※稲沢市同時発表 平成 28 年2月 12 日(金) 愛知県建設部建設総務課 総務・広報グループ 担当 岩川、森 内線 2620、2622 電話 052-954-6497(ダイヤルイン) 土壌汚染に係る報告について 元一宮建設事務所稲沢倉庫跡地において自主的に土壌汚染調査を実施した結果、 土壌汚染が判明したため、県民の生活環境の保全等に関する条例(平成 15 年3月 25 日愛知県条例第7号。以下「条例」という。)第 45 条第1項に基づき、本日付け で尾張県民事務所へ報告しました。下記のとおり、その概要をお知らせします。 記 1 調査対象地 稲沢市小沢二丁目 913(別紙参照) 2 報告内容 (1)報告年月日 平成 28 年2月 12 日(金) (2)調査実施期間 平成 26 年 12 月 11 日(木)から平成 28 年2月 12 日(金)まで (3)調査項目 条例に規定する特定有害物質のうち、第一種特定有害物質(全 11 物質)、 第二種特定有害物質(土壌溶出量 全9物質、土壌含有量 全9物質)及び第 三種特定有害物質(2物質:ポリ塩化ビフェニル、有機りん化合物) (4)土壌汚染の調査結果 ア 土壌溶出量調査 調査結果のうち、条例に規定する土壌汚染等対策基準の土壌溶出量基準を 超過したものは次表のとおり。 測定結果 土壌溶出量 最大値 基準超過土壌 超過区画数 最大値 基準 検出深さ 検出深度 /調査区画数 0.014mg/ L 0.01mg /L 0∼0.5m、 砒素及び 2.0m 6/11 注 その化合物 (1.4 倍) 以下 2.0m 注:( )内は土壌溶出量基準に対する倍率を示す。 特定有害物質名 イ 土壌含有量調査 全て条例に規定する土壌汚染等対策基準の土壌含有量基準に適合してい ました。 -1- (5)当該地の現在の状況 調査対象敷地全体を木柵で囲み、外部からの出入りを制限しております。 また、汚染が判明した場所は遮水シートで被覆しており、汚染土壌の飛散の おそれはありません。 -2- 参考 ○ 調査対象地の概要 調査対象地名:元一宮建設事務所稲沢倉庫跡地 調査対象地の面積:964.13m 2 調査対象地の状況: 当該土地は、昭和 59 年度まで愛知県稲沢保健所として使用されており、保 健所閉鎖以降は公民館分室や倉庫等として利用され、平成 26 年度に全建物が 解体されました。 今回、対象地を売却等するにあたり、土壌汚染の状況を把握するため自主 的に調査を実施しました。 ○ 用語解説 1 土壌溶出量基準 汚染土壌から特定有害物質が地下水に溶出し、その地下水を飲用することに よる健康影響を考慮して設定。 2 土壌含有量基準 汚染土壌を直接摂取することによる健康影響を考慮して設定。 3 特定有害物質 (1)第一種特定有害物質 四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジク ロロエチレン、1,3-ジクロロプロペン、ジクロロメタン、テトラクロロエチ レン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、トリクロロエチ レン、ベンゼン (2)第二種特定有害物質 カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、シアン化合物、水銀及び その化合物、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、砒素及びその化合 物、ふっ素及びその化合物、ほう素及びその化合物 (3)第三種特定有害物質 シマジン、チオベンカルブ、チウラム、ポリ塩化ビフェニル、有機りん化 合物 ○ 基準を超過した特定有害物質について 1 砒素及びその化合物 急性の中毒症状としては、めまい、頭痛、四肢の脱力、全身疼痛、麻痺、呼 吸困難、角化や色素沈着などの皮膚への影響、下痢を伴う胃腸症状、腎障害、 末梢神経障害が報告されており、砒素化合物の致死量は体重1kg あたり砒素と して 1.5∼500mg と考えられています。 慢性の中毒症状としては、砒素に汚染された井戸水を飲んだことによって、 皮膚の角質化や色素沈着、末梢性神経症、皮膚がん、末梢循環器不全などが報 告されています。 国際がん研究機関(IARC)は砒素及び砒素化合物をグループ1(人に対 して発がん性がある)に分類しています。 (参考:環境省環境保健部編「化学物質ファクトシート 2012 年度版」) -3- 別紙 調査対象地 -4-
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