的語とする動詞を考える。
acquire ~「(能力など)を獲得する」
(33) 空所の後ろに tenses「時制」という単語が来ていることに注目する。直前に「単語を
聞き間違えた」とあるので、言語学習の話題であることに鑑み「時制を混同してしまった」
とすれば良い。
(34) 空所を含む文の前文までに、フランス語の苦手な部分が列挙されており、空所を含む
文のコロン前で「しかし、私に何かが起きた。それがこれだ」と述べている。コロン以下
は基本的に直前の語句の言い換えになるので、空所を含む部分は“これ”の言い換えだと考
えれば良い。したがって逆接関係から、フランス語の能力が“上達した”と考えれば良い。
よって選択肢 2 が相応しい。
(35) arrive in ~「~に到着する」
(36) まず、選択肢 1 は「いつ~かどうかを熟考する」となり意味が通らないので不可。選
択肢 2 は自動詞で目的語を取れないので不可。選択肢 3 は「~であるかのような気分だ」
という意味。like は as if と同じように用いることができる。選択肢 4 の regard は他動詞
なので目的語を必要とする点で不可。
Ⅵ
(37) 本文の趣旨は「ロマン派は人間を自然の一部であると考えており、産業革命に対して
芸術を持って反意を示してきた」というものである。したがって、選択肢 1「ロマン派の
文学は感覚的に、自然からの搾取に懐疑的な立場を伴うものだ」が相応しい。
(38) 本文の趣旨は「アメリカの社会では、以前はホワイトカラーが優位であったが、現在で
は状況は逆転し、苦しい環境を生き抜かねばならない」ということである。したがって、
選択肢 4「世界的な企業はプロのビジネスマンに過酷な要求を突き付けてきている」が相
応しい。
(39) 本文の趣旨は「株式市場の状況から未来の経済状況を判断しようとすることなど愚か
なことだ」ということである。したがって、選択肢 2「経済学者の多くは株式市場の変動
を予測したがらない」が相応しい。なお、選択肢 1 にある economic policy「経済政策」
は主に政府が決定する財政方針のことであり、また「慎重な理論に基づいている」という
記述も本文には見当たらない。
(40) 本文の趣旨は「ナショナリズムとは、民族的な優位性を主張する考え方であり、芸術
でさえその役割を担うことがある」ということである。したがって、選択肢 3「芸術家は、
ナショナリストが国家を独裁主義へと導かないようにした」が誤り。
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Ⅶ
(a) 空所を含む部分が、後ろの than 以下の obligation「強制」と対比になっていることに
気づけば良い。したがって、recommendation「推奨」が相応しい。
(b) 空所を含む一文の意味を考えると「神を否定しようとしたせいで、大岩を丘の上まで押
してゆく(
しい。
)という結果になった」となる。よって、punishment「罰則」が相応
(c) rather than による対比を考える。空所部分は happiness に対応する語が入ると考えれ
ば、discouragement「落胆」が相応しい。
(d) 空所を含む一文の冒頭に「カミュの小説である“ペスト”には~」とあるので、the spread
of one fatal infection「ある致命的な伝染病の流行」が文意に相応しい。
(e) knowledge about ~「~についての知識」
Ⅷ
(a) 該当箇所は前置詞の後ろなので動名詞が来ることが分かる。また“amoral”「モラルのな
い人」の説明部分であるから「そのような、考え方の基準を(
)しない(し損なう)
人」とすれば良い。したがって、complying が相応しい。
(b) 直前に be 動詞、直後に形容詞があることから第 5 文型の受動態と分かる。選択肢の中
で第 5 文型を取ることができるのは term のみである。
(c) この空所は前後から判断しづらいが、この大問の場合、空所と選択肢の数が同じなので、
難しいものについては一旦後回しにし、最後に余ったものを当てはめ、意味を確認すれば
良い。
(d) 空所直後に of があることから consist of ~「~から成る」が相応しい。
(e) 空所直後に from A to B の形があることから vary from A to B「A から B まで多岐にわ
たる」が相応しい。
(f) 空所直後に that 節があることから insist が相応しい。
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