初期動脈硬化チェック(血管内皮機能評価) KKC名古屋健診クリニックで受診できます! 初期動脈硬化チェック(血管内皮機能評価)とは? 初期動脈硬化チェックとしての検査、血管内皮機能の検査(FMD) は、動脈硬化の初期段階からの評価が可能で、動脈硬化が引き起こす 様々な疾患に対する早期発見、早期治療に役立ちます。 FMD(血流依存性血管拡張反応)とは“Flow Mediated Dilation”の頭 文字をとった略号で、血管内皮機能評価の検査として注目されています。 初期動脈硬化チェックはどんな感じで検査しますか? 安静時とカフの加圧開放時の上腕動脈血管径をそれぞれ測定します。 検査時間は約10分です。 【検査の様子】 左図のように右腕に巻いたカフの加圧で 一時的に血流を遮断し、その後、開放した 時の血流増大による“ずり応力※”により、 血管拡張物質であるNO(一酸化窒素)が 血管内皮細胞からどれだけ放出されたかを 超音波画像機能を利用して測定します。 (ずり応力※ :血液の流れで血管内皮細胞に生じる摩擦力) FMD値(正常域6%以上)は大きいほど、健康な血管であるといえます。 NO(一酸化窒素)と血管内皮細胞の機能について NOは血管を拡張させる作用のほかに、血管の壁が厚くなることを 抑えたり、プラークや血栓が作られることを防ぐなど動脈硬化の予防 にとって大変重要な働きをもつ物質です。 このように血管内皮細胞は、血管や血液の異常を見つけて様々な物 質を放出し、修復や正常な状態を維持しようとする働きがあります。 血管内皮機能が低下すると血管拡張物質であるNOの産生も少なく なり、血管の拡張作用も低下するのでFMD値も低くなります。 血管内皮機能障害と動脈硬化の進行について 動脈は内膜、中膜、外膜の3層から構成されており、最も内側にあ るのが内膜で、内膜の表面にあるのが内皮細胞です。 肥満や喫煙、ストレス、運動不足などがきっかけとなり、内皮細胞 が傷ついて血管を保護する機能が低下した状態が、血管内皮機能障害 で、機能低下した状態をそのまま放置すると動脈硬化のリスクが高ま ります。 動脈硬化は進行していくと血流を妨げ、心筋梗塞や脳梗塞を発症す る原因となります(下図参照)。 【動脈の断面と動脈硬化の進展】 正常な血管です この段階であれば 正常に戻れます! 硬くなってからでは遅すぎます!! FMD検査はこの 段階を評価します 年齢・肥満・喫煙 ストレス・運動不足等 血管内皮の機能は傷害を 受けても、生活習慣の 見直しや適切な治療を 受けることで改善されます。 心筋梗塞・脳梗塞 動脈硬化の初期状態から進行途中までは、自覚症状がないのも特徴 です。自覚症状のない段階でこの検査を受けていただくことで疾病発 症の予防となります。 ご自身の血管内皮機能を定期的にチェックし、血管の状態を良好に 保つよう心がけることが大切です。 検 査 結 果 の 説 明 FMD値とは 安静時の血管径と 止血解放後の血管径を 比較し、どれくらい 血管が拡張したかを% で表した値です。 あなたの結果に 対するコメントが 出力されます。 正常域 6%以上 境界域 5%以上~6 %未満 5%以上~6% 血管内皮障害の疑い 5%未満 今までに受診されて いればFMDの測定 結果が経時表示され ます(今回含む)。 FMD値は下記の式により算出されます。 %FMD= 最大拡張血管径(㎜)- 安静時血管径(㎜) ×100 安静時血管径(㎜) 下記外部リンクからも内容をご確認いただけます。 □ 外部リンク(株式会社ユネクス)「FMD検査.jp」 URL: http://fmd-kensa.jp
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