平成 27 年度例会 開催報告 <研究活動> 平成 27 年度 身延山大学東洋文化研究所例会が平成 28 年 2 月 10 日(水)午前 11 時より身延山 大学図書館 1 階会議室にて行われた.本年度は,木村中一(東洋文化研究所主任)が「檀林学徒 の修学研鑽に関する一考察―飯高檀林の修学課程を中心に―」と題して発表を行った. 本発表は,飯高寺 (飯高檀林跡・千葉県匝瑳市)題目堂に蔵される「祈願札」より,檀林修 学課程の一つであった「新説」について考察したもので, 「祈願札」に記される祈願文などによ り,当時の檀林学徒の「新説」に臨む姿勢が詳述され,また様々な檀林史料との比較を通して 飯高檀林の修学課程における特質について論及された. 発表後は例会参加者より,現在の大学カリキュラムとの対比や当時の檀林教学の内容,さら には諸檀林における「新説」の位置づけについてなど,様々な立場での活発な質疑応答が行わ れた.今年度の例会は「日本一古い起源を持つ大学―身延山大学 」が開学 20 周年を迎えた節目 にあたり企画されたもので,本学の教育の在り方についても考え及ぶ有意義な時間となった. 記録 金炳坤(東洋文化研究所副主任) Edit by Kim Byungkon
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