評価の内容(平成27年度実施) ■事業の概要 事業主体 唐津市 事業箇所 唐津市高島・東唐津地内 事業着手年度 平成27年度 総事業費 事業名 補助区分 工期 老朽管更新事業 関連事業等の見通し - 平成27年度:送水管布設 総延長L=3,229m(陸上、海底) 工事工程 平成28年度:既設送水管撤去 延長L=1,700m 事業実施上の課題 地元関係機関との調整済みであり、特に問題なし。 生活基盤施設耐震化等交付金 平成27年度~平成28年度 当初(464,100,000円) 変更 398,628,240円 当初 (154,700,000) 変更(国庫補助額:98,056,000) 概要図 高島へ送電されている不具合の、電力ケーブル布設替え工事との その他関連事項 同時期施工を計画しており、工事を施工される九州電力と協議済みである。 住民への良質な生活用水を確保するため、昭和48年から昭和49年に海底送水管(φ100㎜鋼管)を ■新技術の活用、コスト縮減及び代替案立案の可能性 新技術の活用の可能性 DPシステム(船舶の測位と推進機のコントロールを自動で連動させる システム)により布設スピードが速く、予定ルートに正確に布設する工法を活用している。 電力ケーブル布設替え工事との同時期施工により、布設船の回航 コスト縮減の可能性 費等を按分することにより、約6,500万円のコスト縮減を見込んでいる。 代替案立案の可能性 - ■費用対効果分析 事業により生み出される効果 既設送水管(鋼管)を鉄線鎧装ポリエチレン管に更新する ことにより耐用年数が向上しランニングコストの縮減が図れる。(鋼管の漏水修理費2,900万円/ 整備したが、平成21年には3箇所からの漏水が発生したため、老朽化した海底送水管(経過年数41年)を 35年を、鉄線鎧装ポリエチレン管の想定耐用年数150年に伸ばすことが出来る。) 目的、必要性 唐津湾内に浮かぶ市街地から約2.4km離れた、人口261人、世帯数126世帯の高島地区 予備管とし、新たに耐震性を備えた鉄線鎧装ポリエチレン管φ100㎜を総延長3,229m布設更新するものである。 ■事業をめぐる社会経済情勢等 当該事業に係る水供給の動向等 高島は、年間20万人程度の観光客が訪れる、全国で も有名な観光地(宝当神社)として人気があり、安定した送水が必要である。 水源の水質の変化等 - 平成21年には漏水が発生し、断水等は発生しなかったが、 当該事業に係る要望等 安定した送水が求められている。 関連事業との整合 - 海底送水管については英仏海峡で1850年に初めて使われた苛酷な 技術開発の動向 条件下の海底に使うケーブルの設計思想から開発され、100年以上の実績があり、更に長い耐用年数が期待できる。 その他関連事業 - ■事業の進捗状況 用地取得の見通し - 費用便益比(事業全体) ①費用便益比の算定方法 既設送水管(鋼管)の修理費を便益B/新設送水管(鉄線鎧装ポリエチレン管)の修理費を費用C とし、修理費の比にて算定するものとする。 ②便益の算定 B 既設送水管(鋼管)の漏水修理が経過年数35年時に2,900万円かかった事により 既設送水管(鋼管) 2,900万円/35年=82.9万円≒83万円/年 ③費用の算定 C 新設送水管(鉄線鎧装ポリエチレン管)の鉄線鎧装耐用年数150年で、漏水修理が2,900万円かかったとして 新設送水管(鉄線鎧装ポリエチレン管) 2,900万円/150年=19.3万円≒20万円/年 ④費用便益比の算定 便益B/費用C 83万/20万=4.15 4.15となり、本事業の実施は妥当であると判断される。
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