学費の公私間格差是正、『私学も無償に』、就学支援金制度の維持・拡充、全国私立学校教職員組合連合 No.55 2015 年 1 月 28 日（水） 1.16 私学助成署名集約院内集会時、2015 年度文科省私学関係予算について高等学校以下私学経常費助成予算総額における増額が発表されていましたが、詳細は不明でした。その後生徒一人あたり単価をはじめとして詳細が発表になりました。その主な点をお知らせします。【2015 年度国の私学助成財源総額】文部科学省予算 2013年度 2014年度 2015年度 1,022億1,400万円 1,040億4,000万円(18億2600万円1.79%増) 1,020億4,900万円(19億9,100万1.91%減) 対2014年度組替予算比15億7,669万円1.57%増 2014年度組替予算 1,004億7,231万円 2015年度文科省予算概算要求額 2015年度概算要求(1,075億8,700万円)比優先課題枠抜き概算要求額(1,020億4,700万円)比 △55億3,800万円 200万円増・総額は前年度予算比では約 20 億円の減額となりますが、組替後の予算との比較で 15 億円増となっています。・概算要求との比較では、「優先課題枠」を抜いた額と同等の要求額になっています。【経常費分一人当たり単価】一般補助生徒一人あたり単価金額(百万円) 区分 2014年度高等学校 510億3700万円中等教育学校 3億9700万円中学校小学校幼稚園合計 107億1500万円 32億8900万円 208億4900万円 863億2300億円 2015年度比較増減額 522億8,200万円 12億4,500万円増 3億9,100万円 △600万円 109億400万円 1億8,900万円 33億3,800万円 4,900万円 207億4,900万円 △1億円 876億6,400億円 13億4,100万円増 2014年度 53,702円 53,702円 46,781円 46,781円 45,157円 23,005円 2015年度 54,239円(573円増) 54,239円(後) 47,249円(前) 47,249円(468円増) 45,609円(452円増) 23,235円(230円増) 【高等学校等就学支援金】 2010 年度 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 3,932 億円 3,922 億円(10 億円減) 3,960 億円(38 億円増) 3,950 億円(10 億円減) (a) 3,868 億円(82 億円減) 奨学のための給付金 (b) 28 億円就学支援金･奨学給付金合計(a)+(b) 3,896 億円(54 億円減) 2015 年度 (a)3,805 億(65 億円減) (b)79 億円(51 億円増) 3,884 億円(12 億円減) ・生徒・園児一人あたり単価は、全学校種で増額となっています。・幼稚園の総額で 1 億円減額となっていますが、「子ども・子育て支援新制度の施行に伴い、子ども・子育て支援新制度へ移行する園児数の割合である約15%分の経費を幼稚園の一般補助から施設型給付へ組み替えた。」と解説しています。・就学支援金制度予算は、昨年からの改定どおり、所得制限を導入した額×2 学年分の削減になっています。・それを財源にした｢奨学のための給付金｣予算については、概算要求における上記と同額の要求に対し、年収 250 万円未満世帯第 1 子の給付額拡充内容が 1,800 円に抑えられた為、概算要求よりも減額となっています。・そのため、就学支援金予算は 2013 年度よりも削減されている事になります。